フレンチトースト
上の写真は、ただの焦げたパン・・・ではありません。私が作ったフレンチ・トーストなのです。映画「クレイマー、クレイマー」を見た後に、触発されて作りました。作り方は、ごく簡単。
私が使った材料は、2人分で、
パン2切れ
卵2個をよく溶いたもの
卵と同じ分量くらいのミルク
シナモン小さじ1(好み)
バニラエッセンス少々(好み)
バター
フライパンを火にかけ熱し、バターを落とす
卵とミルクを良く混ぜたものに、パンを一切れずつ、両面、液体を良く吸い込むよう浸す
フライパンに、ぐちゃっとしたバンを並べ焼く
両面こんがり焼けたらできあがり
はちみつや、シロップを落としたり、クリームやフルーツをのせてお菓子風に食べてもグーです。(写真内の、パンの真ん中の黄色の液体ははちみつで、焼けていない卵の黄身ではありません、念のため。)味としては、パンケーキみたいなものですね。素材はほとんど同じですし。ただ、作るのは、こちらの方がずっと早くできます。
「クレイマー、クレイマー」内では、ぴらぴらの不味そうな白食パンを使っていましたが、うちは、ブラウンブレッドを厚めに切って作りました。こちらの方が、美味しいと思うので。
フレンチ・トーストは、ブレッドアンドバタープディングなどと同じく、古くなってかさかさになってしまったパンを、再生させて美味しく食べる方法として考案されたものであるようです。今みたいに、古くなったら鳥にやればいい、なんて贅沢な事は出来なかったわけですから。最初に、これと似た食べ物のレシピが言及されるのは、フランスではなく、ローマ時代の料理本だったという事。
中世には、多少のバリエーションはあれ、似たようなものが、ヨーロッパ各地で食されるようになり、その名称も、場所によって色々。フランスでの、この食べ物の名称は、「pain perdu」(失われたパン)。固くなり、普通に食べるには役に立たない「失われたパン」を美味しく食べる方法としてついた名称のようです。何故に、英語では、フレンチトーストと呼ばれるようになったのかは、謎ですが、イギリスより、アメリカで良く食べられている様なので、北米の旧フランス植民地などで食べられていたために、フランス人が食べているから、とこう呼ばれるようになったんじゃないかな、と私は憶測しています。
また、貧民のためだけの食べ物ではなく、上流社会の料理本などにも登場していたそうで、その際には、固くなった役立たずパンではなく、高級なパンを使い、高級スパイスなどを入れて作るようなものであったようです。
アメリカでは、「クレイマー、クレイマー」で、フレンチトーストが、朝食に食べられている様子が描かれていましたが、イギリスでは、それほど一般的な食べ物では無い気がします。呼び方も、この国では、家庭によってまちまちで、これをフレンチ・トーストと呼ぶか、それともエギー・ブレッド(eggy bread 卵パン)と呼ぶかで、議論を戦わせているサイトにも行き当たりました。
このサイトで、何人かの意見を読んだ感じから言うと、労働階級以下はエギー・ブレッド、中流以上はフレンチトーストと呼ぶ、というのが暗黙の了解のような雰囲気。「子供の時からずっと、我が家ではフレンチトーストと呼んでいた。ある日、”イーストエンダーズ”で、エギー・ブレッドというものを食べているのを見て、なんだか美味しそうな響きだと、お母さんに作ってくれと頼んだら、今朝食べたでしょ、と言われ、フレンチトーストの事だと知った。」なんて言う人がいました。「イーストエンダーズ」は、ロンドン東部のワーキングクラスのコミュニティーを舞台にした息の長い連続テレビドラマです。もっとも、これを書いてる作家は、中流出身の可能性が高いですから、中流の人が労働階級は、フレンチトーストを、エギーブレッドと呼ぶ、と決めて書いている、というややこしい事になっているわけでしょうが。他にも、「うちは、一般庶民だからエギー・ブレッドじゃ」「わたくし、ポッシュだから、もちフレンチトーストと呼ぶわ」と、クラスを意識した意見が目に付きました。半分ふざけて、というのもあるでしょうが、たかが食べ物の名前の話をしていて、自分のバックグラウンドに対する観念が強く出てくる、というのは、とてもイギリス的。
実際、私の持っている食べ物辞典には、フレンチトーストというエントリーは無くて、フランス語の「pain perdu」(失われたパン)で記載されています。名前はともあれ、美味しければいいのです。
私が使った材料は、2人分で、
パン2切れ
卵2個をよく溶いたもの
卵と同じ分量くらいのミルク
シナモン小さじ1(好み)
バニラエッセンス少々(好み)
バター
フライパンを火にかけ熱し、バターを落とす
卵とミルクを良く混ぜたものに、パンを一切れずつ、両面、液体を良く吸い込むよう浸す
フライパンに、ぐちゃっとしたバンを並べ焼く
両面こんがり焼けたらできあがり
はちみつや、シロップを落としたり、クリームやフルーツをのせてお菓子風に食べてもグーです。(写真内の、パンの真ん中の黄色の液体ははちみつで、焼けていない卵の黄身ではありません、念のため。)味としては、パンケーキみたいなものですね。素材はほとんど同じですし。ただ、作るのは、こちらの方がずっと早くできます。
「クレイマー、クレイマー」内では、ぴらぴらの不味そうな白食パンを使っていましたが、うちは、ブラウンブレッドを厚めに切って作りました。こちらの方が、美味しいと思うので。
フレンチ・トーストは、ブレッドアンドバタープディングなどと同じく、古くなってかさかさになってしまったパンを、再生させて美味しく食べる方法として考案されたものであるようです。今みたいに、古くなったら鳥にやればいい、なんて贅沢な事は出来なかったわけですから。最初に、これと似た食べ物のレシピが言及されるのは、フランスではなく、ローマ時代の料理本だったという事。
中世には、多少のバリエーションはあれ、似たようなものが、ヨーロッパ各地で食されるようになり、その名称も、場所によって色々。フランスでの、この食べ物の名称は、「pain perdu」(失われたパン)。固くなり、普通に食べるには役に立たない「失われたパン」を美味しく食べる方法としてついた名称のようです。何故に、英語では、フレンチトーストと呼ばれるようになったのかは、謎ですが、イギリスより、アメリカで良く食べられている様なので、北米の旧フランス植民地などで食べられていたために、フランス人が食べているから、とこう呼ばれるようになったんじゃないかな、と私は憶測しています。
また、貧民のためだけの食べ物ではなく、上流社会の料理本などにも登場していたそうで、その際には、固くなった役立たずパンではなく、高級なパンを使い、高級スパイスなどを入れて作るようなものであったようです。
アメリカでは、「クレイマー、クレイマー」で、フレンチトーストが、朝食に食べられている様子が描かれていましたが、イギリスでは、それほど一般的な食べ物では無い気がします。呼び方も、この国では、家庭によってまちまちで、これをフレンチ・トーストと呼ぶか、それともエギー・ブレッド(eggy bread 卵パン)と呼ぶかで、議論を戦わせているサイトにも行き当たりました。
このサイトで、何人かの意見を読んだ感じから言うと、労働階級以下はエギー・ブレッド、中流以上はフレンチトーストと呼ぶ、というのが暗黙の了解のような雰囲気。「子供の時からずっと、我が家ではフレンチトーストと呼んでいた。ある日、”イーストエンダーズ”で、エギー・ブレッドというものを食べているのを見て、なんだか美味しそうな響きだと、お母さんに作ってくれと頼んだら、今朝食べたでしょ、と言われ、フレンチトーストの事だと知った。」なんて言う人がいました。「イーストエンダーズ」は、ロンドン東部のワーキングクラスのコミュニティーを舞台にした息の長い連続テレビドラマです。もっとも、これを書いてる作家は、中流出身の可能性が高いですから、中流の人が労働階級は、フレンチトーストを、エギーブレッドと呼ぶ、と決めて書いている、というややこしい事になっているわけでしょうが。他にも、「うちは、一般庶民だからエギー・ブレッドじゃ」「わたくし、ポッシュだから、もちフレンチトーストと呼ぶわ」と、クラスを意識した意見が目に付きました。半分ふざけて、というのもあるでしょうが、たかが食べ物の名前の話をしていて、自分のバックグラウンドに対する観念が強く出てくる、というのは、とてもイギリス的。
実際、私の持っている食べ物辞典には、フレンチトーストというエントリーは無くて、フランス語の「pain perdu」(失われたパン)で記載されています。名前はともあれ、美味しければいいのです。
青森にはイギリストーストというのがあるそうです。検索してみてください。夫が小学生の頃、貧しい家の子のサンドイッチがまさにそれだと(青森ではありません)発覚し他の子が騒いだことがあったそうです。私より年下なのに「え、給食なかったの?」学校の机にはハリーポッターのようにインクつぼがあったと言うし「年齢ほんと?」と思ったものでした。フレンチトースト、おいしそう!ウチでは失われたパンはガーリックトーストになります。薄く切ったのをトーストして表面に生のままのガーリックをすりこんでオリーブオイルと塩少々。
返信削除青森のトーストしてないイギリストーストは傑作ですね。たしかに、こういう不健康そうなものをパックト・ランチで学校に持って行き、お昼にする母親とか、この国結構いそうです。青森県、イギリストーストのネーミングには、ちゃんとイギリス大使館に許可を取ったというのも笑えます。
削除うちのだんなは、小学校の時は、お昼は家に帰って食べていたそうです。当時はお母さん、主婦が多かったから。机にインクつぼはさすがに無く、最初は万年筆を使わされ、そのうちボールペンになったとか。