4月の庭にて

春は、いつも、こう突然やって来ていたのか・・・?1年は短いなと思いながらも、さて去年の今頃はどうだったかと思い出そうとすると思い出せないくらいには長いのであります。

ここ2,3日、そして明日、明後日も、気温は20度近く。季節の変わり目の風邪にかかり、ぜいぜいしながらも、庭のパティオに座って身体に受けるお日様の暖かさは、たまらなく嬉しいのです。これだけ、太陽光線に力が出だしたら、もう、思いっきり寒い日々への逆戻りは、まずないでしょう。ガレージにしまってあった、庭のテーブル用のパラソルを取り出しました。昨日の日暮れ直前には、だんなが、今年初めての芝刈りをし。まだ、刈りたての草の香りも気持ちよく流れています。

気がつくと、毎夏、温室の脇に雑草のように生えてくるミントが、すでに青々としていたので、摘んできて料理に入れ。また、黄色のラッパ水仙が、一挙に咲き始めたチューリップにバトンタッチをし。チューリップは、ミニチュアタイプのものは、少し早く3月に咲いていたものの、やはり一般的には4月の庭の主人公の感があります。

チューリップのため、庭の全体の基調色が赤のなか、ブルー系の小花もあちこちで花開き・・・ 水色のローズマリー、淡い青かピンクの忘れな草、それにほのかな紫のオーブリエチア(Aubrietia ムラサキナズナ)は、どれも、蜂などの昆虫に人気の花でもあります。上の写真は、オーブリエチア。

さて、この4月の庭に、上の写真の、妙な昆虫が、頻繁に訪れてきます。bee fly(ビロウドツリアブ)です。この方も、こうしたブルー系の小花たちが大好き。ハミングバードのように、羽をぷるぷる震わせて、空中一箇所にとまりながら、頭の先についている長いストローのようなものを、器用に花の中心に突っ込んで蜜を吸うその姿は、何時見ても面白いのです。上の写真は、忘れな草の小さな花から蜜を吸っているところ。

成虫はこうして花の蜜を吸うのですが、幼虫は、地下で他の昆虫の幼虫等を、むしゃむしゃ食べる肉食。時に、このビロウドツリアブが、地面の周辺を徘徊していますが、これは、卵を産むのに良さそうな場所を探しているとか。

こちら、葉っぱに止まっているところの大アップ。目が大きい・・・ちょっと、おとぼけ風の顔です。

世界中の災害、内戦、不況、暗いニュースばかりの中、自然は一切お構いなく、毎年やっている事を繰り返し。このツリアブたちも、とぼけた顔をしながら、一体、いつどこから、現れたのか。自分の出番を逃すことなく。

庭の古いリンゴの木の花も、そろそろです。

コメント

  1. おはようございます。
    桜も満開に近いです。お花見に出かけようと思っていたのですが、今日は雨。気温も低めです。
    きれいな花がいっぱいですね。私のチューリップも咲きました。写真をとってあげようと思います。すこし元気になります。

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  2. チューリップ等球根類は、花が終わったら、花の部分のみ切り落とし、水と肥料をやり続け、葉が自然に枯れるまで掘り返さないでおくと、来年分の栄養を球根にもどし、毎年咲かせる事ができます。

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