石炭ストーブのある教会

先日、ハイキング中にふらりと入った教会。思いもかけず、壁画があったのもさることながら、教会内に、私の体より大きな、鉄の石炭ストーブがどーんと置かれてあったのを見て、なつかしくも微笑ましい気分になりました。

なつかしい・・・というのは、小学校の教室の置かれていた石炭ストーブを思い出したためです。冬季は大活躍していたこのストーブ、上にお湯をいれた鍋を乗せて、その中に給食の牛乳瓶を入れて温める生徒もいたかと思えば、網を置いて、トーストをする子もいた。一度、席がストーブのすぐ脇だった時などは、寒い校庭で遊んだ後、授業中、ストーブの熱で顔が真っ赤になり、休憩時間に、男子に「ゆでだぬき」などとからかわれることも何度か。私のあだ名は、顔が丸いせいか、「たぬき」だったので。

井戸端会議ではないですが、暖を取る場所は、人が集まり、ストーブ囲んでわいわいという、ストーブ端会議なるものが展開するものです。長い間、この教会でも、お説教が終わった後など、参列した人たちが、このストーブ端に集まって、紅茶をすすって村の噂話に花を咲かせてきたではないかと想像します。昔、教会が確実に生活の一部だった時代は特にそうでしょう。席に着く時も、できるだけ、早めに行って、ストーブのそばの暖かいベンチをゲット!なんて考える人もいたかもしれません。暖かいと、説教聞きながら、眠くなり、こっくりこっくりしてしまうという難点もありましょうが。

ストーブの蓋には、亀のマークが入っており、「Slow But Sure Combustion」(ゆっくりだが確実な燃焼)という文字がはいっています。

このストーブ、実際今も、日曜日などの礼拝のある日に使用されているかどうかはわかりません。こういうものを使用しているとなると、教会の建物にかける火災保険料が高くなるなどという事を、考慮する必要もあるでしょうし、使用する価値のあるだけの人数が礼拝の日に集まってくるかもわかりませんし。でも、なんだか、見ているだけで、ほくほく気分になる代物です。

イースターホリデーも始まるというのに、天気予報は雨続き。昨夜の帰り道、近くの小川があふれ出して、すぐわきの芝生が小さな池と化しているのを見かけました。

それでも、3月に2回襲ってきた寒波と雪にも、雨にもめげずに、黄色い水仙が、さほど顔を出さない太陽を補うようにあちこちで咲いています。

コメント

  1. 桜が満開になりました。例年になく桜の開花が早かったです。イギリスはまだストーブが必要な気候なのですね。

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    1. イースターホリデーと来週は、ほぼ毎日雨となりそうです。まだ冬物をしまう事はできないですね。

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