トラファルガー広場の生きてる彫刻

昨日、トラファルガー広場を通りかかった際、彫刻をすえるための台座(plinth)のひとつに、パンダの着ぐるみを着た人が立っていました。「あ、これか、あのニュースでやってた、トラファルガー広場の生きてる彫刻。」こういう時に限ってカメラ持っていないものです。残念。大勢の観光客がバシバシ写真取ってました。

彫刻家アントニー・ゴームリー(Antony Gormley)氏の案により、先日(7月6日)から100日間、24時間ノンストップで、応募者の中から選ばれた、一般の人間が、生きる彫刻となって、一時間おきに、入れ代わり立ち代り、この台座に立つ事になります。このアート、題して「One and Other」。

One and Otherのオフィシャル・サイトでライブ・カメラと沢山の写真が見れます。

センセーションを巻き起こすことだけが目的の様なモダン・アート、特に、大した意味も無いものを、仰々しく説明してくるインストレーションなどは、あまり興味ありませんが、ゴームリー氏の作品は、ユーモラスで好きなものが多いです。

イギリス北部ニューカッスル近郊のゲイツヘッドに立つ巨大像「エンジェル・オブ・ザ・ノース」(Angel of the North)が一番有名でしょうか。ロンドンとエジンバラを結ぶ道路A1モーターウェイから見れるそうですが、地平線にこれがいきなり出現すると、インパクト強そうです。

リバプール近くの海岸、クロスビー・ビーチで、海を向いてぼーっとしている「アナザー・プレイス」(Another Place)と名づけられた100の鋳鉄の像達も何だかユニーク。双方ともまだ実物を見た事がないので、写真はネットより。

でも、今回の、このトラファルガー広場のものをアートと呼ぶかは疑問です。もったいつけて、その奥ふかーい意味を説明されるとげんなりするので、やめて欲しいですが、話題となる、笑いを促す行事としては、こういうのあってもいいです。

さて、私がパンダを目撃した後、通りすぎ、用事を足してから、しばらくして再びトラファルガー広場を通りかかった時は、パンダは消え、道楽紳士風の白い衣装を着たお兄さんが、ピクニックバスケットを広げて、紅茶のカップ・アンド・ソーサーを手に持って立っていました。

昨日は、第一番目の人間が登場する前に、禁煙キャンペーナーがスパイダーマンよろしく、台座に這い上がり禁煙メッセージを送る一幕もあったそうです。100日間、は長い。まだ色々なハプニングはあることでしょう。

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