バトルズブリッジ・アンティークセンター

5年ぶりに、エセックス州バトルズブリッジ(Battlesbridge)にあるアンティークセンターを訪れました。

バトルという言葉で始まるので、何か大きな戦いがあった橋でもかかっているのかと、ウィキペディアの英語版を読むと、Bataille家の人々が、この地を流れるクラウチ川(River Crouch)にかかる橋のメンテを行っていた事から、「BatailleのBridge」。その発音がイギリス風に少々崩れたのでしょう、Battlesbridgeと呼ばれるようになったのだそうです。ので、戦いとは、全く関係ありませんでした。

写真は、その橋からの眺め。川沿いに聳え立つのは、かつて穀物倉庫とミルであった、オールド・グラナリー(Old Granary)と称される建物ですが、この内部が、今では、アンティーク・センターと化しています。また、周辺にも、沢山アンティック・ショップがあります。

橋から見た反対側の風景はこんな感じ。

アンティークセンターと称される場所には、各地で何度か足を踏み入れた事があるのですが、私の行った範囲では、ここが一番規模的に大きいところでした。5年前は、だんなと車で行ったのですが、いわゆるウィンドウショッピングをあまり好まぬうちのだんなも、わりと楽しそうに色々見て周り、軽く半日過ごしました。特に、軍隊関係の品を扱っている専門店では、だんな、店主と楽しそうにいつまでも、くっちゃべっていましたっけ。

正真正銘の古物の他に、いわゆるアンティーク風のキュートな小物や置物なども売られています。また、クラフト系の手作りの物とか、庭の置物、新しい木製の家具などもあり。5年前のバトルズブリッジ訪問で私達が買ったものは、アンティークではなく、新品の庭用の小さなドラゴンの置物と、こちらも、作られてほやほやの、木製の小型回転椅子でしたし。前回訪れた時の写真は、以前の記事「古い物のある庭」まで。

さて、今回は、近くに住む日本人の友達と、電車でぽこぽこ出かけました。

このバトルズブリッジという駅は、単線で、まさに、田舎のど真ん中の無人駅。月曜日だったというのもあり、降り立ったのは私達だけ。プラットフォームからはゲートも無くそのまま、するりと外へ出て、駅のすぐ外に立っていた周辺案内地図を見てみると・・・駅と、道路と一面の緑以外、一切合切何も書いていない。「こんなのを地図と呼ぶのか!」と、二人で絶句。しかも、地図の上にはどうどうと、観光案内のマークがついていたのです。まあ、アンティークセンターは、ここから遠くは無いだろうと、とりあえず、大きな道路まででると、すぐに、左手に、オールド・グラナリーが見えたので、迷わずたどり着きましたが、結構、衝撃でしたね、あの地図は。

オールド・グラナリーは、週7日毎日開いているのですが、周辺の店は曜日によって閉まっている日があり、月曜日は特に閉まっている店の割合が多いようです。それでも、全部見ようと思うと、わりと時間がかかります。

しばし、周りの店をひやかした後、オールド・グラナリーの天辺にあるカフェで、腹ごしらえ、と思ったら、「窓ガラス修理のため、本日に限り(Today Only)閉店」とあり、それは、がっくり。「Today Only、カフェの中で、エルビスのそっくりさんによるパフォーマンスがあります」じゃなくて、「Today Only、開店しませーん」ですから、やはり月曜日は、避けた方が良い日かもしれません。ただ、あの、風当たりの強そうな最上階、窓ガラスの修理は、しょっちゅう必要なのではないかと思います。以前、このカフェでご飯を食べた時の写真はこちらまで。

あれ可愛い、これ面白いと、散々見て回った挙句、それでなくても物が多すぎる我が家を考え、私は、今回は、何も買わずに終わりました。こういう時に、飾り棚の沢山置ける、大きな家に住んでいたらな、とちらりと思ったりします。掃除大変だけどね~。

また、イギリスの町の目抜き通りには、よく、チャリティーショップと呼ばれる、オックスファムなどの慈善団体による、セカンドハンドの商品を売って、収益を慈善に回すお店が数件あるのですが、場合によっては、こうしたチャリティーショップでのセカンドハンドの品の方が、アンティーク・ショップと銘打った店で買うより、同じようなものでも安かったりするのです。アンティックとセカンドハンド・グッズの境界線は、アマチュアには分かりにくいところがありますし、売り手の解釈によっても違い、時に、微妙です。

友達は、取っ手がふたつついたバスケットを購入していました。これも、古いものではないでしょうが、お値段適当で、形とサイズが調度使い勝手が良いからと。私もバスケット好きなので、気持ちはわかります。

カフェでのんびりはできませんでしたが、楽しいお出かけでした。

バトルズブリッジへ電車で行く場合は、ロンドンのリバプールストリート駅から、約45分。途中からの、寂しげな風景もそれなりに乙なものです。バトルズブリッジ・アンティークセンターのウェッブサイトはこちらまで。

コメント

  1. 価格はどうなのでしょう。やはりアンティークは高めですか。私は骨董店ではなくリサイクル店で買い物します。夫が「日本は高い。むこうでは...」を連発するので「むこう」の友達にきいてもらったら「じいさまが良く同じこと言ってたな」でグランダッドプライスということで信用されなくなりました^^

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    1. アンティーク・ショプと銘打っている店より、チャリティーショップや、野外のカーブーツセールなどの方が、グランドダッドプライスの安い掘り出し物は、多いかもしれません。そういったところで、ほりあげた良い品を後で、オークションや、インターネット、アンティークショップに持って行き、いい値で売る人などもいるみたいです。ただ、見る目がないと、ただのジャンクを買って終わりでしょうが。チャリティーショップは大好きです、私。

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