鳥の子育て奮闘サバイバル記録
今年の2月、足を痛めて、片足だけでぴょんぴょん跳ねていたブラックバード(クロウタドリ)が、庭のパティオの薪貯蔵庫で雨宿りをしているのを何度か見かけました。
庭に面するうちの勝手口には、毎朝の様に何羽ものブラックバードが、干しぶどうの餌をもらいにやってくるのですが、毎日顔を合わせているので、特に人懐っこいブラックバードは、見分けがつくようになってきます。おしりの羽に白い羽が一本混じってるとか、ちょっと目の感じが他の鳥と違うとかの身体の特徴の他に、性格や行動が違うのにも気がついてくる。たくさんの羊を飼っている農家の人が、1匹1匹識別できるなどというのと同じ事でしょう。傍から見るとどの羊も同じに見えるのに。
朝、キッチンに入り、紅茶用のお湯を沸かすために、やかんに水を入れると、室内の動きに気付いて、ブラックバードたちが勝手口に集合するのですが、私が、なかなかドアを開けないでいると、気付いてもらおうと必死のブラックバードの中には、
まず、勝手口の外のドアノブにとまり、ガラス戸をノックする奴がいる。
そして、それでも私が、ドアを開けないと、流しの前の窓枠に飛び移り、こちらを覗き込む・・・と必死の工作を仕掛けてきます。この様子を見ると、いつもほほえましく、情にほだされてしまい、ドアを開け、ほらよっと、干し葡萄をひとつかみ撒く事となるのです。
成長したブラックバードの寿命は、2~4年くらいなものでしょうから、2,3年レギュラーで来ていた鳥が、はたりと訪れなくなると、「あーあいつは、もう来なくなった。死んじゃったな。」と思うわけです。
さて、薪の上で冷たい雨をしのんでいた一番上の写真のブラックバードは、約2歳で、私にはなついていたものの、他の鳥には、非常に好戦的な鳥で、しょっちゅう、空中で羽をばたつかせて戦っていた暴れん坊。今年の冬に足を怪我したのも、おそらく、この攻撃的性格がたたったのではないでしょうか。この怪我の期間は、いつもにも増して、私に近寄ってきて、足のつま先10センチくらいに落とした干し葡萄も、拾って食べ、しばし、私の足元で、お腹をべたっとパティオにくっつけて休んだりもしていました。ここまで近くに寄って来るブラックバードは他にいないので、この場所なら、気をゆるめても「安全」というのがあったのでしょう。人間に近づくリスクと、他の場所でべたっと腹ばいになって鷹などに襲われたり、他のブラックバードに追い回されるリスクを比べて、サバイバル本能から前者を取ったお利口さん。片足がびっこになってから、だんなと、「フッティー」と呼ぶようになりました。
薪置き場なども、家に近く、前面部分以外は出入りする場所がないので、他の鳥たちは一切内部には足を踏み入れない場所ですが、これも、フッティーは、雨の日には定期的に入ってくるようになり。お日様が照ってくると、今度はログ置き場の屋根の上で、お日様浴びて休息。一時は本当に元気がなさそうで、私達は、暖かくなるまで持ち越せるかどうか、と疑問だったのです。日が長くなり、気温が上がるにつけ、フッティーの薪置き場使用回数も減っていき、動きが少しましになり、勝手口に訪れる回数も減っていき、これは、大丈夫かな・・・。
そして、ある日、朝、落とした干し葡萄を自分で何個か食べた後、4,5個拾って、くちばしにはさんで、どこかへ飛び立った!これは、雛がいる証拠。「あんな片足で、よろよろしてたのに、やる事はちゃんとやってるんだね。びっくりだね。」とだんなと話していました。足も、かなり良くなりましたが、やはり他の鳥より私の近くから餌をとる技でサバイバルしながら、子育てを続け。
ついに、先日、成長した2羽の雛をつれて、家族でうちの庭にお出かけして来ました。お砂場デビューならぬ、雛達の芝生デビュー。
巣を離れる頃のブラックバードはすでに、やつれた親よりも体が大きいのですね、これが。尻尾のほうから大人になっていき、頭がまだ、子供っぽいのも、いつも可笑しいなと思いながら見ています。「ガーガー!父ちゃん、餌くれ。」
そこで、フッティーとうちゃんは、芝生に巻いておいたオーツ麦を拾い集め、
子供の口に突っ込んでいました。ここまできたら、子育て終了も、もうすぐ。
案の定、今日の朝現れたフッティーは、自分の分だけの干し葡萄を食べ、ローズマリーの茂みの下で、久しぶりに、しばし休憩していました。ついに、子供たち独立したのでしょう。ちかれたびーですね。今、芝生の上で、元気に跳ねている雛は、フッティーの子供かな?それとも、別の鳥の子供かな?
子供たちが独立して家から出て行ってしまった後、寂しくて寂しくて、エンプティー・ネスト・シンドローム(空の巣症候群)にかかってしまう人などもいるようですが、本物の鳥には、エンプティー・ネスト・シンドロームにかかっている余裕はないでしょうね。フッティーも、今は、とにかくやる事やって疲れたと、また、自分の体力と体調を取り戻すのに専念となります。やるだけやったら、雛の将来はその子たちのサバイバル能力と、運とに任せ。そして、秋になるまで、もう一度くらい子育てにチャレンジするかもしれません。大人になるまで生き残った雛達のうちの1羽でも、来年の春に子育てをするようになれば、フッティー家の家系は続いていくのですから。
庭に面するうちの勝手口には、毎朝の様に何羽ものブラックバードが、干しぶどうの餌をもらいにやってくるのですが、毎日顔を合わせているので、特に人懐っこいブラックバードは、見分けがつくようになってきます。おしりの羽に白い羽が一本混じってるとか、ちょっと目の感じが他の鳥と違うとかの身体の特徴の他に、性格や行動が違うのにも気がついてくる。たくさんの羊を飼っている農家の人が、1匹1匹識別できるなどというのと同じ事でしょう。傍から見るとどの羊も同じに見えるのに。
朝、キッチンに入り、紅茶用のお湯を沸かすために、やかんに水を入れると、室内の動きに気付いて、ブラックバードたちが勝手口に集合するのですが、私が、なかなかドアを開けないでいると、気付いてもらおうと必死のブラックバードの中には、
まず、勝手口の外のドアノブにとまり、ガラス戸をノックする奴がいる。
そして、それでも私が、ドアを開けないと、流しの前の窓枠に飛び移り、こちらを覗き込む・・・と必死の工作を仕掛けてきます。この様子を見ると、いつもほほえましく、情にほだされてしまい、ドアを開け、ほらよっと、干し葡萄をひとつかみ撒く事となるのです。
成長したブラックバードの寿命は、2~4年くらいなものでしょうから、2,3年レギュラーで来ていた鳥が、はたりと訪れなくなると、「あーあいつは、もう来なくなった。死んじゃったな。」と思うわけです。
さて、薪の上で冷たい雨をしのんでいた一番上の写真のブラックバードは、約2歳で、私にはなついていたものの、他の鳥には、非常に好戦的な鳥で、しょっちゅう、空中で羽をばたつかせて戦っていた暴れん坊。今年の冬に足を怪我したのも、おそらく、この攻撃的性格がたたったのではないでしょうか。この怪我の期間は、いつもにも増して、私に近寄ってきて、足のつま先10センチくらいに落とした干し葡萄も、拾って食べ、しばし、私の足元で、お腹をべたっとパティオにくっつけて休んだりもしていました。ここまで近くに寄って来るブラックバードは他にいないので、この場所なら、気をゆるめても「安全」というのがあったのでしょう。人間に近づくリスクと、他の場所でべたっと腹ばいになって鷹などに襲われたり、他のブラックバードに追い回されるリスクを比べて、サバイバル本能から前者を取ったお利口さん。片足がびっこになってから、だんなと、「フッティー」と呼ぶようになりました。
薪置き場なども、家に近く、前面部分以外は出入りする場所がないので、他の鳥たちは一切内部には足を踏み入れない場所ですが、これも、フッティーは、雨の日には定期的に入ってくるようになり。お日様が照ってくると、今度はログ置き場の屋根の上で、お日様浴びて休息。一時は本当に元気がなさそうで、私達は、暖かくなるまで持ち越せるかどうか、と疑問だったのです。日が長くなり、気温が上がるにつけ、フッティーの薪置き場使用回数も減っていき、動きが少しましになり、勝手口に訪れる回数も減っていき、これは、大丈夫かな・・・。
そして、ある日、朝、落とした干し葡萄を自分で何個か食べた後、4,5個拾って、くちばしにはさんで、どこかへ飛び立った!これは、雛がいる証拠。「あんな片足で、よろよろしてたのに、やる事はちゃんとやってるんだね。びっくりだね。」とだんなと話していました。足も、かなり良くなりましたが、やはり他の鳥より私の近くから餌をとる技でサバイバルしながら、子育てを続け。
ついに、先日、成長した2羽の雛をつれて、家族でうちの庭にお出かけして来ました。お砂場デビューならぬ、雛達の芝生デビュー。
巣を離れる頃のブラックバードはすでに、やつれた親よりも体が大きいのですね、これが。尻尾のほうから大人になっていき、頭がまだ、子供っぽいのも、いつも可笑しいなと思いながら見ています。「ガーガー!父ちゃん、餌くれ。」
そこで、フッティーとうちゃんは、芝生に巻いておいたオーツ麦を拾い集め、
子供の口に突っ込んでいました。ここまできたら、子育て終了も、もうすぐ。
案の定、今日の朝現れたフッティーは、自分の分だけの干し葡萄を食べ、ローズマリーの茂みの下で、久しぶりに、しばし休憩していました。ついに、子供たち独立したのでしょう。ちかれたびーですね。今、芝生の上で、元気に跳ねている雛は、フッティーの子供かな?それとも、別の鳥の子供かな?
子供たちが独立して家から出て行ってしまった後、寂しくて寂しくて、エンプティー・ネスト・シンドローム(空の巣症候群)にかかってしまう人などもいるようですが、本物の鳥には、エンプティー・ネスト・シンドロームにかかっている余裕はないでしょうね。フッティーも、今は、とにかくやる事やって疲れたと、また、自分の体力と体調を取り戻すのに専念となります。やるだけやったら、雛の将来はその子たちのサバイバル能力と、運とに任せ。そして、秋になるまで、もう一度くらい子育てにチャレンジするかもしれません。大人になるまで生き残った雛達のうちの1羽でも、来年の春に子育てをするようになれば、フッティー家の家系は続いていくのですから。
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