Smoked Pork Hockと豚の飼育方

写真は、豚の脚の部分の肉(hock)を調理して燻製したもの。

肉屋で、このままどかっと売ってるのですが、まさに、肉食の国の感があります。薄くスライスして食べると、普通のハムとそれほど変わらない味です。

これは1キロで2ポンド85ペンスでしたので、お値段もお手ごろ。

1匹の豚、無駄なく、どこも食べるというのは良いことでしょうが、見た目は怖いものがあります。

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イギリスの家畜の飼育方法は、EUの基準などに比べ、大変良好なのだそうで、豚や牛なども、のびのび育ったものが多い。

以前、こちらの人気シェフ、ジェイミー・オリバーが、テレビで、「飼育状況が良い英国産の豚肉を買おう」の様なキャンペーンをやっており、EUでの飼育状況の実態とイギリスのそれを比較説明してました。

他のEU諸国(特にデンマークとオランダを取り上げてました)で良い方だ、とされる飼育方が、イギリスでは、規律で許される最低ぎりぎりの飼い方だったりするそうです。オランダでは、飼育状況のテレビ撮影取材を拒否されたと言っていました。

EUでは、子供を生ませるのが目的で飼育されている雌豚は、振り返る事もできない狭い檻に一生入れられているものもあるのだそうで、比較的知能が高いと言われる動物であるため、ノイローゼ状態に陥るものも多いらしいです。普通の肉食様の豚も、敷きわらもない、狭い場所にぎゅう詰め、という事も多い。汚い所を指して、「豚小屋みたい」などと言ったりしますが、それとは反対に、豚は、非常に綺麗好きな動物でもあり、不潔でぎゅうぎゅうな小屋で過ごす一生は、その本来の性質と相反し、ストレスを感じるそう。

「結局は、食べるんだから、同じじゃないか」、と言ってしまえばそれまでですが、「だからどんな目に合わせてもいい」、というのはおかしい。生きてる間くらいは、あまり酷い思いをせず、のびのび生活して欲しいというのはあります。それに、そういう肉の方が栄養もあるし、美味しいのではないかと。

こちらのスーパーでも、「デンマーク産」「オランダ産」のブーちゃん、安く売ってますが、あの番組見て以来、買う気はすっかり失せました。豚肉は英国産で通します。

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