O'Bama !

オバマ米大統領が、アイルランドへ到着しました。これから1週間にかけてのヨーロッパツアーの皮切りです。

何でも、オバマ氏の母方のご先祖様(オバマ氏のgreat-great-great-grandfather。面倒なので、日本語には訳しません。)が、アイルランドの首都ダブリンから南西へ行く事140キロのところにある村、マネーゴール(Moneygall)の出身なのだそうで、このご先祖の村を訪れていました。ご先祖様は、村の靴屋さんだったそうで、彼の息子Falmouth Kearneyが、1850年、アイルランドの大飢饉の真っ只中、19歳にして、アメリカは、ニューヨークへ移住。このご先祖の住んでいた家も、ガイドさんに付き添われ見に行ったとの事。

彼の名のオバマ(Obama)が、ちょっとアイリッシュ風だというのは、常々話題にはなっていました。アイルランドの苗字、スカーレット・オハラのオハラ(O'Hara)のように、「誰々の息子の・・・」という意味の「O'」が付く名が多い。だから、Obama氏は、アイリッシュ風に書くと O'Bamaであるというジョークも徘徊し。アイルランドのバンドによって、2008年に演奏され、人気となった"There’s No One As Irish As Barack O'Bama"(バラク・オバマほどアイリッシュな奴はいない)という可笑しい歌もありました。

この歌を歌詞を見ながら、Uチューブで聞いてみましょう。なかなか笑えます。

オバマ氏自身も、ダブリンでのスピーチで、「ハロー、ダブリン!ハロー、アイルランド!私の名は、マネーゴールのバラク・オバマです。どこかで無くしてしまったアポストロフィー(’)を探しに来ました!」なんて、気の利いた冗談を飛ばし。ああ、いいですね。洗練されてますね、彼。

マネーゴールは人口は現在約300人と、かなり小さい村。村のパブで、恒例、ギネス・ビールの試し飲みとあいなりました。ごくごくっとやった後、「大統領は、ちゃんと金払うぞ!」とドンとバーにお金を置いて。これも、なかなか受けてました。

それにしても、彼は、アイルランドだけでなく、ヨーロッパでは人気の大統領の感があります。おそらく、アメリカ内でよりも人気があるのでは。ヨーロッパには、アメリカ国内に多々いる模様の、オバマ氏を敵視する、右派のティー・パーティー・ピープルみたいな人たちは、あまりいませんから。

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次の訪問先は、ロンドンです。オバマさん、ウェルカム!

尚、ジョージ・ブッシュ元大統領の祖先が住んでいたイギリスの村については、過去の記事「ブッシュ家祖先の村」まで。

さて、オバマ氏は、ギネスを飲んでいましたが、先週、やはりアイルランドを訪問し、ギネスを注いでもらいながら、手をつけなかった人がいますが、誰でしょう。・・・エリザベス女王でした。

イギリスとアイルランド両国の、過去の多難の関係を背景に、約100年もの間、アイルランドへ足を踏み入れた英国の王、女王はおらず、更に、アイルランドが独立を達成してから初めて訪れる英国王、女王と言う事で、それは厳戒な警備の下、歴史的な訪問となりました。

完璧な一杯のギネスを注ぐためのこつを説明された後に、前に出されたギネスを、エリザベス女王、どうして良いかわからぬ様子で、手付かずで退散。夫君エジンバラ公は、なんとなく飲みたそうに、接近していたのですが、彼も、触れずに。エリザベス女王の母、クイーンマザーが生きていて、一緒にいたら、がぶがぶやったんじゃないか、などというジョークも出ていました。

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