紫のぼんぼん

アリウム(Allium)は、昔ガーリック(にんにく)を意味した言葉。にんにく、玉ねぎ、長ネギなどを含む、アリウム属に入る植物は700種近くあると言いますが、ガーデニングでアリウムと言うと、大体、5,6月に咲く、この紫のぼんぼん花を、真っ直ぐのすらっとした茎につける植物の事です。

コテージガーデンなどで、一般的に人気のアリウムに、Allium hollandicum 'Purple Sensation'(オランダ・ガーリック ‘パープルセンセーション’)と呼ばれる種があります。ぼんぼんは、約10センチくらいの大きさでしょうか。

上の写真で咲いているのは、紫のぼんぼんが、更に大きく、約20センチはあろう感じでした。頭が一番大きいアリウムで、グローブマスター(Allium 'Globemaster')と呼ばれる品種です。どうりで、後ろにある像が小さく見えるわけで。グローブマスターは、1964年に、オランダ人により開発、命名されています。

それにしても、これだけ、植えられていると、かなりのインパクトがあります。

背景も写すと、こんな感じです。綺麗ですね。アリウムは、花が落ちてしまった後も、形が面白く、ドライフラワーのアレンジに使われたりもします。

蜂も、ご満悦のようです。「こいつは、美味い。気に入った。」花の蜜は、さすがに、玉ねぎ・ガーリック風味ではしないでしょうね。

このアリウム‘グローブマスター’達が咲いていたのは、すでに花が終わってしまった藤棚のわき。藤も、同時期に咲いていたら、全体の紫の印象が、更に、すばらしかった事でしょう。

さて、同じアリウム属でも、Allium schoenoprasumという名の種は、ハーブとして使われるチャイブ(Chive)の事です。

チャイブは、うちでも、ポットで育てていて、ひょろりとした葉を、ちょんちょんと摘んで、サラダや、魚の上にぱらっと落としたりして使っています。その、玉ねぎっぽい臭いを、ナメクジが嫌がるという話で、ナメクジに葉を食べられたくない植物の周りに、チャイブを植えると良いなどと言われています。

チャイブの花は、アリウムにも似ていますが、ずっと小型。上の写真の古長靴を使用したプランターにも、いちごやパセリなどと一緒に植えてありました。

・・・ああ、それにしても、長靴など、全く必要も無い晴天が、まだ続いています。時に、ちらっと降った雨も、地表をちょろっと濡らすくらいで止んでしまい。アリウムは、比較的乾燥した地を好むようなので、生き生きと咲いていますが、このまま、この天気が続くと、畑の穀物に影響が出、収穫が50%くらい落ちたりと、農家の人間には、とんでもハップンの年になる、というようなニュースも出ています。「雨雨ふれふれ」と雨乞いの歌でも歌いましょうか。

おまけに、アイスランドの火山が噴火し、煙がもこもこ湧き上がっている様子。アイスランドよ!大騒ぎとなった去年の様に、再び、イギリスにまで火山灰を送ってこないでね!

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