春咲小紅

ほら春咲小紅、みにみに見に来てね
私の心、ふわふわ舞い上がる

毎初春、ブログを振り返ってみても、春が待ち遠しいような事を書いてますが、今年は、本当に「一体、いつになったら春が来るんじゃい!」と思うようなみじめな天気の3月でした。4月になっても、ぱっとせず、先週も、じとじと天気で、ハイキングに出ても、今年の元日の散歩の時と変わらないような、灰色のぐじゃぐじゃ道。もっと年を取ったら、冬の日がもっと長い場所、青空を見れる回数が多い場所に隠居したいと思い始めています。先日の天気予報では、去年の8月以来、25度を超した日はない、と言っていたのを小耳にし、ますます、イギリスの灰色の空を恨めし気に見上げ。ただ、庭では、3月になってから2度もやって来た雪にもめげずに、ひそかに植物が顔を出し、水仙、勿忘草なども咲いており、いつの間にやら背が高くなっていたチューリップも緑のつぼみをつけてはいたのです。

そんなこんなで、いきなり、本日、お日様が出て気温がぐんぐん上がってくると、そのうれしさたるや。朝いちばんに見た庭のチューリップのつぼみは、まだ緑がメインで、赤みがほんの先端だけに見えたと思ったのに、時間が経つにつれ、赤みがだんだん広がり、あっという間に開花。(ちなみに下の写真は、うちの庭のチューリップではありません。それほど数を植えていないので。)春を待っていたのは、私だけではない、植物たちも、辛抱強く待っていたのですね。あと一押し、あと一押しと、太陽の暖かさを待ち受け、来たとばかりに一気に赤くなったのです。去年買った、小さな枝垂れ桜のつぼみも、太陽光線をずずっと吸い込み、うっすらピンク色に膨らんできた。

この光景に、昔、矢野顕子の歌っていた、春咲小紅が頭の中を止まらなく、何度も何度も口ずさみ。私、この曲、昔、「ほら春先、小紅、ミニミニ、ミニ着てね」と、春先になったので、真っ赤な口紅を差し、ミニスカートをはいて繰り出そう、という歌だと解釈をしていたのです。特に、確か、化粧品のテーマ曲に使われていたので、更にそう思ったのかもしれません。まあ、気分的には、思いっきりはずれてはいないでしょうが。

改めて、歌詞を見てみると

いつ咲くかしらと、待ちぼうけ
指折り数えていたかしら
お返事出します、微笑みの
どこかにポチっと赤い色
私に会えば、わかります
自分で言うのも変だけど
今日はなんだか、綺麗です

ほら春咲小紅、みにみに見に来てね
陽だまり、かげろう
ゆらゆら、春の夢

まさに、今の気持ちにピッタリ!チューリップが合唱している気分になってくる。春が来た!もう後戻りはないといいな、ないでしょう、ない!ひたすら初夏へと進むのみ!

コメント

  1. こんばんは 桜はもう終わりました。つつじやふじが咲き始めました。
    この矢野顕子のコマーシャルソングは確か口紅の宣伝に使われましたね。化粧品会社は秋はアイシャドー、春は口紅があ売れ筋なのかも。

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    1. モノクロの季節を超えて、明るい色が欲しくなる時期なので、口紅なのでしょう。

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