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10月, 2019の投稿を表示しています

日本人の弱点、ああ、LとR

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ラグビー W杯も、いよいよ、今週末が決勝。決勝に進んだイングランドも、盛り上がっており、強敵オールブラックスを破った、先週末の準決勝のテレビ放送は、こちらでは、朝9時のキックオフという早い時間にかかわらず、日本国内での日本戦のテレビ視聴率には及ばないものの、ラグビー観戦にしては、かなりの高視聴率を記録。チケットは無くとも、今から、リックを背に日本へ繰り出し、決勝戦の雰囲気だけでも味わおう、なんて人も出てきています。プリンス・ハリーも見に行くようですし。大体、毎日毎日、泥沼状態に陥っているブレグジットのニュースばかりで、腐り果てた気分漂う中、久しぶりに、重く垂れ込むブレグジットの黒雲を忘れて、すかっとした気分を味合わったという人も多かったことでしょう。うちも、しっかり見て応援しました。 と、それはさておき、W杯の試合の日に、ラグビーファンでにぎわう、横浜の国際総合競技場へと行く途中の道の様子を放映したビデオを見ていた時、とある看板が大アップで映り、思わず、「あーあー」と声を上げてしまいました。ビール大好きの、海外からのラグビーファンを目当てに、「ビール1杯 x円」と英語で書かれた看板だったのですが、これが、 A grass of beer   x yen と書かれてあったのです。ほとんどの方がご存知だと思いますが、「grass」とは、「草」を意味します・・・。日本語の「グラス1杯」にあたるのは、「a glass of」。日本人は、LとRの発音の区別ができない、と言われていますが、この弱点が、書く英語にも出てしまった!「お客さんは、牛か?」って事になってしまいます。スペルがいまいち不安だったら、辞書で確認してから書きましょうよ。 こういう事があると、いつも思い出すのが、もう10年以上も前、だんなと一緒に日本旅行をしていた際、泊まったホテルでテレビをつけ、たまたま、妙なクイズ番組が流れていた事。クイズに答える人は、巨大な円盤の様なものに手首足首を縛り付けられていて、問題を出していた白人のお姉さんは、確か、ワンダーウーマンのような衣装を着けていました。回答者が、間違った答えを出すと、このねーさんの「トルネードー・スピン!」という掛け声と共に、その円盤が、回答者をのせたまま、くるくる回ってしまうというもの。まさに、日本ならではのクイズ番組だ、と、だんなと笑

地球温暖化対策のため、ビーガンになれるか?

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ミスター・ブロッコリー 日本で台風と大雨の被害が大変だった一方、カリフォルニアでは森林火災が猛威を振るい。毎年のように、地球のあちこちで、異常気象の影響での災害が起こっている感があります。やはり地球温暖化でしょうか。今後、再びこうした事が起こった場合にどう対処するか、頭が痛いところでしょうが、その原因であるだろう、地球温暖化にどう歯止めをかけるかは、更に闇の中。 ロンドンには、ロンドンを洪水から守るために テムズ・バリア という、緊急時に、テムズ川に流れ込もうとする水を遮断する建造物がありますが、これも温暖化が続く中、2030年以降には、役立たずになるのではないかという話です。そのうちに、たとえ、毎年作り直しても、対処できないような状況に陥ることもあるかもしれません。原因を抑えない、事後だけの対処とは、そういうものです。 西ヨーロッパ内で一番気温が上がっているというスイスでは、氷河が後退していき、グリーンランドなどでも、今まで雪の下にあった地表が露出されつつあるようです。太陽光を反射する白い雪が減っていくと、温暖化はますます加速すると言いますからこれは心配。にもかかわらず、露出されたグリーンランドなどの地表から、貴重な資源が掘り出せるのではないかと、目をつけている国々もあるわけですから、もう、地球は行くところまで行くしかない、と思いざるを得ないような気持になる時もあります。 エクスティンクション・リベリオン(絶滅に対する反抗)は、そうした、人類が生存の危機に向かっていると思われる状況にありながら、何もしない各国政府に働きかけ、何とか地球温暖化に歯止めをかけるための緊急対策を取らせようという運動です。ロンドン及び、イギリス内の大都市、更には世界の大都市でプロテストを何度か起こしています。 2週間ほど前に、市民の生活の妨害になると、そのプロテストが禁止となっていたロンドンで、エクスティンクション・リベリオンによるプロテストが大々的に行われていました。禁止となっているため、プロテスト参加者の中では逮捕されてしまう人も多々。何かしなければ、という参加者の気持ちはわかるのですが、内容は個々人に任せるプロテストであったため、中には、地下鉄の屋根に登って、地下鉄を止めてしまうプロテスターまで現れ、実際、車よりもずっとエコである電車を止めて、どういうつもりだ

木の実の季節とくるみ割り

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殻に入ったままの色々な木の実を、スーパーからどっさり買ってきました。どんぶりに、ざらざらと全部あけて盛っておくと、秋にはぴったりのムードになります。 すでに殻をむいてあり、食べやすいナッツ類はいくらでも売っているのに、こういうものを買ってしまうのは、やはり季節を感じたいから、というのが強いのでしょうか。夕食後、テレビを見ながら、木の実をひとつひとつ取り上げて、ナットクラッカー(くるみ割り)で割っていくのも、面倒でいながら、原始的で、楽しいものがあります。ただし、ガキっと割った木の実の殻の小片が、いくつか、勢いよく、部屋のかなたに飛んでいき、後で、カーペットにはいつくばって拾い上げねばならぬ、という手間も出てきますが。 それでは、ここで、木の実あてクイズ。これら4つの木の実がどのナッツだかわかりますか?答えは、最後に書いておきます。 ちょいと脱線しますが、先日、テレビの園芸番組を見ている時に、ピーナッツを育ててみた、という人が、ずぼずぼっと土からピーナッツを取り出したのを見て、うちのだんなは、「え、ピーナッツって、枝からぶらさがってるものかと思ってた。」と、衝撃を受けていました。地面の下になるものだと、今まで生きてきて初めて気がついたようです。たしかに「ナッツ」とは言いますがね・・・。私は、子供の時、遠足でピーナッツを抜きに行った記憶があります。 さて、本物のナッツの殻を割るための、我が家のくるみ割りは、一番上の写真でもわかるように、U字型をしていて、圧力測定でもするように、片手でぐっと握るタイプです。だんなの両親が使っていたもので、フランス製。 Creation "Moulin Legumes"  Made in France Mouli Nutcracker  Patent Pending ムーラン・レギューム作 フランス製 ムーリ・ナットクラッカー 特許申請中 という文字が刻まれています。 調べて見ると、このムーラン・レギューム(直訳は「野菜風車」)社は、ジャン・マンテレ(Jean Mantelet)という人物が、1930年代にきずいた会社で、最初は、ムーラン(野菜ミル)と呼ばれる、ハンドルをぐるぐる回して、野菜を裏ごしし、ピューレ状にする台所用品を発明し、販売し始めた会社です。彼のこの野菜ミルが、

ヒーバー城

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ケント州にあるヒーバー城(Hever Castle)を、訪れました。13世紀に遡るこの城は、幾人かの所有者を経て、現在は、私営の会社によって一般に公開されています。その長い歴史の中、何と言っても、ヘンリー8世の2番目の妻で、エリザベス1世のお母さん、アン・ブリン(Anne Boleyn)が、少女期を過ごした館として、最も有名です。 比較的貧しい家の出身であった、アン・ブリンの曾おじいさん、ジェフリー・ブリン(Geoffrey Boleyn)が、ロンドンの最も有力な リヴァリ・カンパニー (ロンドンの商業組合)であるマーサーズ(高級布地業者)のメンバーとなり、ロンドンの ロード・メイヤー に選ばれるまで立身出世をし、やがて、ヒーバー城を入手するのが、15世紀後半。 アンの父、トマス・ブリンは、この館で生まれ、有力なハワード家から、妻エリザベスをもらいす。(ハワード家に関しては、フラムリンガム城についての記事で言及していますので、ご参照ください。 こちら 。)2人の間に、成人した子供は、アンを入れて3人(メアリー、アン、ジョージ)。館内には、メアリーとアンの子供時代の寝室であったという部屋もあり、それが、比較的小さいのが意外でした。 アンより美人であったとされる、姉のメアリーは、アンがヘンリー8世に目を付けられる以前に、ヘンリーの愛人であったのでは、と噂されてます。真偽のほどはさておき、傍若無人のこの王様と結婚しなかったおかげで、彼女は、死刑の憂き目に合う事もなく一生を終えます。メアリー・ブリンの存在は、2008年の映画「ブーリン家の姉妹」(The Other Boleyn Girl、もう一人のブーリン家の娘)で、一般にもおなじみになりましたが、この映画は、実際の歴史から、かなりかけ離れたメロドラマになっており、歴史や、本当の姉妹の性格、その他が知りたい人には、あまり参考にならない感じです。100パーセント正しい歴史映画などというものは無いでしょうが。メアリーは、ヘンリー8世との愛人関係をつなぐ以前にも、フランスに滞在している際に、フランソワ1世含む他の男性とも関係を持ったとされていて、うぶでシャイなスカーレット・ヨハンセンのメアリーとは、かなり違った人だったでしょうし。 アンは、綺麗さではメアリーに劣っても、聡明でコケティッシュな魅力があった女性の

ラグビー、紳士が競う乱暴者のスポーツ

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フットボール(サッカー)とは、乱暴者が競う、紳士のスポーツであり、 ラグビー(ラグビーユニオン)とは、紳士が競う、乱暴者のスポーツである。 Football is a game for gentlemen played by hooligans, and rugby is a game for hooligans played by gentlemen. などと、イギリスでは、昔からよく言われています。 たしかに、ラグビーは、これはケガするわけだ、と思うほど、体当たりバトル。鼻がひしゃげていたり、耳が変な形をしている人などもいます。(最も、プロのスポーツで、ケガをしない、体に良い、などというのは、あまりないかもしれません。最近では、フットボールでのヘディングが非常に脳に悪いという話も出ていて、かつてのフットボールの選手たちの間では、まだ若い、50代くらいから認知症にかかり死んでしまう人などが多いという事です。) ラグビー・ワールド・カップで盛り上がっている日本で、フットボールなどは最初から最後まで見た事もないし、見たくもないといううちの母親までが、先日の日本対アイルランド戦を見、「ルールがよくわからないけど、面白かった。」と感想していました。サッカーに比べ、絶えず、何かが起こっている事が多く、ルールにのっとっとりながらも、乱痴気騒ぎが、あちこちで展開されているような感覚があり、「これはすごい。」と思ったのでしょう。これが乱暴者のスポーツと呼ばれるわけ。 紳士が競う・・・という面は、イギリスのラグビーユニオンは、プレーヤーもサポーターも、主に中流以上の人たちのスポーツと見られているからでしょうか。また、レフリーの判断は絶対の感があり、サッカーのように、レフリーの判断に、プレーヤーが、声を荒げて抗議したり、ピッチ上で、対抗するチーム同士の罵りあいや、小競り合いがエスカレートすることが、あまりない。そして、試合が終わると、負けた側も、負けを認め、ファンも、怒り狂って大暴れをし、ファン同士で、パブで取っ組み合いのけんか、などという事もないのです。フットボール・フーリガンという、試合の前後に大暴れをして、市民を怖がらせる人はラグビーファンにはいないので、ラグビー・フーリガンというのは聞いたことがありません。 要するに、ラグビープレーヤーも、ラグ