全ての山に登れ

この写真で、蜘蛛女のように、むき出しの断崖絶壁の岩肌にしがみついて登っているのは、ロンドン在住の知り合いの日本人女性。御歳55歳、イギリス人と国際結婚をして、1児のママ。

もともと、日本にいた時から登山が好きだったと言うことですが、最近になってインドア・クライミングにはまってしまったそう。初めてアウトドアのロック・クライミングに挑戦すべく、今月頭に、スペインのカタロニア地方へ、クライミング・ホリデーへと繰り出していました。宿泊地はTrempという町の近くの村、そこから毎日1時間ほど車で色々な場所へ、連れていってもらい、登ったのだそうです。写真は、そのホリデーでのもの。

1週間、ひたすら登る、登る、登る・・・。登っている最中に、ワスプ(wasp:スズメバチのような昆虫)に腕を刺され、腫れあがるというハプニングがあったものの、無事生還し帰国。楽しかったようです。私など本格クライミング未経験者は、これは、ホリデーではなく、集中特訓合宿ではないか、などと思ってしまうのですが。彼女には、クライミングは肉体的なものだけでなく、精神的なものでもあるという事で、「クライミングの美しさ」にはまるのだと言います。

このクライミング・ホリデーのサイトはこちら
彼女がトレーニングで行っているインドア・クライミングのサイトはこちら


彼女から送られてきたこれらの写真を、だんなに見せると、彼は一言
She is as tough as old boots!
彼女は、古いブーツのようにタフだ!

スタミナのある強い人を表現する英語の慣用句です。時に、肉などの食べ物を表現するときに使う事もありますが、その際は、噛み切ることができないほどかたい、の意味になります。チャップリンの映画「黄金狂時代」(The Gold Rush)の、ブーツを煮て食べる場面を髣髴とさせるような表現です。

彼女に言わせると、「いやー、やっぱり、おニューのブーツのほどタフじゃないわよ。」

インドアのクライミングの仲間も、このホリデーの参加者も、やはり、30代が圧倒的に多いそうで、50代でニュー・ブーツ達と一緒に登るのは、それだけで快挙かもしれません。次回は帰国の際に、日本の岩にトライする為、岩登り講習会に申し込み済み。伊豆にて、Sea Wall Climbingです。また、来年の夏は、モンブラン周辺の山を10日間かけて縦走する事を大学時代の山友達と計画中。いくつになっても、夢がないと。

写真を眺めながら、思わず鼻唄で出てしまったのが、映画、「サウンド・オブ・ミュージック」で、修道院長がマリアへ歌うClimb Every Mountain(全ての山を登れ)。

Climb every mountain
Ford every stream
Follow every rainbow
Till you find your dream
全ての山を登れ
全ての流れを渡り
全ての虹を追って
あなたの夢を見つけるまで

これを歌いながら、気分も盛り上がったところで、本日はお開きとします

コメント

  1. キリング・ミー・ソフトリーという映画(好きな映画ではなかったけど)で見たインドアクライミング、ちょうどそんな感じでした。面白そうですがやってみようとは思いませんでした。ちょっと遠くまで歩いただけで翌日は筋肉痛なのですから、体がなまっています。彼女を見習って私なりに鍛えなければ。朝から降り出した雪が屋根の上などにうっすら積もり始めました。

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  2. キリング・ミー・ソフトリーは見たことがないです。(歌のほうなら知ってますが。)
    インドアなら、一度くらい、やってもいいかなとは思いますが、途中で息切れだと思います。しかも、平行に動くのと、重力に反して上に動くのとでは、使うエネルギーにかなりの違いあるでしょうね。しばらくは、私も長距離歩きで鍛えます。

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  3. おはようございます
    今朝は冷え込みました。ストーブつけました。
    サウンドオブミュージックはいい映画ですよね。曲も大好きです。全ての山へ登れ 修道院長がマリアに愛を語ります。クリストファープラマーも現役でいい映画に出てますよね。トラップ大佐もかっこ良かったけど、老人になって役に恵まれてると思います。最新作は確かトルストイだと思います。
    山に登る あこがれです。最近は男性より山ガールと呼ばれる若い女性登山愛好家がブームですよ。私は平地から山を眺めましょう。そろそろ富士山がくっきり見えるでしょう?

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  4. クリストファー・プラマー、ウィキで見てみたら、カナダ人なのですね。気がつかなかったです。男優は、比較的長く活躍できるので、若さと美しさで生きてきた女優よりも後年は有利かも。
    富士山が見えるところにお住まいでしたか、アネモネさんとは対照的に、もっと南の方の人だと勝手に思い込んでいました。
    山ガールも、山おばさんも、山おばあさんも、皆がんばって欲しいですね。

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