スノードロップが咲き出して

ニュースによると、今年は、スノードロップ(マツユキソウ)の開花が2週間近く遅れたそうです。毎年2月の頭頃には、真っ白なスノードロップの絨毯で敷き詰められるので有名な庭園や邸宅などでも、その見ごろ時期の遅れが伝えられていました。私も、今年初のスノードロップを見たのは、2月7日の散歩中。今週は、うちの庭の前にも咲き始めました。

スノードロップは、伝説によると、アダムとイブが楽園を追放された後、楽園の外には咲く花とて何も無く、雪が降っていた。悲嘆にくれて泣いているイブを、天使がなぐさめようと、手のひらに落ちた雪に息を吹きかけ、その雪が地上に落ちると、白い花に姿を変えた。そして、そのスノードロップの花と共に希望が生まれたと。そこから来たのでしょうか、スノードロップの花言葉は、希望と慰め。まだうら寒い日が続き、冬が続くように思われる中、冷たい地面を押して咲き始めるスノードロップの姿には、確かにほっとされるものがあります。

イギリス原生の野の花のイメージがあるものの、実際、イギリスにやって来たのは、16世紀。当初は、大陸ヨーロッパから、庭で育てる花として導入されます。この庭用のスノードロップたちが、やがて、庭の塀の外に飛び出し、18世紀には野生化したものがイギリスの森林に姿を現し始めるのです。非常に交配しやすい花であるため、ちらっと見ると皆同じでも、それぞれ、花びらの紋や、形が、微妙に違っていたりすると言います。

英の詩人ウィリアム・ワーズワース(William Wordsworth)も、可憐な姿ながらも、雪に囲まれ咲く強い花、スノードロップに捧ぐ「To a Snowdrop」という詩を書いています。

Chaste Snowdrop, venturous harbinger of Spring,
And pensive monitor of fleeting years!

清きスノードロップ、果敢なる春の先駆者よ、
そして、過ぎ去って行く年月を静かに見つめる者よ!

コメント

  1. おほようございます
    今日は少し暖かいです。春近し、、。
    我が家の庭のクロッカスも黄色い頭を出しました。
    これから楽しみです。そして、花の名前にもロマンを感じます。まさにスノードロップしかり、、。

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  2. こちらも、クロッカス、本日、2つほど庭で開花しているのを見ました。朝晩の冷え込みがいまだひどく、毎朝、外は霜で真っ白になっているのですが、早春に咲く球根はたくましいものです。

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  3. 昨日は一時猛吹雪で春はまだまだ遠いと感じたのですが、今日は強くなった日差しで道路の雪がとけ始めていました。それにしてもりっぱな木ですね。過ぎ去って行く年月をたくさん見つめてきたことでしょう。

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  4. 日本は、北のほうでも、晴天の日はお日様パワーがこちらより強くて気持ち良さそうです。
    確かに、この木は、長老でしょうね。しめ縄でもまいてあげたくなる貫禄でした。

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