ささやかな喜び

1ヵ月半前に再発してから、1回目のキモセラピー(化学療法)を終え、1週間、家で休養の予定だったのが、今回は骨髄の回復が遅く、酸素を運んでくれるヘモグロビンなどの数値がなかなか上がらなかったため、2週間の長めの休養となりました。昨日、2回目のキモセラピーの治療開始のため、再び入院。
今回は、骨髄の回復に時間がかかったのみでなく、残念ながらレミッション(寛解)が達成できず、白血病細胞が残ってしまったため、過去2,3日、日常生活に支障が出るほどではないものの、風邪の初期のような症状でした。見た目は相変わらず健康優良児なので、お医者さんにも「あんた、見かけはすごく健康なんだけどね。」などと言われ。骨髄移植を行う予定ではあるものの、その前に、願わくば、寛解を達成するため、2回のみの予定だったキモセラピーを3回に増やす事となり、かなりきつい薬を投与する事となってしまいました。その間、熱や感染の危険がぐっと高くなってしまうようです。
休養中も、激しい運動はぜいぜいしてしまうようなので、ちょっとの体力作りは、良い空気を吸いながらの散歩くらい。見慣れたこんな風景の中を歩くのも、彼には、2回目のキモセラピー後の一時休養で、再び家に戻るまで、しばらくはおあずけです。

「死ぬ前に絶対行きたい世界の名所100」とか「死ぬ前に絶対やるべき事100」なんていうようなタイトルの本を書店で見かけたりもします。エキゾチックな場所、エキサイティングな事が色々書かれてあるのでしょう。だんなの自宅休養中に、世界地図を広げて一緒に眺めたりもしました。「よくなったら、車でアメリカ横断でもしようよ。」などと言われ、「私はどちらかというと、キューバ辺りに行きたいけどな。」と答え。そりゃ、今の状態から考えれば、どちらでも、実現すればうれしいですが、実現できなかったら人生不完全、というわけではない。逆に、小さなたわいない事に喜びを感じられる毎日であれば、それは良い人生といえるのではないでしょうか。そういう毎日を送りながら、いつの日か、運よく、すばらしい大旅行へ行けたら、更に得るものも多いのではないでしょうか。


人との交流、本を読む、ネットでニュースを読む、病院の周辺をちょろっと散歩、できる時においしいものを食べる・・・病棟内で毎日行われているそんな事にも、ある一定の日常と、ささやかな喜びがあるのです。
おはようございます。朝はひんやりして過ごしやすいです。イギリスはどんな様子ですか?
返信削除ご主人様の治療はまたつらい試練と思います。でも、勇気をだして進まねばなりません。最近、アメリカ、アップルのスティーブジョブズのスピーチを聞きました。スタンフォード大学の卒業式の祝辞ですが、膵臓がんを煩った時の自己分析には感動しました。なんだか仏教学者のような悟りと信念がありました。命の制限があるからこそ、生き方た問われるなど、考えさせられました。 ご主人様のご回復をお祈りいたします。
涼しく秋のようです。
返信削除今回は、キモセラピーで使った薬がきつく、副作用として、消化器官に激痛を感じている状況です。人生に関しての悟りもありますが、実際の身体的痛みは、見ていて本当にかわいそうです。