パンティングでケンブリッジの橋めぐり

先日、実に久しぶりにケンブリッジに出かけました。ケム川が流れる、緑揺れる大学の町。 大学の町は、道行く自転車の数が多い事が多々ありますが、この町も自転車たくさん。ドライバーも、この数の多さでは、サイクリストに気を使うでしょう。以前、アメリカ人が、「イギリスのドライバーは、サイクリストに寛容だ。アメリカであんな乗り方したら、ひき殺される、と思うことも良くある。」などと言っているのを聞いた事があります。 路上では自転車が幅を利かせ、ケム川上は、パンティングを楽しむ人たちが行き交っていました。パントは底の浅い、上から見ると長方形をしたボートで、さおを使用して川底を突きながら漕ぐもの。さおは、舵の役目も果たします。 プロの漕ぎ屋さんのパントに乗って、観光ガイドをしてもらいながら、川を下るのと、自分で漕ぐ用パントがありました。最初は、自分でやる用パントを借りようとしていた主人でしたが、「安くしておくし、漕ぎ方を教えてやる」と、しつこく説得してきたプロの漕ぎ屋のパントに乗り込み、しばし、のんびりと両岸を流れる景色を楽しみ。いくつかの橋の下をくぐり。 これは、クイーンズ・カレッジの木製の橋で、その名は、数学の橋(Mathematical Bridge)。オリジナルは1749年、ジェームズ・エセックスの設計で作られ、現在のは、1902年に作られた3代目だそうです。 オリジナルはニュートンによって、設計されたなどという根拠の無い噂が徘徊しているそうですが、ニュートンは、橋が作られた22年前に死んでいるので、幽霊としてでも無い限り、有り得ないわけです。 大きな石球が載っているクレア・カレッジのクレア・ブリッジ(Clare Bridge)。現在残る、ケンブリッジの橋の中では最古のもので、1640年築。 この橋の脇にある庭園フェローズ・ガーデンの、花盛りの庭もきれいでした。 現在残るケンブリッジの橋の中で2番目に古いのが、これ、セント・ジョンズ・カレッジのキッチン・ブリッジ(Kitchen Bridge)で、1711年築。ロンドンのセント・ポール寺院の建築家、クリストファー・レン(Christpher Wren)設計。 セント・ジョンズ・カレッジのため息の橋(Bridge of Sighs)。ヴェニスのため息の橋から名をもらっていますが、こ...