緑のロイド・ルーム・チェア

2階の寝室に、緑のロイド・ルーム(Lloyd Loom)社の椅子がひとつあります。うちにある多くの家具と同じく、義理の両親宅から譲り受けたもの。

ウィンブルドンのセンター・コートにある、ロイヤル・ボックスに設置してある椅子も、ロイド・ルームの濃い緑色の椅子です。ボックス内、全席74、すべてロイド・ルーム・チェア。そういえば、先日のクルム伊達公子 対 ビーナス・ウィリアムズ戦では、ロイヤル・ボックスにコーンウォール公爵夫人(カミラ夫人)も観戦に来ており、伊達選手に、拍手を送っているのが数回映っていましたが、彼女の座っていたのも、そう。見た目は籐椅子なのですが、スチールワイヤーでできているのです。

ロイド・ルーム・チェアの歴史は1907年に遡り。アメリカ人、マーシャル・バーンズ・ロイドが、ワイヤーにクラフト紙を巻きつけたものを、編みこんで家具にする技術を発明。1922年に、彼は、この手法での家具製造権をイギリス製造者に売り、東ロンドンに工場が作られます。以来、ロイド・ルーム・チェアは、上述のウィンブルドンのロイヤル・ボックスを初め、お洒落なホテル、レストラン等でも使われ、ヨーロッパ中で人気に。当工場は、戦時中、ドイツ軍の爆撃の被害を受け、一時製造は止まり。現在は、リンカンシャー州の工場で、昔と同じ手法で製造されているそうです。

普通の籐椅子に比べ、目が均一で細かく、なかなか丈夫。当社のウェッブサイトによると、お掃除は、掃除機にブラシの先をつけてほこりを吸い取って下さい、とありました。

うちのロイド・ルーム・チェアは、だんなによると、彼のお母さんが、やはり親からもらってきた椅子なので、おそらく1930年代のものではないかという話です。だとすると、ドイツ空軍の爆撃にやられる前の、ロンドンの工場で作られたもの。

よっこいしょと、ひっくり返してみると、こんな感じです。

2階の寝室は、我家で一番日当たりの良い部屋。やや、曇り空の日でも、十分明るいので、ロイド・ルーム・チェアに座っての読書は快適。クッションがやや、擦り切れてきているので、そろそろ新しいのに変えないと。でも、椅子自体は、まだまだ、しっかり私の体重を支えていてくれます。

ロイド・ルームの公式サイト

コメント

  1. おはようございます
    涼しげな椅子ですね。意外とあたらしいもので合理的、経済的に作られているんですね。でも形はクラシカルで上品、色はこの色だけですか?夏の読者にいいですね。
    私はもっぱっら簡易のビニール折り畳みベットです。

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  2. 色は他にもあるのではないでしょうか。ウィンブルドンのものは、写真のものよりも、深い緑です。

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