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薩英戦争から始まる薩摩とイギリスの友好関係

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 On the 14th September a most barbarous murder was committed on a Shanghai merchant named Richardson.  He, in company with a Mrs Borradaile of Hongkong, and Woodthorpe C. Clarke and Wm. Marshall both of Yokohama, were riding along the high road between Kanagawa and Kawasaki, when they met with a train of daimio's retainers, who bid them stand aside.  They passed on at the edge of the road, until they came in sight of a palanquin, occupied by Shimadzu Saburo, father of the Prince of Satsuma.  They were now ordered to turn back, and as they were wheeling their horses in obedience, were suddenly set upon by several armed men belonging the train, who hacked at them with their sharp-edged heavy swords.  Richardson fell from his horse in a dying state, and the other two men were so severely wounded that they called out to the lady: "Ride on, we can do nothing for you." She got safely back to Yokohama and gave the alarm. Chapter V from "A Diplomat in Japan" by Ernest M

昔を感じる観光地写真商売

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1997年のランズエンドにて まだ、デジカメなどができる以前の昔々。トラファルガー広場などの観光地には、噴水や、ナショナルギャラリーなどを背景に、ハトに囲まれた観光客の写真をポラロイドカメラで撮り、それをその場で売る・・・などという商売がありましたっけ。いや、トラファルガー広場だけに限らず、わりとあちこち、こういう事をしていた所はあったでしょうね。 イングランド本土(イギリス全土ではなく)の最西端の地である、コーンウォール州ランズエンドへ行った時も、断崖にある、Land's Endと書かれた立て札の前で、ポラロイドを持ったおじさんが陣取っていて、商売をしていたような記憶があります。私は、自分のぼろカメラを使って、他の観光客に撮ってもらいました(上のぼやけた写真)ので、この商売にはお世話にならなかったのですが。立て札には、1997年とあるので、今から26年前の事。こういう商売も、フィルムの現像が面倒であり、データで写真を保存するという事がなかったから、なりたっていたのでしょう・・・しかし・・・ 今回の日本旅行 で、「え、まだ、こんな事をやっているのか!」というような、昔を感じる観光地写真商売を経験しました。 山形県の知り合いの家に泊まった際に、山寺と、蔵王のお釜に遊びに行ったのですが、お釜を見に、山頂へと昇るチェアリフトに乗っていた時の事、前方から、「はーい、笑って、ピース!」などという掛け声がかかった、よく見ると、写真を撮ろうとしている人がいる。まるで催眠術にかかったように、言われるままに笑ってピースサイン。 エメラルドグリーンのお釜をしっかり見ることができて、満足して、またリフトで戻ると、さっきの写真がもうできており、「1000円で、記念にいかがですか?」という。写真を見ると、ちゃんと蔵王お釜眺望とかかれているA5サイズの写真。小さな字でお釜の説明や、その日の日付、天気、気温、風速も入っており、リフトに乗った私も幸せそうに(笑って、ピースして)写っていました。 このオールドファッションな商法と、写真のレイアウトが醸し出す、昭和レトロ感に負けて、財布を開きました。私と、バスの中で仲良くなった一人旅の女性とが、そうして写真を買うと、面白いことに、「いらないわ」と言って去ろうとしていた、私たちより先にリフトを降りた女性二人組が、私たちの購入につられて、「やっぱり

マイナー観光地を探せ!

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インバウンドなる、 日本への外人観光客の足が戻りつつあり、浅草や築地が大変な混雑だとか。 日本一時帰国 からイギリスに戻った後、東京の友達が、浅草行ったら、とても混んでいて嫌になり、すぐ帰った、と写真を送ってくれました。私も、浅草は、昔はよく行ったのですが、混雑が過熱してきてからは一切足を運んでいません。 観光関係者や業界にとってはありがたいインバウンドも、直接に利益のない地元民にとっては、悩みの種ともなり。京都を含む世界の有名観光地のオーバーツーリズムは問題になりつつあります。鎌倉などもね・・・昔、小津安二郎の映画で、原節子さんが佇んでいた、ひそやかな北鎌倉の駅は、今や、プラットホームを出るのも大変なほどの人で、当時の面影は映画の中だけ。 訪れる側としても、「ちぇ、また観光客かよ。うんざりだぜ。」などと現地民に思われるのも、寂しい話です。しかも、お金さえ落としていかず、地元にメリットのない観光客は、人気観光地の原住民にとって、「人混み」というより「人ゴミ」と化してしまう事も。今回の日本への帰国中、熊本の友人に会いに行った際、一緒に天草を旅行し、イルカウォッチングへ出かけるのに、たまたま乗ったタクシーの運転手がとても人のよさそうな人で、「天草に来てくれてありがとう」と感謝されました。「また来た」と思われるより、そりゃーずっと気持ちがいいですよ。 ゴールデンウィーク中も日本にいたのですが、この期間や滞在中の土日は、とにかく実家のある千葉内周辺の、あまり人がいかないようなマイナー観光地を選んで行動しました。 もっとも、私がイギリスで住んでいるエセックス州同様、大体において千葉は、成田山や夏の海岸、そして東京(!)ディズニーランドを除いて、それほどの一大有名観光地もなく、休日に、ぐちゃぐちゃに混む可能性があるのは、ぱっと頭に浮かんだだけでは、マザー牧場とか、アンデルセン公園とか、鴨川シーワールド・・・そのくらいですかね。以前、イギリスで、地元のウォーキンググループのハイキングに参加した時、隣を歩いていたおばさんが、「エセックスは観光客に一番人気のない州なんですってよ。でもいいわよね、その分、自分たちで独占できるから。」確かに!はたから、アンファッショナブルで、何もないと思われている場所にも、そういう利点があるのです。有名どころはないけれど、それなりのいい風景はあるし。 だ

日本とイギリスのプラスとマイナス

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夜の羽田空港 久しぶりに、日本に行っており、6週間の滞在の後、日本の梅雨入りとともに、イギリスにもどりました。現在、ウクライナ情勢のため、ロシアの上空を避ける航路となっており、飛行時間は以前より長く、14時間ほど・・・。これは、結構、疲れます。行きは、トルコ上空などを通る南航路で、帰りは、来た行路を辿って西へと向かわず、逆に北東へ進み、アラスカ、グリーンランドなどを通過して戻りました。 前回、日本に滞在 したのは、2020年2月、横浜港にダイヤモンドプリンセス号が停泊しており、マスクや消毒剤、トイレットペーパーが棚から姿を消し始めた、コロナの夜明け時期でした。 当時、イギリスは、地球の反対で問題となりつつあるコロナへの対策は、一切取っておらず、日本から、だんなに連絡をしても、「知り合いとの会話にも、コロナのコの字も出てこない」などという、まったく、 危機感のない状況 。そして、3月になってから、イギリスに戻った直後に、コロナ爆弾が炸裂し、外出に規制がかかる ロックダウン が始まりました。・・・遥か昔の気がしますが。この、のほほんとした対処の遅さが、イギリスで大勢の死者を出す結果となったと思います。現段階で、イギリス国内でのコロナによる累計死者数は227618人、イギリスよりずっと人口が多い日本での累計は、74694人。この上に、コロナと診断されないまま亡くなった人の数も考えると、実際はもっとずっと多いでしょうね。 久しぶりの日本、6週間いても飽きずに、むしろ、帰ってきたくなかった・・・。だんなを一人残してきたので、さすがにそういうわけにもいきませんでしたが!戻ってからも、色々、日本のここが良かった、でも、まあ、この点はイギリスの方がちょっとはましか、などと色々頭に思い描くことも多く、ブログを使って、整理してみようと思いました。 日本の良いところ 町や道、公共施設、電車内などなどがきれい 余程の事が無い限り、電車がちゃんと動く 電車内が静か(もっと普通に喋りたい、にぎやかが好きと思う人にはデメリットか?) 店やレストランのサービスが良い コンビニ商品の質が良く、便利、ちょっとした買い物ができる駅ビルの存在もいい おひとり様の外食や旅行がしやすい 食べ物がおいしい(色が白すぎ、ねちっとした食パンだけはパスです。) どんな小さな屋台でもコーヒーが美味しかった 医者(専門医