投稿

3月, 2018の投稿を表示しています

石炭ストーブのある教会

イメージ
先日、ハイキング中にふらりと入った教会。思いもかけず、 壁画 があったのもさることながら、教会内に、私の体より大きな、鉄の石炭ストーブがどーんと置かれてあったのを見て、なつかしくも微笑ましい気分になりました。 なつかしい・・・というのは、小学校の教室の置かれていた石炭ストーブを思い出したためです。冬季は大活躍していたこのストーブ、上にお湯をいれた鍋を乗せて、その中に給食の牛乳瓶を入れて温める生徒もいたかと思えば、網を置いて、トーストをする子もいた。一度、席がストーブのすぐ脇だった時などは、寒い校庭で遊んだ後、授業中、ストーブの熱で顔が真っ赤になり、休憩時間に、男子に「ゆでだぬき」などとからかわれることも何度か。私のあだ名は、顔が丸いせいか、「たぬき」だったので。 井戸端会議ではないですが、暖を取る場所は、人が集まり、ストーブ囲んでわいわいという、ストーブ端会議なるものが展開するものです。長い間、この教会でも、お説教が終わった後など、参列した人たちが、このストーブ端に集まって、紅茶をすすって村の噂話に花を咲かせてきたではないかと想像します。昔、教会が確実に生活の一部だった時代は特にそうでしょう。席に着く時も、できるだけ、早めに行って、ストーブのそばの暖かいベンチをゲット!なんて考える人もいたかもしれません。暖かいと、説教聞きながら、眠くなり、こっくりこっくりしてしまうという難点もありましょうが。 ストーブの蓋には、亀のマークが入っており、「Slow But Sure Combustion」(ゆっくりだが確実な燃焼)という文字がはいっています。 このストーブ、実際今も、日曜日などの礼拝のある日に使用されているかどうかはわかりません。こういうものを使用しているとなると、教会の建物にかける火災保険料が高くなるなどという事を、考慮する必要もあるでしょうし、使用する価値のあるだけの人数が礼拝の日に集まってくるかもわかりませんし。でも、なんだか、見ているだけで、ほくほく気分になる代物です。 イースターホリデー も始まるというのに、天気予報は雨続き。昨夜の帰り道、近くの小川があふれ出して、すぐわきの芝生が小さな池と化しているのを見かけました。 それでも、3月に2回襲ってきた 寒波と雪 にも、雨にもめげずに、 黄色い水仙 が、さほど顔を出さ

東からの野獣

イメージ
イギリスに東方からの寒波が訪れ、ここ数日、雪と寒さで、全国津々浦々大変なことになっています。 The Beast from the East (東からの野獣)、とあだ名されるこの天気のおかげで、 電車の運行は乱れに乱れ、道路で車やトラックは立ち往生、学校も休みが相次ぎ。雪慣れしていない国は、やはりこういう事になるのです。 昨日、吹雪が切れ、青空が見えた時、町の中心に買い物に出ると、子供は学校が休みだし、会社を休んだ人もおり、また、なんだかだ言っても、久しぶりの雪の中を歩きたいという人もいたのでしょう、いつもよりも、ずっと歩いている人の数が多かった気がします。 アヒルたちは、氷のはった池の中を平気で泳ぎ、雪の上をよたよた、何かを食べ歩きしていましたが、元気なものです。 3月になったというのに、本日も、ほぼ一日、粉雪がビュービュー降り続け、それは寒い。まあ、本当にひどいことになっているスコットランドなどに比べれば、この辺りはましな方です。また、イギリス南西部では、この「東からの野獣」が、ポルトガルあたりの南からやって来た「嵐のエマちゃん」(ストーム・エマ)とぶつかり、思いもかけないドカ雪をもたらしているようです。なんで、いつも嵐に人の名前を付けるのか、不思議に思うのですが。 もっとも、うちの方でも、本日は、来るはずのゴミの回収も来なかったし、郵便も来なかった・・・。出かける必要のない人は、できるだけ、家の中にいましょう、などと、テレビの天気予報のお姉さんも呼びかけている次第。まあ、明日一日我慢すれば、土曜日からは、再び気温が上がる予定ではあるようです。 なついて、私の手から餌を食べるブラックバード(クロウタドリ)のパーキーも、情けなさそうにピーピー鳴きながら、何度も勝手口にやってきていました。時折、粉雪の空を見上げて、 「春、早く来ないかな。」