食虫植物を育てる
数ヶ月前に、時々、変な物を売っているスーパーで、それは小さな鉢に植えられていた食虫植物が、1ポンドで売られているのを見つけ、衝動買いしました。コブラの頭の様な先端に、虫が誘われて入って行き、中へ踏み込んだら最後、出てこれない・・・というやつです。
どうやって育てるかの情報は、パッケージのどこにも一切かかれていなかったのですが、家にあった園芸雑誌のバックナンバーに食虫植物の育て方という記事があったのを思い出してそれを頼りに育てる事となりました。
食虫植物は、大体において、栄養があまりない貧相な土地に生える。よって、栄養補給を、土壌内の物に頼っておれず、虫を食べて成長する。まるで、ダーウィンの進化論を髣髴させる植物です。大昔は普通の植物だったのが、「こんな貧しい地で、どうやって丈夫に生きていこうか・・・」と時代をかけて進化して淘汰され、外から虫を食べて育つような機能を身につける現在の姿に至っているわけでしょうから。
さて、そういった理由で、養分補給をしてあるコンポストを使うと、植物は、栄養過多で、死んでしまうので、あえて、栄養の無い土を使う必要があるそうなのです。また、石灰分が多いものもバツ。更には、水道水に含まれている、塩素が良くないらしく、水遣りは雨水で、というなかなか、面倒なお方です。塩素の他にも、うちの辺りの、カルシウムを多く含む硬水地域の水道水は更にまずいでしょう。
思うのですが、これだけ、普通の植物と育て方が違う植物を売るのに、一切の情報も与えないスーパー側も無責任なものです。何の情報も無しで、普通のコンポストを使い、水道水をどばどば与えて、買ってすぐ殺してしまう家庭も沢山あることでしょうに。たとえ、植物とは言え、やっぱりね・・・。
雑誌の情報どおりに面倒をみたおかげで、買った当初は、ひょろっとした小指の頭も無い大きさのコブラ頭をもたげた葉が3,4本生えているだけだったのに、今は、大きなものは、親指の頭以上のサイズ。かなり立派に成長しました。新しい茎も次から次へとにょきにょき顔を出しています。
しばらく雨が降らなかった期間は雨水がやれずに、ミネラルの含有量が少ないボトル・ウォーターを買って水遣り。日中は、庭の奥の、小ばえが沢山いるコンポストのあたりに置いておくので、お食事も沢山取っている模様。2,3度、小さな虫が誘われて入っていくのを目撃したほか、茎の根元の辺りに、(おそらく、半分消化された)虫達の黒い影が見えるのです。こういう植物を見ていると、子供の時にカマキリを飼って、それが餌をぼりぼり食べる様子をまじまじ眺めていた当時の、原始的驚嘆を再び感じるのです。
大アップで見てみると、ハエたちが誘われて入っていくお口のまわりは、なんだかネバネバ、ギトギトし、毛の様なものも生えている。透けて見える赤い線は、血管のようでもあり、動物の腸内を思わせるグロテスクさもありますが、それなりの美しさもあります。たしかに、この茎は、腸と同じ役割を果たすわけですが。
「このまま巨大化していって、指をつっこんだら、じゅっと指が溶けたりして。」とだんなに言うと、「それより更に大きくなって、お前をがぶ飲みできるくらいになったりして。」とケケケと笑っていました。
どうやって育てるかの情報は、パッケージのどこにも一切かかれていなかったのですが、家にあった園芸雑誌のバックナンバーに食虫植物の育て方という記事があったのを思い出してそれを頼りに育てる事となりました。
食虫植物は、大体において、栄養があまりない貧相な土地に生える。よって、栄養補給を、土壌内の物に頼っておれず、虫を食べて成長する。まるで、ダーウィンの進化論を髣髴させる植物です。大昔は普通の植物だったのが、「こんな貧しい地で、どうやって丈夫に生きていこうか・・・」と時代をかけて進化して淘汰され、外から虫を食べて育つような機能を身につける現在の姿に至っているわけでしょうから。
さて、そういった理由で、養分補給をしてあるコンポストを使うと、植物は、栄養過多で、死んでしまうので、あえて、栄養の無い土を使う必要があるそうなのです。また、石灰分が多いものもバツ。更には、水道水に含まれている、塩素が良くないらしく、水遣りは雨水で、というなかなか、面倒なお方です。塩素の他にも、うちの辺りの、カルシウムを多く含む硬水地域の水道水は更にまずいでしょう。
思うのですが、これだけ、普通の植物と育て方が違う植物を売るのに、一切の情報も与えないスーパー側も無責任なものです。何の情報も無しで、普通のコンポストを使い、水道水をどばどば与えて、買ってすぐ殺してしまう家庭も沢山あることでしょうに。たとえ、植物とは言え、やっぱりね・・・。
雑誌の情報どおりに面倒をみたおかげで、買った当初は、ひょろっとした小指の頭も無い大きさのコブラ頭をもたげた葉が3,4本生えているだけだったのに、今は、大きなものは、親指の頭以上のサイズ。かなり立派に成長しました。新しい茎も次から次へとにょきにょき顔を出しています。
しばらく雨が降らなかった期間は雨水がやれずに、ミネラルの含有量が少ないボトル・ウォーターを買って水遣り。日中は、庭の奥の、小ばえが沢山いるコンポストのあたりに置いておくので、お食事も沢山取っている模様。2,3度、小さな虫が誘われて入っていくのを目撃したほか、茎の根元の辺りに、(おそらく、半分消化された)虫達の黒い影が見えるのです。こういう植物を見ていると、子供の時にカマキリを飼って、それが餌をぼりぼり食べる様子をまじまじ眺めていた当時の、原始的驚嘆を再び感じるのです。
大アップで見てみると、ハエたちが誘われて入っていくお口のまわりは、なんだかネバネバ、ギトギトし、毛の様なものも生えている。透けて見える赤い線は、血管のようでもあり、動物の腸内を思わせるグロテスクさもありますが、それなりの美しさもあります。たしかに、この茎は、腸と同じ役割を果たすわけですが。
「このまま巨大化していって、指をつっこんだら、じゅっと指が溶けたりして。」とだんなに言うと、「それより更に大きくなって、お前をがぶ飲みできるくらいになったりして。」とケケケと笑っていました。
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