赤い実を食べた

赤い鳥 小鳥
なぜなぜ赤い
赤い実を食べた

白い鳥 小鳥
なぜなぜ白い
白い実を食べた

青い鳥 小鳥
なぜなぜ青い
青い実を食べた

北原白秋が作詞した童謡、赤い鳥小鳥の歌詞です。

黒い鳥が赤い実を食べる様子もなかなかです。写真の黒い鳥は、もちろん、イギリスではおなじみのブラックバード(クロウタドリ)。赤い実は、さんざしの実です。

自宅から駅へ向かう小道沿いには、数本のさんざしがはえていますが、赤い実のなる頃、ブラックバードたちが、さかんに、枝にとまって食事をしている光景に出くわします。(このさんざしが、5月に花を咲かせている様子は、こちらまで。)

今年は、一般にじめじめとして、寒めの春夏であったため、蜂や蝶の数も少なく、うちの庭のりんごの木は、この秋、ほとんど実をつけませんでした。受粉して、果物野菜の生産の手助けをしてくれる蜂たちの偉大さをひしひし感じ、その数が、減り続け無いようにと望むばかり。

悪天候の打撃を受けたのは、虫ばかりでなく、当然鳥も。タイミング悪く、寒い期間に生まれて育ったブラックバードの幼鳥が、雨に打たれたまま、じっと動かず気分悪そうにしていたのを見かけたのは、先月末。背後からしのびより、つかまえて、ぼろ布を敷いた箱の中に移しても、少々、ビービーと叫んだもののほとんど抵抗しなかったので、かなりもう弱っていたんでしょう。

りんごの木の下に箱を置いて、上から傘をさして、雨があたらないようにして、なんとか元気になってくれないかと思ったものの、箱の中で、うつらうつらと目を半とじにしていたこの小鳥、やはり1日が終わらぬうちに死んでしまいました。少なくとも死に際は、惨めに雨に打たれながらではなく、少しでも乾燥して暖かい思いをしてくれたかな、と考えるのが、ちょっとした慰めです。

死んだ鳥というのは、こういう、後ろにつっぱったポーズですが、死んだ後、体を前方に支える筋肉がなくなってしまうので、きっと、後ろにそってしまうのでしょうね。まだ幼鳥ですから、腹部などは、まだら模様。ローズマリーの枝を添えて、庭の一番奥に埋めました。この庭に、死んだブラックバードの幼鳥を埋葬するのは、3回目です。

なんとか成長して幼児期をすりぬけても、待っているのは冬。昨日は、朝、ちらっと降った雨が、少々氷っぽく、一部では、雪がちらついた地方もあった模様。本日は時計の針も、1時間もどり、夏時間にさようならです。

秋の恵みが消えうせ、野山に食べるものが不足し、さらには、地面が凍結し、主食のみみずを食べるのも難しくなってくると、ブラックバードたちは、投げてやる干し葡萄などを食べるために、うちの庭に面した勝手口に、大挙して現れます。(冬景色の中のブラックバードの写真はこちらまで。)

黒い鳥 小鳥
なぜなぜ黒い
色んなもの食べた

そうそう、色んなものをたくさん食べて、冬を乗り越えてくれるよう。

コメント