フィールズ・オブ・ゴールド(Fields of Gold)

小麦の穂も、いつの間にか重たげな金色になっていて、そろそろ、あちらこちらで収穫が始まったようです。美味しいパンになってね。

小麦は主にイングランド南部で栽培。北ではあまり良く育たないようです。

小麦畑の他、大麦(バーリー)畑もよく見かけますが、バーリーは小麦よりも収穫が早く、6月中。また、北部でも比較的良く栽培されているようです。

バーリーと小麦との外見の違いは、バーリーには、猫のひげの様な長い毛が穂の先に生えていること。この毛のせいもあって、地平線まで続くバーリーの畑は、小麦畑よりも、やわらかく、海の表面の様に波打つ感覚があります。

上の写真は5月半ばのバーリー畑。この真ん中をパブリック・フットパスが通っていたので、ウェストより高くなびいているバーリーの波打つ表面を手で軽く触れながら歩きました。

スティングの歌「Fields of Gold」フィールズ・オブ・ゴールドの風景です。

You'll remember me when the west wind moves
Upon the fields of barley
You'll forget the sun in his jealous sky
As we walk in fields of gold

西風がバーリーの平原の上を吹きぬける時
君は僕のことを思ってくれるだろう
やきもち焼きの空に燃える太陽の事は忘れ
黄金の平原を歩く時

バーリーのこちらでの主な使用法としては、家畜の飼料、ビールやウィスキーの材料、あとは、バーリー・ウォーターと呼ばれるソフト・ドリンクの材料。食用にも少々使われるようですが。

バーリー・ウォーターは、脱穀したバーリーを果物の皮や果肉と煮、砂糖などで味をつけたもの。ロビンソンズというブランドのバーリー・ウォータが有名です。

ロビンソンズのバーリー・ウォーターやスクワッシュは、ウィンブルドンのテニス・トーナメントのオフィシャル・ドリンクでもあり、ウィンブルドンに初登場したのは1935年だと言うことです。時々、アンパイアの椅子の下に、このロビンソンズのボトルが立ててあるのを見た覚えがある人もいるでしょうか。


さて、うって変わって上の写真は、現在の菜の花(セイヨウアブラナ:Rapeseed、または、Canola)畑。春先、黄色に染まる平原が、今はこんな感じです。種の入っているさやを割って、触ってみると、種はつるつると油っぽい感じがしました。これは、食料オイル、また最近では、バイオディーゼルにも使われているでしょうか。


黄金の平原は、本当に、どこまでも歩いて行きたくなる風景です。

We'll walk in fields of gold
We'll walk in fields of gold

コメント

  1. 小麦畑、この辺のもおなじように色づいてきました。
    Fields of gold 大好きな曲です。
    スティングも良いけれど、Eva Cassidyのが私にはベスト。http://www.youtube.com/watch?v=L3YVil3Ajjs&feature=related
    イギリスってどうしてこんなにも自然が残っているのでしょう。
    羨ましいです。

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  2. Eva Cassidyのは、デザート・アイランドへ持って行く一曲でしたね、確か。こちらの方が、じーんとくる感じで、私も好きです。最初と最後のウーウーウウーウウー・・・もいいし。一応作詞作曲者に敬意を表してスティングのを載せました。嘘か本当か、スティングが買った家の側にバーリー畑があって触発されてこれを書いたなんてありました。
    大自然ではないですが、小規模自然は、わりと身近に探せる国かもしれません。

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  3. こんばんは。
    私はSTINGも好きなので、この曲も大好きです。Mark KnopflerもSTINGもNewcatsle Upon-Tyneに住んでいたことがあると記憶していますが、そのことがあったので私も一度そこを尋ねたことがあります。
    あいにく3度の訪英の時はFields of gold の景色を楽しめる季節ではなかったと記憶しています。(恋)

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  4. 日本からの観光で、ニューカッスルに足を伸ばす人もめづらしい。私は、電車で何度か通過しただけですが、電車からの橋の眺めが良かったのは覚えてます。地元チームを応援する熱狂的サッカーファンが多いところ、の印象があります。

    バーリー畑の黄金は、他の穀物より目に綺麗です、やっぱり。歌にしたくなる気持ちわかります。

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