イギリスのNAI・NAI ’21

イギリス の現与党、保守党の党大会が、昨日、道化師ボリス・ジョンソンのスピーチで閉会しました。

現在のトラック運転手不足や、天然ガスの値段の高騰により起こっている多種の弊害、豚農家で、サプライチェーンの人出不足のため、市場にいきつかない豚を農場で大量に殺すはめになる事態が起こっていることには一切触れず。これからの社会の行方の責任は全て各業界になすりつけ、人材不足があれば、EU労働者に頼らず、業界が高い賃金さえ払えば、何となかなるとった態度。この「何とかなる」っていうのは、非常にイギリス的なものです。ぎりぎりまで、何もしない、その場に及んだら何とかなる。晴れのうちに屋根を直せってことわざがありますが、そのまるで反対。

ボージョーは、イギリス人の若者をトレーニングすればいい、機材投資をすればいいなんてのも繰り返し言ってましたが、そのトレーニングやら機材投資に一体何年かかるのか。それにかかる費用を一体だれがまかなうのか。また、 各セクターでの人件費の高騰がインフレへつながり、大騒ぎになった70年代の「不満の冬」の再来となるのではないかと、心配する人もいるようです。ガスの値段の高騰で、すでに、インフレの影がのびているところへもってきて。

さて、この農場での、豚の大量の殺害ですが、動物福祉と衛生管理上、これには、獣医の立ち合いが必要なのだそうですが、なんと、その獣医の数も足りていないという話。さらには、殺した後の死骸を処理するためのトラックのドライバーも足りず、山積みの死骸をどうするかも、各農家頭が痛いようです。こうして、動物福祉的には比較的優秀で、質のよく健康的に育ったイギリス国内のブーちゃんたちが、不必要な無駄死にをしている中、EUからどんどん豚肉が輸入されています。こういった肉は、2,3年前には、イギリスの農家を手伝っていた、まったく同じ人たちが新しく探して働きだした、EU圏内の農家や屠畜場から来ているのかもしれません。・・・・・。

 こんな話を聞いてきて、大昔はやった、シブがき隊のナイナイ16(Nai Nai 16)という歌が頭の中で鳴り出して止まらなくなり、替え歌を作ってみました。もう、ここまできたら、笑うっきゃないですからね。 ユーチューブで、原曲を探して聞きながら、読んでみて、一緒に歌って、笑ってください。そして、日本も同じ道をたどらないように教訓にしてください。

タイトルは「イギリスのNAI・NAI ’21(ナイ・ナイ・トウェンティーワン)」です。

ないないない ガスがない
ないないない 炭素ない
ないないない 人手足りない

ないないない 運ちゃんいない
ないないない 看護師いない
ないないない 医者も足りない

笑わせるぜ、国の名前グレートブリテンなんて
皮肉効かせた漫画でもまず見あたらないね

EUに泣きついて、助けておくれよと
頼み込むには、
プライド許さない

じたばたするなよ
インフレーションくるぜ
嫌なら 今すぐ
すがりつけ

ないないない 野菜つみいない
ないないない 屠畜者いない
ないないない ウェイターすらいない

(間奏)

たまんないぜ 離脱あと
社会不安になっちゃ
なぜ俺たちグレートなのか
わけわかんなくなっちまう

波に揺れて届く貨物
外国もんばっか
泣きたくても
ぐっとこらえるぜ

つべこべ言うなよ
明日なんかないぜ
欲しけりゃ迷わず
すがりつけ
なんとこの部分は、いっさい変えずに使える!

ないないない あれもない
ないないない これもない
ないないない 金も足りない

ないないない たまらない
ないないない 戻れない
ないないない そこが危ない

これと一緒に、中原理恵の「東京ららばい」も、いい感じで使えそうだなと、こちらは、サビの部分だけ、やってみました。

「イギリスららばい」
 

イギリスららばい
豚がいる、畑ある
食べ物に手が届くけど
イギリスららばい
処理する人がない
だから朝までないものねだりの子守歌

イギリスららばい
金もない 教育ない
医者に診てもらえない
イギリスららばい
自分で決めた道
だから死ぬまで
ないものねだりの子守歌 

さあもう一度、最後の部分を繰り返して大合唱しましょう!

イギリスららばい
自分で決めた道
だから死ぬまで
ないものねだりの子守歌

コメント

  1. こんにちは。めちゃくちゃおもろいポストありがとうございます♪歌いました^_^来月20年ぶりにそちらに伺うため色々見ていて辿りつきました。またお邪魔させてくださいね。

    返信削除
  2. こんにちは。一緒に歌ってもらってうれしいです。
    20年前・・・まだトニー・ブレアの時代ですね。彼が首相になりたての頃、巷にあふれていた希望的明るい雰囲気をいまだに覚えているので、イギリスがこんな風になっていくとは思いもしなかったです。ともあれ、久しぶりのイギリスを楽しんでください。

    返信削除

コメントを投稿