骨髄移植その後
だんなが、急性白血病のため、骨髄移植を受けてから、約7週間経ち、やっと、昨日、病院から、移植自体は成功したようだ、という事を聞かされました。時折、ドナーさんからもらった骨髄が、受け手の身体を拒絶して、定着しない事があるようなのです。新しい住処に移って来た骨髄が、この場所はどうも嫌だ、と住むのを拒否する・・・といったらわかりやすいでしょうか。とりあえず、まず、その心配はなくなったようで、第1ハードルを乗り越えた感じです。
先週、その判定のために、腰骨のあたりから、骨髄サンプルを取りました。日本では、マルクと呼ばれる、この作業が、部分麻酔をかけるものの、非常に居心地が悪いらしいです。巨大注射器を、ぐりっと骨に差し込んで骨髄を抽出するのですが、先週は、若いお医者さんが、それは深く注射器を差し込んで、なかなか抜けなくなったのだそうです。ぬこうとすると、だんなの体が、宙に浮いてしまうくらいだったらしく、最終的に、お医者さんはベッドに足をかけて引き抜いた・・・という話。うちのだんなは、かなり体が大きいおじさんなのに。まるで漫画の様に聞こえてしまうかもしれませんが、本人、その後数日間、腫れた感じがすると、嘆いていました。「骨髄サンプルを取るのには、もう慣れているはずなのに、前回のは、ちょっと参ったな。」
それだけ苦労して取ったサンプルを検査した結果、100%がドナーさんの骨髄になっており、これが新しい血液を作りつつある事と、(現時点では)白血病細胞が一切発見されなかった事がわかった次第です。血液はまだ以前のB型で、ドナーさんのO型には変化していませんが、血液が完全に変わるには時間がかかるようです。また、山の様な薬も、まだ飲み続ける必要があります。
移植後、退院してからすぐに、血尿が出始めて、再入院するというハプニングも経験しましたが、これは、何かのウィルスによるものだそうで、膀胱から血の塊を掻き出す簡単な手術をし、ウィルス用の薬も投入されて、現在はおさまっています。また、しばらくの間、血小板の数値があがらず、鼻血なども出し、時折、血小板の投入を受けていましたが、こちらも、徐々に自分で作り始めているようです。しばらく、おかしくなっていた味覚もすっかり元へ戻り、食べ物への情熱も、再び燃え上がっている模様。
今、一番彼を悩ましているのは、体中が、かゆい・・・事。あと、皮膚が、ところどころパッチワークのように変色している部分があります。骨髄移植を受けた患者は、皮膚がんになる危険性が多く、また、日に焼けることで、GvHD(新しい骨髄が、身体を異物として攻撃する病気)を引き起こす事もあるのだそうです。看護婦さんから、お日様の中、外出する時は、かなり強力な日焼け止めクリーム(ファクター50)をぬって出るように、昨日も注意されていました。患者さんの中で、腕や頭などは洋服や帽子でしっかり覆っていながら、首の後ろをカバーするのを忘れて、酷い目に合った人もいるとか。日焼け止めクリーム、プラス、去年買ってあった、ティリーハットを被れば、首のうしろも、大丈夫でしょうか。
昨日は、病院の待合室で、骨髄移植後18ヶ月経ちながら、まだ具合が悪い人などとも、話をしたようです。この人は、肝臓の調子が悪い上、去年、肺炎にかかり、集中治療室に担ぎ込まれた経験もあるとやら。病院側で、時に、骨髄移植をした患者さんたちを集めて、情報を交換し合う会合なども行ってくれているようなので、これにも、そのうち参加するつもりでいるようです。
とりあえず、移植後の患者さんには、
紫外線から肌を守る
水分を沢山取る
風邪等のうつる病気を持っている人との接触は極力避ける
というのは必須のようです。
後は、多少でも運動をして、栄養のある美味しい物を食べ、できる限り明るい気分で、がんばりましょう。
さて、昨日はバレンタインデーでした。
ヨークシャー出身の人間はドけちだ、という事は良く言われます。そんなヨークシャー出身のだんなは、先日、バレンタインデーの日には、花束の値段が高くなる、という話をしながら、「うちのバレンタインデーは、1日遅らせて2月15日にすると取り決めたらどうだろう。同じ金額で、もっと沢山花が買える。そうだ、クイーンのオフィシャル・バースデーみたいに、日をずらして、うちのオフィシャル・バレンタインデーは15日!」と提案し、一人悦にいっていました。ちなみに、エリザベス女王の実際の誕生日は、4月21日ですが、気候が良く、晴れになる事が多い6月に、オフィシャル・バースデーの式典が行われるのです。
という事で、昨夜は、私は、花束を期待していなかったのですが、「思ったより安かった。」と3束ほど買って、抱えて帰ってきました。値段がはる赤バラが、入っていないところがミソです。オレンジのバラと、母の日の様なカーネーション。思えば、去年のバレンタインには、花屋と値段交渉して買って来ていましたっけ。ドナーさんの血液型に変われば、こういう性質も、変わる?・・・わけはないですね。まあ、でも、自分に関してはともかく、友人や、募金などには、わりと気前が良い人なので、あまり文句は言わない事にしておきます。
先週、その判定のために、腰骨のあたりから、骨髄サンプルを取りました。日本では、マルクと呼ばれる、この作業が、部分麻酔をかけるものの、非常に居心地が悪いらしいです。巨大注射器を、ぐりっと骨に差し込んで骨髄を抽出するのですが、先週は、若いお医者さんが、それは深く注射器を差し込んで、なかなか抜けなくなったのだそうです。ぬこうとすると、だんなの体が、宙に浮いてしまうくらいだったらしく、最終的に、お医者さんはベッドに足をかけて引き抜いた・・・という話。うちのだんなは、かなり体が大きいおじさんなのに。まるで漫画の様に聞こえてしまうかもしれませんが、本人、その後数日間、腫れた感じがすると、嘆いていました。「骨髄サンプルを取るのには、もう慣れているはずなのに、前回のは、ちょっと参ったな。」
それだけ苦労して取ったサンプルを検査した結果、100%がドナーさんの骨髄になっており、これが新しい血液を作りつつある事と、(現時点では)白血病細胞が一切発見されなかった事がわかった次第です。血液はまだ以前のB型で、ドナーさんのO型には変化していませんが、血液が完全に変わるには時間がかかるようです。また、山の様な薬も、まだ飲み続ける必要があります。
移植後、退院してからすぐに、血尿が出始めて、再入院するというハプニングも経験しましたが、これは、何かのウィルスによるものだそうで、膀胱から血の塊を掻き出す簡単な手術をし、ウィルス用の薬も投入されて、現在はおさまっています。また、しばらくの間、血小板の数値があがらず、鼻血なども出し、時折、血小板の投入を受けていましたが、こちらも、徐々に自分で作り始めているようです。しばらく、おかしくなっていた味覚もすっかり元へ戻り、食べ物への情熱も、再び燃え上がっている模様。
今、一番彼を悩ましているのは、体中が、かゆい・・・事。あと、皮膚が、ところどころパッチワークのように変色している部分があります。骨髄移植を受けた患者は、皮膚がんになる危険性が多く、また、日に焼けることで、GvHD(新しい骨髄が、身体を異物として攻撃する病気)を引き起こす事もあるのだそうです。看護婦さんから、お日様の中、外出する時は、かなり強力な日焼け止めクリーム(ファクター50)をぬって出るように、昨日も注意されていました。患者さんの中で、腕や頭などは洋服や帽子でしっかり覆っていながら、首の後ろをカバーするのを忘れて、酷い目に合った人もいるとか。日焼け止めクリーム、プラス、去年買ってあった、ティリーハットを被れば、首のうしろも、大丈夫でしょうか。
昨日は、病院の待合室で、骨髄移植後18ヶ月経ちながら、まだ具合が悪い人などとも、話をしたようです。この人は、肝臓の調子が悪い上、去年、肺炎にかかり、集中治療室に担ぎ込まれた経験もあるとやら。病院側で、時に、骨髄移植をした患者さんたちを集めて、情報を交換し合う会合なども行ってくれているようなので、これにも、そのうち参加するつもりでいるようです。
とりあえず、移植後の患者さんには、
紫外線から肌を守る
水分を沢山取る
風邪等のうつる病気を持っている人との接触は極力避ける
というのは必須のようです。
後は、多少でも運動をして、栄養のある美味しい物を食べ、できる限り明るい気分で、がんばりましょう。
さて、昨日はバレンタインデーでした。
ヨークシャー出身の人間はドけちだ、という事は良く言われます。そんなヨークシャー出身のだんなは、先日、バレンタインデーの日には、花束の値段が高くなる、という話をしながら、「うちのバレンタインデーは、1日遅らせて2月15日にすると取り決めたらどうだろう。同じ金額で、もっと沢山花が買える。そうだ、クイーンのオフィシャル・バースデーみたいに、日をずらして、うちのオフィシャル・バレンタインデーは15日!」と提案し、一人悦にいっていました。ちなみに、エリザベス女王の実際の誕生日は、4月21日ですが、気候が良く、晴れになる事が多い6月に、オフィシャル・バースデーの式典が行われるのです。
という事で、昨夜は、私は、花束を期待していなかったのですが、「思ったより安かった。」と3束ほど買って、抱えて帰ってきました。値段がはる赤バラが、入っていないところがミソです。オレンジのバラと、母の日の様なカーネーション。思えば、去年のバレンタインには、花屋と値段交渉して買って来ていましたっけ。ドナーさんの血液型に変われば、こういう性質も、変わる?・・・わけはないですね。まあ、でも、自分に関してはともかく、友人や、募金などには、わりと気前が良い人なので、あまり文句は言わない事にしておきます。
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