エドガー・アラン・ポーの「黄金虫」
前回の記事に書いたよう、17世紀後半、海賊となったウィリアム・キッド船長が、アメリカ東海岸沖に、宝箱を埋めた事実から、もしかしたら、まだ発見されていない宝がどこかに隠されているかもしれない、という噂は、かなり長い間、徘徊していたようです。
キッド船長が処刑されてから、約150年後にもなる、1843年に発表された、米作家エドガー・アラン・ポーによる短編小説「The Gold-Bug」(黄金虫)は、ウィリアム・キッドが隠したとされる宝の発見をめぐる話。「黄金虫」は、また、暗号(cryptograph)を読んでの謎解きが登場する最初の小説のひとつでもあるそうです。
日本にいた時、エドガー・アラン・ポーの短編集を買って読んだ覚えはありますが、「黄金虫」は、その中に入っていたか、記憶に残っていなかったので、これを機会に、英語で読んでみました。
「黄金虫」あらすじは、
物語の語り手は、アメリカは、サウスカロライナのチャールストン沖にある小さな島、サリバン島に、黒人の召使ジュピターと共にひっそりと住む、変わり者のウィリアム・ルグランと親しくなる。ルグランは、狩猟、魚釣り、そして昆虫などの生物の標本をあつめながらふらつくなどをして毎日を過ごしていた。
寒い10月のある日、語り手がルグランの小屋を訪れると、ルグランは、散策中に見つけた、今まで見たことも無い、金色に輝く黄金虫の話をする。その黄金虫は、やはり自然科学に興味のある知り合いに貸していたため、ルグランは、手元にあった羊皮紙に、その虫の絵を描いてみせる。身体を温めるため、暖炉の側に座っていた語り手は、その羊皮紙の絵を見て、「どくろの様だ。」と発言。自分の絵の技術を馬鹿にされたと、羊皮紙を語り手の手から取り上げ、それを眺めるうち、妙に口数が少なくなったルグランを後に残し、語り手は、チャールストンの自宅に戻る。
約1ヶ月後、黄金虫の影響で、主人の様子が変だから来てくれと、ジュピターが語り手の元に現れる。ルグランの小屋に着くと、「黄金虫が自分に富を与えてくれた」と興奮したルグランに、無理矢理、宝探しの探検に付き合わされる。ルグランと、語り手、ジュピターと、ルグランの愛犬は、連れ立って島を出、本土へ。海岸線のチューリップ・ツリー(ユリノキ)の巨木があるところにたどり着く。ルグランは、ジュピターに木に登るように命じ、ジュピターは木の上の枝に備え付けられた頭蓋骨を発見。ジュピターは、木の下に立つ主人から、どくろの左目を通して、黄金虫を落とすように命じられる。ルグランは、黄金虫の落ちた場所に印をつけ、木の根元から、その印の場所を通って、50フィートのところを、語り手とジュピターの助けを借りて、掘り始める。掘っても、掘っても、何も出てこず、あきらめようとしたところを、ジュピターが、骸骨の左目を右目と間違えた事に気づき、再び、場所を変えて掘りはじめる。
そして出てきたのは、まず、数人の人間の骸骨。そして、さらには、輝くばかりの多くの金貨銀貨と宝石、宝の数々を収めた宝箱。お宝を、無事、島のルグランの住処に移した後に、ルグランは、事の詳細を語り手に告げる。
語り手が10月に訪れたときに、ルグランが黄金虫の絵を描いた羊皮紙は、ルグランが黄金虫を発見した日に、その側に、半分、砂に埋まって落ちていたのを拾ったものだった。拾ったときには、何も描かれていなかったものが、語り手が火の側で、それを眺めている際に、火に暖められて、それまで見えなかったどくろの絵が浮き上がっていた。更に羊皮紙を火に当て続けると、今度は、キッド(子ヤギ)の絵が浮き上がっていた。それに気がついたルグランは、語り手が去った後、キッド(kid)の絵は、Captain Kiddを意味するのではないかと気付く。
"You may have heard of one Captain Kidd. I at once looked upon the figure of the animal as a kind of punning or hieroglyphical signature. I say signature; because its position upon the vellum suggested this idea. The death's-head at the corner diagonally opposite, had, in the same manner, the air of a stamp or seal..."
キャプテン・キッドの名は聞いた事があるだろう。このキッド(子ヤギ)の絵を見た時すぐに、これは何かの言葉遊びか、絵を用いた署名の様なものだと気がついたんだ。署名というのは、この羊皮紙上の絵がある場所が、署名のある場所のようだという事からなんだがね。どくろの絵は、このキッドの絵の斜め反対にあるが、こちらは、まるで、判子の代わりのようだ。
"Well; you have heard, of course, the many stories current - the thousand vague rumors afloat about money buried, somewhere upon the Atlantic coast, by Kidd and his associates. These rumors must have had some foundation in fact. And that the rumors have existed so long and so continuous, could have resulted, it appeared to me, only from the circumstance of the buried treasure still remaining entombed."
そして、もちろん、キャプテン・キッドとその仲間により、大西洋岸のどこかに、金が埋めて隠されているという数ある噂も聞いた事があるだろう。こうした噂は、何らかの根拠があったはずだ。噂が、これだけ長い間絶え間なく流れ続けているという事は、埋められた宝が、まだ、どこかに眠ったままであったからだ。
という事で、ルグランは、どくろとキッドの絵の間に、宝の隠し場所が書かれていると睨み、更に羊皮紙を熱し、やがて、一見意味不明の、数字と記号からできあがった暗号が浮かび上がる。そして、これを解読した結果、場所を探し当て、見事、お宝をほりあげることとなったわけです。
宝箱のそばで見つけた骸骨の事を語り手に聞かれると、ルグランは、キャプテン・キッドが、宝を埋めるための穴を掘った後、秘密を知る人間の口封じのため、穴掘りを手伝った人間達を、殺したのではないか、と憶測。ウィリアム・キッド、かなりの悪役とされてしまっています。
*****
この小説内の、暗号解読過程によると、英語で一番多く使われる文字は「e」なのだそうです。また、「e」は、meet、 fleet、 speedなどの様に、2回続けて繰り返される事が多い。そこで、暗号の中で一番多く現れ、2回続けて出てくる事のある文字を「e」と設定。更に「e」を使って、頻繁に現れる単語が「the」である事、などの鍵を使って、少しずつ、暗号を読んでいくのです。こういう暗号読みが上手な人たちが、アラン・チューリングなどと一緒に、戦時中にドイツの暗号マシン、エニグマの解読に活躍したのですよね。また、推理小説家で、この暗号解読マニアという人は、わりと多いようで、貴族探偵ウィムジー卿シリーズを書いたドロシー・L・セイヤーズなどもそうでした。ついでながら、この本によると、「e」の次に良く使われるアルファベットは、aoidhnrstuycfglmwbkpqxzと続くのだそうです。疑い深い人は、英語がびっしり書かれたページ一枚に其々のアルファベットが何回出てくるか数えてみて下さい。「q」「x」「z」の使用頻度が少ないというのは、数えなくてもわかりますが。
ルグランと黒人召使ジュピターの関係は、ダニエル・デフォーの「ロビンソン・クルーソー」のクルーソーと、原住民召使フライデーの関係と似たところがあります。このジュピターは、非常に強いくせのある英語を話す設定なので、ジュピターの台詞の部分は、普通の英語でなく、彼が実際話している発音を反映したスペルで書かれています。これが、少々、読みにくかったです。
「黄金虫」は、後に、1883年出版のスティーブンソンの「宝島」にかなりの影響を与えたという事です。海賊の隠された宝、というのは、浪漫と想像力をかきたてるものなのでしょう。また、エドガー・アラン・ポーは、以前の記事「探偵の誕生」にも記したように、「モルグ街の殺人」(The Murders in the rue Morgue)にて、初のフィクションの探偵であるオーギュスト・デュパン(Auguste Dupin)を生み出した人でもあり、探偵小説と言うジャンルの開拓者でもあるわけです。
さて、この小説の中の黄金虫ですが、ルグランは、見つけた虫を下の様に描写しています。
It is of a brilliant gold color - about the size of a large hickory-nut - with two jet black spots near one extremity of the back, and another, somewhat longer, at the other.
それは見事な金色をしていて、大きなヒッコリーの実ほどの大きさで、背中の端に2つの真っ黒な点がある。また、反対端にも、ひとつ、長めの斑点がついている。
金色に輝きどくろの様な黒いマークのついたこの黄金虫に噛まれて、ルグランは宝探しの熱に浮かされる事となるわけです。が、実際、この描写の様な虫は存在せず、舞台となったサウスカロライナ周辺に良く見られる、2つの虫を合体させて、ポーが勝手に作り出した想像の虫なのだそうです。ひとつは大きな目玉のような斑点はあるけれど、地味な色のコメツキムシ。ひとつは、ピカピカ緑色に光るカミキリムシ。という事で、モデルとなった双方ともコガネムシの仲間ではないのです。
日本にいた時、黄金虫は好きでした。夏に、網戸に、黄金虫がとまっていると、指で取って、しげしげ綺麗な色を眺めたものです。
黄金虫は金持ちだ
金蔵建てた、蔵立てた
飴屋で水飴買ってきた
黄金虫は金持ちだ
金蔵建てた、蔵立てた
子供に水飴なめさせた
という童謡も好きでした。特に金持ちだから水飴を買うというくだりが、可笑しかった。小学校のバザーに繰り出して行った時、必ず、水飴を買いましたが、割り箸にからめたものを渡され、10円とか、そのくらいの値段でしたから。黄金虫の子供が水飴をなめている様子を想像するだに微笑ましいですし。今の日本で、水飴なんて、買えるのでしょうか・・・。割り箸で、糸巻き巻きのように、くるくると何回もねってからなめていましたが、そのくるくる巻く作業も楽しく、何度もやったものです。
それにしても、アメリカと日本という、違う文化の国でも、ぴかぴかの虫=金、宝、金持ち、という同じ連想が出るものです。
キッド船長が処刑されてから、約150年後にもなる、1843年に発表された、米作家エドガー・アラン・ポーによる短編小説「The Gold-Bug」(黄金虫)は、ウィリアム・キッドが隠したとされる宝の発見をめぐる話。「黄金虫」は、また、暗号(cryptograph)を読んでの謎解きが登場する最初の小説のひとつでもあるそうです。
日本にいた時、エドガー・アラン・ポーの短編集を買って読んだ覚えはありますが、「黄金虫」は、その中に入っていたか、記憶に残っていなかったので、これを機会に、英語で読んでみました。
「黄金虫」あらすじは、
物語の語り手は、アメリカは、サウスカロライナのチャールストン沖にある小さな島、サリバン島に、黒人の召使ジュピターと共にひっそりと住む、変わり者のウィリアム・ルグランと親しくなる。ルグランは、狩猟、魚釣り、そして昆虫などの生物の標本をあつめながらふらつくなどをして毎日を過ごしていた。
寒い10月のある日、語り手がルグランの小屋を訪れると、ルグランは、散策中に見つけた、今まで見たことも無い、金色に輝く黄金虫の話をする。その黄金虫は、やはり自然科学に興味のある知り合いに貸していたため、ルグランは、手元にあった羊皮紙に、その虫の絵を描いてみせる。身体を温めるため、暖炉の側に座っていた語り手は、その羊皮紙の絵を見て、「どくろの様だ。」と発言。自分の絵の技術を馬鹿にされたと、羊皮紙を語り手の手から取り上げ、それを眺めるうち、妙に口数が少なくなったルグランを後に残し、語り手は、チャールストンの自宅に戻る。
約1ヶ月後、黄金虫の影響で、主人の様子が変だから来てくれと、ジュピターが語り手の元に現れる。ルグランの小屋に着くと、「黄金虫が自分に富を与えてくれた」と興奮したルグランに、無理矢理、宝探しの探検に付き合わされる。ルグランと、語り手、ジュピターと、ルグランの愛犬は、連れ立って島を出、本土へ。海岸線のチューリップ・ツリー(ユリノキ)の巨木があるところにたどり着く。ルグランは、ジュピターに木に登るように命じ、ジュピターは木の上の枝に備え付けられた頭蓋骨を発見。ジュピターは、木の下に立つ主人から、どくろの左目を通して、黄金虫を落とすように命じられる。ルグランは、黄金虫の落ちた場所に印をつけ、木の根元から、その印の場所を通って、50フィートのところを、語り手とジュピターの助けを借りて、掘り始める。掘っても、掘っても、何も出てこず、あきらめようとしたところを、ジュピターが、骸骨の左目を右目と間違えた事に気づき、再び、場所を変えて掘りはじめる。
そして出てきたのは、まず、数人の人間の骸骨。そして、さらには、輝くばかりの多くの金貨銀貨と宝石、宝の数々を収めた宝箱。お宝を、無事、島のルグランの住処に移した後に、ルグランは、事の詳細を語り手に告げる。
語り手が10月に訪れたときに、ルグランが黄金虫の絵を描いた羊皮紙は、ルグランが黄金虫を発見した日に、その側に、半分、砂に埋まって落ちていたのを拾ったものだった。拾ったときには、何も描かれていなかったものが、語り手が火の側で、それを眺めている際に、火に暖められて、それまで見えなかったどくろの絵が浮き上がっていた。更に羊皮紙を火に当て続けると、今度は、キッド(子ヤギ)の絵が浮き上がっていた。それに気がついたルグランは、語り手が去った後、キッド(kid)の絵は、Captain Kiddを意味するのではないかと気付く。
"You may have heard of one Captain Kidd. I at once looked upon the figure of the animal as a kind of punning or hieroglyphical signature. I say signature; because its position upon the vellum suggested this idea. The death's-head at the corner diagonally opposite, had, in the same manner, the air of a stamp or seal..."
キャプテン・キッドの名は聞いた事があるだろう。このキッド(子ヤギ)の絵を見た時すぐに、これは何かの言葉遊びか、絵を用いた署名の様なものだと気がついたんだ。署名というのは、この羊皮紙上の絵がある場所が、署名のある場所のようだという事からなんだがね。どくろの絵は、このキッドの絵の斜め反対にあるが、こちらは、まるで、判子の代わりのようだ。
"Well; you have heard, of course, the many stories current - the thousand vague rumors afloat about money buried, somewhere upon the Atlantic coast, by Kidd and his associates. These rumors must have had some foundation in fact. And that the rumors have existed so long and so continuous, could have resulted, it appeared to me, only from the circumstance of the buried treasure still remaining entombed."
そして、もちろん、キャプテン・キッドとその仲間により、大西洋岸のどこかに、金が埋めて隠されているという数ある噂も聞いた事があるだろう。こうした噂は、何らかの根拠があったはずだ。噂が、これだけ長い間絶え間なく流れ続けているという事は、埋められた宝が、まだ、どこかに眠ったままであったからだ。
という事で、ルグランは、どくろとキッドの絵の間に、宝の隠し場所が書かれていると睨み、更に羊皮紙を熱し、やがて、一見意味不明の、数字と記号からできあがった暗号が浮かび上がる。そして、これを解読した結果、場所を探し当て、見事、お宝をほりあげることとなったわけです。
宝箱のそばで見つけた骸骨の事を語り手に聞かれると、ルグランは、キャプテン・キッドが、宝を埋めるための穴を掘った後、秘密を知る人間の口封じのため、穴掘りを手伝った人間達を、殺したのではないか、と憶測。ウィリアム・キッド、かなりの悪役とされてしまっています。
*****
この小説内の、暗号解読過程によると、英語で一番多く使われる文字は「e」なのだそうです。また、「e」は、meet、 fleet、 speedなどの様に、2回続けて繰り返される事が多い。そこで、暗号の中で一番多く現れ、2回続けて出てくる事のある文字を「e」と設定。更に「e」を使って、頻繁に現れる単語が「the」である事、などの鍵を使って、少しずつ、暗号を読んでいくのです。こういう暗号読みが上手な人たちが、アラン・チューリングなどと一緒に、戦時中にドイツの暗号マシン、エニグマの解読に活躍したのですよね。また、推理小説家で、この暗号解読マニアという人は、わりと多いようで、貴族探偵ウィムジー卿シリーズを書いたドロシー・L・セイヤーズなどもそうでした。ついでながら、この本によると、「e」の次に良く使われるアルファベットは、aoidhnrstuycfglmwbkpqxzと続くのだそうです。疑い深い人は、英語がびっしり書かれたページ一枚に其々のアルファベットが何回出てくるか数えてみて下さい。「q」「x」「z」の使用頻度が少ないというのは、数えなくてもわかりますが。
ルグランと黒人召使ジュピターの関係は、ダニエル・デフォーの「ロビンソン・クルーソー」のクルーソーと、原住民召使フライデーの関係と似たところがあります。このジュピターは、非常に強いくせのある英語を話す設定なので、ジュピターの台詞の部分は、普通の英語でなく、彼が実際話している発音を反映したスペルで書かれています。これが、少々、読みにくかったです。
「黄金虫」は、後に、1883年出版のスティーブンソンの「宝島」にかなりの影響を与えたという事です。海賊の隠された宝、というのは、浪漫と想像力をかきたてるものなのでしょう。また、エドガー・アラン・ポーは、以前の記事「探偵の誕生」にも記したように、「モルグ街の殺人」(The Murders in the rue Morgue)にて、初のフィクションの探偵であるオーギュスト・デュパン(Auguste Dupin)を生み出した人でもあり、探偵小説と言うジャンルの開拓者でもあるわけです。
さて、この小説の中の黄金虫ですが、ルグランは、見つけた虫を下の様に描写しています。
It is of a brilliant gold color - about the size of a large hickory-nut - with two jet black spots near one extremity of the back, and another, somewhat longer, at the other.
それは見事な金色をしていて、大きなヒッコリーの実ほどの大きさで、背中の端に2つの真っ黒な点がある。また、反対端にも、ひとつ、長めの斑点がついている。
金色に輝きどくろの様な黒いマークのついたこの黄金虫に噛まれて、ルグランは宝探しの熱に浮かされる事となるわけです。が、実際、この描写の様な虫は存在せず、舞台となったサウスカロライナ周辺に良く見られる、2つの虫を合体させて、ポーが勝手に作り出した想像の虫なのだそうです。ひとつは大きな目玉のような斑点はあるけれど、地味な色のコメツキムシ。ひとつは、ピカピカ緑色に光るカミキリムシ。という事で、モデルとなった双方ともコガネムシの仲間ではないのです。
日本にいた時、黄金虫は好きでした。夏に、網戸に、黄金虫がとまっていると、指で取って、しげしげ綺麗な色を眺めたものです。
黄金虫は金持ちだ
金蔵建てた、蔵立てた
飴屋で水飴買ってきた
黄金虫は金持ちだ
金蔵建てた、蔵立てた
子供に水飴なめさせた
という童謡も好きでした。特に金持ちだから水飴を買うというくだりが、可笑しかった。小学校のバザーに繰り出して行った時、必ず、水飴を買いましたが、割り箸にからめたものを渡され、10円とか、そのくらいの値段でしたから。黄金虫の子供が水飴をなめている様子を想像するだに微笑ましいですし。今の日本で、水飴なんて、買えるのでしょうか・・・。割り箸で、糸巻き巻きのように、くるくると何回もねってからなめていましたが、そのくるくる巻く作業も楽しく、何度もやったものです。
それにしても、アメリカと日本という、違う文化の国でも、ぴかぴかの虫=金、宝、金持ち、という同じ連想が出るものです。
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