甘い香りのスイートピー

気がつくと、もう6月。苦労して育てた夏の花達が、咲き始めました。スイートピー(Sweet pea)も。

スイートピーは、直訳すると「甘いマメ」。名の理由は、花の甘い香りから来ているようです。ラテン名の Lathyrus odoratus の、 odoratus も、「甘い香りの」「香りの良い」の意。手持ちの辞典によると、スイートピーは、17世紀末に、シチリア島からこの国に導入されたそうですが、実際に、現在のガーデンに見られる、多々な色で、上へと上へと長く伸びるタイプのスイートピーが育てられ始めるのは、ヴィクトリア朝時代に入ってからという事。

夏の花、特に切花として大活躍するコーンフラワーやスイートピーは、貴重です。1年草は、毎年、「今年はこんなものを育ててみよう」と、多少違ったものにも手を出して、試行錯誤を繰り返し、「これは今ひとつ好きになれない」「これは大失敗」と思うこともあり。反して「ああ、なんて良い植物かしら。」と感激する事もあり。植物も人間と同じく、相性、というのはあるでしょうか。いずれにせよ、年を経るにつれ、好きな花、どうしても夏の庭に育てたい花は、だんだん、決まってくるものです。

去年は2,3本、細々と育てたスイートピーを、今年は、数を増やす事にし、冬の終わりに、芽が出たばかりの苗、約20本を、1ポンドというお買い得価格で買い、寒い間は温室で育てました。外に植える際、サポート用の竿を立てたりが、やっかいではありますが、上に伸びてくれる植物は、あまり場所を取らない、という利点があります。そして、切花にして室内に置いた時、パステル調の花びらのきれいさだけでなく、やはり、その香りが、なんとも良いものです。

園芸雑誌の指示に従い、葉が5枚ほどつくほどの大きさに成長した段階で、植物の先っぽを指でちょいと摘まんでもぎ取りました。残酷!・・・のようですが、こうすると、植物の先端にある、ひたすら上のみへ伸びようとするホルモンを阻止して、幾つにも下から別の茎が伸びてきて、後に、咲く花の数も多くなるのだそうです。

大体の植物が、花が終わり、種ができてしまうと、種の成長にエネルギーを傾け、新しい花が咲かなくなるものです。その点でも、どんどん切花にしていけば、「まだ子孫がいない。がんばって、きれいに咲き続けねば。」と花を咲かせ続けてくれる。また、切花にしなかったものも、放っておかずに、花が終わったら、まめに花がらつみをして、咲いてくれるシーズンを延ばしましょう。

こうしてみると、自然に生きる物の最終目的は、やはり子孫を作り、自分の遺伝子を後に残すこと・・・ですね。美しい花を咲かす植物も、種ができると同時に、目的達成とばかり、咲くのをやめる。後は、子孫の成長にすべてのエネルギーを注ぎ込む事ができるように。花がら摘みで、しばし自然をばかして、長く沢山咲いてもらったあとは、次のシーズンのために種を集める事にします。来年も、このスイートピーたちの子孫が、また、視覚、嗅覚を楽しませてくれるように。

スイートピーは、切った後、しなっとさせずに移動させるのが難しい植物なのだそうで、切花としては、花屋さんでは、ほとんど売っていない花。尚更、自分で育てる価値があるのです。

ちなみに、スイートピーを種から育てる際は、比較的固めの種なので、一晩水に浸してから、埋めるのがコツだそうです。また、長い根がしっかり生えるよう、ポットに種を植えて発芽させる場合は、深めのポットを使いましょう、とのことです。種植えシーズンとしては、秋の終わりに鉢に埋め、温室などで冬越しさせる場合、春に鉢に埋める場合、初夏になってから鉢、または咲かせる場所に直接埋める場合など、人によっていろいろのようですが、初春に鉢に埋め、苗がやや大きくなり、霜が降りる危険がなくなったら、さおなどのサポートを立てて地面に移し植えるというのが、一番無難な感じです。

コメント

  1. こんばんは
    写真が素敵ですね。スイトピー は松田聖子の赤いスイトピーという曲が大ヒットしました。でも花の色とすればスイトピーは淡いパウテルカラーですから、赤はちょっと違うかな? 豆の種類ですからメンデルの法則に使われたエンドウ豆をどちらかというと連想します。
    我が家もコーンフラワーを植えました。夫が道ばたにたくさん咲いていた矢車草の種をポケットにしのばせて、運んで来たのです。とてもきれいに咲きました。

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  2. そういう歌ありましたが、スイートピーというとパステル調が良い感じです、やはり。コーンフラワーも、まめに花がらつみをすると、長く咲いてくれて嬉しいものです。風の強い日に数本横倒しになったので、こちらもサポートを立てたりしました。
    本日、フレンチオープン最終日、明日からはテニスのグラスコートシーズン開幕で、ウィンブルドンもあと2週間で開始となり、夏が行くのは早いです・・・。

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