ジェニーに学ぶトラッド・ファッション

Pコートやら、ダッフル・コートやらの、トラディショナルなコートが、昨今、再び流行っているのでしょうか、今冬も、巷で着ている人が増えてきている気がします。

Pコートというと、映画「ある愛の詩」の主人公ジェニーが、冬のシーンでは、よーく着ていたのを覚えています。という事で、彼女が、Pコートと一緒にどんなコーディネイトをしているか、ちょっと見てみましょう。

初めて、オリバーと出会う、図書館と、その後のファーストデートでのカフェのシーンは、黒のタートルネックに赤と黒のタータンチェックのマフラーとスカートといういでたちでした。図書館内では、図書館の貸し出し係にはぴったりの巨大トンボめがねもかけています。

同じような黒タートルネックに、黄色を基本にしたタータンのマフラーとスカート、更には、赤タートルネックに、赤黒タータンのスカートといういでたちでも現れています。トップはモノトーンのタートルネック、それに鮮やかなタータンのスカートとマフラーという組み合わせが好きなようです、彼女。ニューイングランドの冬は寒いでしょうから、タートルネックは必需品なのかもしれません。

タータン以外でも、上の絵の様なコーディネートもしていました。でも、要はすべての場合、スカート、ズボン、帽子、マフラー、手袋にアクセント色を使って、全体がPコートと同じ色の黒かネービーにならない工夫をしている。時折、巷で、頭から足まで真っ黒か紺色だけで、他の色を一切使っていない、という人を見かけると、たしかに、影法師か、忍者の様に見えます。(それで、更に、黒のタートルネックを着ていたら、忍者タートル!・・・とくだらない事を書いて、ひとりでうけています。)

ジェニーは、自称、「貧しいけれど頭がいい」女性。貧乏なわりには、良さそうな物着ているな、という印象を受けますが、持っているアイタム数は確かに限られていて、形がシンプル、しっかりした素材で、長く着れるようなものがほとんど。流行に左右されない伝統衣類の強みです。彼女は、そういったアイテムを上手に使い回しているわけですが、それが、「貧しいけれど頭がいい」女の腕のみせどころ。

私はさすがに、もうタータンのミニスカートを身につける年ではないし、大体、ロングでもスカートを着る事自体も少なくなってきているので、この中では、Pコートと赤系縞ズボンの組み合わせくらいしか、実践はしません。でも、こういうスタイルの学生さん、良く学び、良く遊ぶ風で、好感です。

という事で、この暗い季節、ダークカラーのPコートを羽織っても、全身真っ黒だけはやめましょう。そんなのは、好みの問題じゃ、と言われてしまえばそれまでですが・・・。

コメント

  1. こんにちは
    だいぶページの様子がかわりましたね。ファイスブックとツイートも参加できるってことでしょうか。複雑になるとわからなくなってしますので、ドジするかもしれません。
    タータンチェックのスカートやシャツは好きです。年配のわたしでも気に入ったのがあれば欲しいのですが、日本では女子高生の制服のスカートのイメージが強くて、上品なイメージが薄れています。上質のタータンを着こなしたいと還暦ちかい私も願っているのですが、なかなか見つかりません。

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    1. タータンもマフラーなら年配でも身につけている人は多いですね。外出に、マフラーも必需ではないような暖冬ですが。私は、緑系タータンのズボンが欲しいところです。

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