かぼちゃでジャック・オー・ランタン作り

ハロウィーンが近づくこの季節、スーパーへ買い物に行くと、ジャック・オー・ランタン(Jack O' Lantern)用のオレンジ色のかぼちゃが山の様に積まれています。小さめのものは1ポンドだったので、購入。

イギリスはアメリカに比べ、ハロウィーンは、それほど大掛かりではないですが、それでも最近では、手を変え品を変えの商戦で、ハロウィーン・グッズも棚に並び、スーパーの中で、魔女の衣装を来た女の子も見ました。

主人が子供の頃は、ハロウィーンのランタンは、かぼちゃではなく、ターニップ・ランタン(Turnip Lantern : かぶランタン)と呼んでいたそうです。それも、実際はかぶではなく、普通のかぶより大きいスウィード(Swede)という野菜を使って彫っていたなんて言ってました。かぼちゃを使うというのも、アメリカの影響の様です。


ランタン作り、凝らずに、簡単な顔だけ掘るのは30分とかかりません。キューピー3分間クッキングならぬ、パンプキン30分間カービング。

用意するものは、当然、かぼちゃ、食事用ナイフ、ペン、受け皿、スプーン。

まずは、かぼちゃの上の部分の蓋を作ります。へたを中心に放射状の形にペンで線を引き、ナイフをぐさりと刺し、線にそって切っていきます。切り終えたら、へたをひっぱって蓋を抜き取ります。

内部のものを、スプーン、または、手でかき出します。内部はほとんど肉が無く、スカスカで、種と、繊維状のものだけです。

さて、ここが山場。ペンで顔を描き、ナイフで刻む作業。食事用ナイフだけを使っての挑戦なので、刻みやすいよう、曲線は出来るだけ避けて、三角形を基本に顔を描きました。

30分以内で見事完成。ちょっと渋い柄の植木鉢を逆さにし、その上にちょんと据えてみましたが、歯のかけたお地蔵さんがにやっと笑っている様な顔となりました。まあ、ご愛嬌です。

日が暮れてから、チムニアで火をたき暖まりながら、ランタンにもキャンドルで明かりをともしてみました。

これで、おおかみがワオーンと遠鳴きする声が聞こえ、月明かりの中、こうもりがばたばたと飛び回るのを見ればば、怪しげな雰囲気はもっと盛り上がったのでしょうが。おしっこをするように、庭に出された隣の犬が、一時キャンキャンと鳴いただけでした。

それでも、チムニアの火が弱くなるまで、そばに座って、お茶飲んで、流れる紺色の雲に見え隠れする月を眺めたりして、夜のひととき楽しみました。

かぼちゃランタン君は、これから1週間ほど、庭をにぎわせてくれる事でしょう。1ポンドの値段と30分間の労働の価値は十分あります。

コメント

  1. 確かに中身は食用ではなさそうですね。
    種のほうはコロンとしていて
    食べられそうと思う私はくいしんぼうかも。
    怖いというより腕白そうに見えるカボチャ君、
    こんなにきれいなオレンジ色のカボチャ
    この辺では見かけません。

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  2. ニュースで、今年は、オレンジのかぼちゃが取れすぎて、たたき売りしたり、あちらこちらの畑で山とつまれて腐っているという話をしていました。

    どうやら食べようと思えば食べられるようで、レシピなどもいくつか新聞や雑誌に載っていましたが、身が少ないから、1個では、お腹はいっぱいになりそうも無い気もします。

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