東からの野獣

イギリスに東方からの寒波が訪れ、ここ数日、雪と寒さで、全国津々浦々大変なことになっています。The Beast from the East (東からの野獣)、とあだ名されるこの天気のおかげで、電車の運行は乱れに乱れ、道路で車やトラックは立ち往生、学校も休みが相次ぎ。雪慣れしていない国は、やはりこういう事になるのです。

昨日、吹雪が切れ、青空が見えた時、町の中心に買い物に出ると、子供は学校が休みだし、会社を休んだ人もおり、また、なんだかだ言っても、久しぶりの雪の中を歩きたいという人もいたのでしょう、いつもよりも、ずっと歩いている人の数が多かった気がします。

アヒルたちは、氷のはった池の中を平気で泳ぎ、雪の上をよたよた、何かを食べ歩きしていましたが、元気なものです。

3月になったというのに、本日も、ほぼ一日、粉雪がビュービュー降り続け、それは寒い。まあ、本当にひどいことになっているスコットランドなどに比べれば、この辺りはましな方です。また、イギリス南西部では、この「東からの野獣」が、ポルトガルあたりの南からやって来た「嵐のエマちゃん」(ストーム・エマ)とぶつかり、思いもかけないドカ雪をもたらしているようです。なんで、いつも嵐に人の名前を付けるのか、不思議に思うのですが。

もっとも、うちの方でも、本日は、来るはずのゴミの回収も来なかったし、郵便も来なかった・・・。出かける必要のない人は、できるだけ、家の中にいましょう、などと、テレビの天気予報のお姉さんも呼びかけている次第。まあ、明日一日我慢すれば、土曜日からは、再び気温が上がる予定ではあるようです。

なついて、私の手から餌を食べるブラックバード(クロウタドリ)のパーキーも、情けなさそうにピーピー鳴きながら、何度も勝手口にやってきていました。時折、粉雪の空を見上げて、

「春、早く来ないかな。」

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