カケスの冬支度

先週、キッチンで洗い物をしている際、庭の奥の、今は葉がすっかり落ちたリンゴの木の枝に、やや大型の鳥が飛んできてとまったのを見ました。ハトかと思いきや、頭がどっしりと大きいし、色がカラフル。双眼鏡を持ってきてのぞくと、ジェイ(Eurasian Jay、カケス)でした。

田舎の林道などでは、時に見かけますが、庭で見るのはこれが始めて。ギャーギャーと少々品の無い叫び声で鳴くわりには、近くへ寄ると、すぐ飛び去る用心深い鳥なので、キッチンから出ずに、双眼鏡でのぞいていました。

そのうち、枝から地面に降り、落ちていたリンゴをつついたり、かなり集めたつもりだったのに、まだ芝生の上にいくつか散らばっていたヘーゼルナッツ(セイヨウハシバミの実)を拾い上げている様子。これは、この後で、調べてわかったのですが、ジェイは、木の実、特にオークの木の実を拾っては、リスのごとく、地面に埋めて隠し、冬のために蓄えておくのだそうです。

マグパイ(Magpie、カササギ)などと同じく、カラス科の賢い鳥で、雑食。果物、木の実、昆虫の他、小動物、時に小鳥の巣を襲って雛や卵を食べるので、やはりマグパイ同様、嫌う人も多いようですが、綺麗な鳥で、私は好きです。

小鳥の雛を取る・・・というけれど、マグパイにしてもジェイにしても、生きるために食べるわけで、どこかのデブの飼い猫のように、遊び半分で小鳥を殺しているわけではなし。ちなみに、全国的に見る、猫による野鳥への被害は、馬鹿に出来ない数だそうで、私が、猫を今ひとつ好きになれない理由のひとつです。ペットと野生動物をはかりにかければ、やはり野生動物の味方をしたいところ。

と、話脱線しましたが、このジェイ、10分ほどうちの庭でうろちょろした後、飛び去っていきました。冬用に、木の実をどこかに埋めたのでしょうか。それを取りにまた戻ってくるのを目撃できるとうれしいですが。

上に載せた写真は、Willamette Universityのサイトのジェイに関するページより拝借。

コメント

  1. 北海道のミヤマカケスとほとんど同じに見えます。昔、こちらで出会ったのは人を恐れず、猫と散歩していた私に近寄ってきて猫をからかって楽しんでいるふうでした。関東地方で見かけたオナガも美しい鳥でした。カケスやカササギの仲間ですね。マグパイ(カササギ)は日本ではなぜか九州地方にしかいないみたいです。日本でも韓国でも幸運の鳥なのにヨーロッパでは嫌われものですね。

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  2. 猫は絵にはなりますが、私はファンにはなれません。トイレのしつけのなっていない飼い猫も多く、庭の小鳥を怖がらせる上、臭い糞害まで出て、大憤慨。家の中には、猫対策用の水鉄砲があります。ジェイやマグパイ、カラスなどの大きくアグレッシブな鳥達は猫も平気でしょうが。
    マグパイは車庫の屋根等にとまっているのをよく目にし、黒光りするコートも綺麗です。日本では幸運を呼び、ヨーロッパでは不運を呼ぶ・・・ところ変わればですね。

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  3. おはようございます
    カケスは声は聞こえど姿は見えずの典型です。バードウォチングに出かける松林にはいるのは分かっているのですが、まだ見た事がありません。あの飾り羽の青のシマシマはきれいですよね。一本だけ落ちていたのを拾えて、宝物にしています。日本だとなんとなく幸運の鳥のように扱われていると思います。
    近くの沼には白鳥もやって来ました。朝、定期便のように空を飛んでゆく一群をリビングから見る事ができるのは私の楽しみです。今日は15羽でした。

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  4. 以前、イギリスに来る観光客のドキュメンタリーを見ていたときに、白鳥を眺めながら大勢の日本人観光客が写真を撮っているのが画面に映り、インタビューされた日本人のガイドさんが、「日本には白鳥がいないので、皆白鳥がめづらしくて好きなのです。」と言っていて、「え、白鳥いるでしょ!?」と随分いい加減な事を言うものだとびっくりした事があります。

    あの声はいまひとつですが、カケスは綺麗ですね。

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