スタイルのむこうの風景
イギリスの良いところは、大きな町でも、少し外に出ると、野原、田畑、森林の緑が広がっている事でしょうか。コンクリートや広告板などがほとんど無いのも魅力です。
野原と野原の間、家畜が超えられないように作ってある柵を、人間だけがまたげるように付けてあるスタイル(stile)と言われる踏み台が所々に現れますが、これを「よいしょ」とまたぎ超えるのも、ひとつの風景から別の風景へワープするようで楽しいものです。
パブリック・フットパスは大体表示してありますが、時折、パブリック・ブライドルウェイというのもお目見えします。これは、歩行者だけでなく、馬も通ることができる道。
馬と言えば、曲がりくねった田舎の狭い車道で、時折、馬に乗った人を見かけます。運転していて、前を歩いていた馬に近寄りすぎ、後ろ足で思いっきり車に蹴りを入れられた、などという話も聞いた事があります。
この写真の馬には、牧場のわきのフットパスを歩いている時に遭遇しました。毛が目にかかるほど長いその姿が、つっぱりティーンエイジャーの様で可笑しかったので、鞄をがさごそ開けてカメラを取り出しましたら、何か食べ物をもらえると思ったか、近づいてきました。おかげで、こんなアップの写真。
その後、顔をぽんぽんと叩いてやったりしていましたが、私が美味い物を持っていないと気づくと、「何もくれないやつに、用はない」とばかり、そっぽ向いて離れていってしまいました。現金なところもティーンエージャーそっくり。
まだ青々した小麦畑で、こんな方たちにも出会いました。
2羽のカナダ・グース。夫婦でしょうね。池からどんどん離れて、畑のはるかかなたの田舎家へ向かってぎゃーぎゃー言いながら、えっちらおっちら歩いていましたが、何しに行ったんでしょうか。
飛んだ方が早くないかなと思いながら後姿を見ていましたが。
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