ブルーベル鉄道

比較的短い路線に、昔ながらの蒸気機関車を、一般客を乗せて走らせ、鉄道が大好きなボランティアにより経営される、いわゆるヘリテージ・ラインと呼ばれる鉄道はイギリス内いくつかありますが、1960年に始まった、サセックス州のブルーベル鉄道(Bluebell Railway)が、一番最初のものだそうです。上の写真は、当鉄道のシェフィールド・パーク駅舎前。

全長約14・5キロ、シェフィールド・パーク(Sheffield Park)、ホーステッド・キーンズ(Horsted Keynes)、キングスコット(Kingscote)と、3駅のみ。ぽこぽこ電車での片道所要時間は約30分。5月には、その名の通り、路線端が、咲き乱れるブルーベルの青で染められる風景を楽しめるのだとか。

駅舎内は、レトロなポスターなどもはられ、チケットオフィス等も昔風。

ロンドンから電車で行くには、ヴィクトリア駅より、イースト・グリンステッド(East Grinstead)駅まで行き、そこからは、バスを使ってブルーベル鉄道のキングスコット駅まで・・・とやや面倒。(ちなみに、ヴィクトリアとイースト・グリンステッド間の電車所要時間は、約1時間です。)

そんなこんなで、現在、ブルーベル鉄道のキングスコット駅から、本線のイースト・グリンステッドまで路線を延ばそうという作業が行われています。鉄道が作られる予定の土地はすでに購入しており、イースト・グリンステッド駅には、ブルーベル路線用のプラットフォームが作られ済みなのだそうですが、鉄道を敷く予定の、この2駅間に、60年代70年代の民間のゴミの山がたまっていて、その膨大なゴミの山を除去する作業にお金がかかり、手間取っている模様です。何せ、ボランティア経営路線ですから、作業費用も、民間からの募金が大事。現在、このゴミ撤去費用のための募金活動も行われています。

この2駅間が開通すれば、車に頼らずとも、ロンドンからの観光の足の便はぐっとよくなりますね。「蒸気機関車乗りたいけど、バス使わなきゃ行けないのは、ちょっとね・・・」などという外国人観光客なども簡単に足を伸ばせるようになるでしょう。

ブルーベル鉄道公式サイト。時刻表、値段等も、当サイトに載っています。

追記
2013年3月に、無事、イースト・グリンステッド駅への路線延長が終了し、ロンドンのヴィクトリア駅から、電車のみでのアクセス可能になったようです。

コメント

  1. こんばんは
    のんびり鉄道の旅も魅力的ですよね。日本でも鉄道ブームで鉄道ファンは「てっちゃん」とか「てつこ」とか呼ばれています。駅でカメラをかまえる少年なども見かけます。そして、新幹線は北は青森から南は鹿児島まで開通しました。

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  2. イギリスの現在の鉄道状況のお粗末さは笑いの種ですが、こういった昔の汽車を走らすヘリテージ鉄道は、人気です。日本からのてっちゃん、てつこさんも、沢山訪れている事でしょう。以前、似たような鉄道駅で、日本人家族に遭遇した事もあります。

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