万聖節の前夜

本日の朝のラジオで、ハロウィーンは、明日11月1日のカソリックの祭日、万聖節(All Saints' Day)の前夜に当たる、という話をしていました。そして、その翌日の11月2日は、キリスト教カレンダーでは死者の日(All Souls' Day)。やれ、かぼちゃやだ、魔女だ、はいいけれど、全ての聖人と、死者の魂に祈りを捧げる日の前夜なのだと。

キリスト教の万聖節は、その名の通り全ての聖人を讃える日。昔、この日は、All Hallows' Day(Hallowは、聖人の意)とも呼ばれ、その前夜は、All Hallows' Even(Evenは、Eveningで晩の事)、現在のHalloweenの語源です。

ハロウィーンは、また、ケルト人の、Samhain(発音はソウイン)という異教の祭りにも由来すると言われます。夏の終わりと暗い冬の始まり記念する収穫祭の趣と、死者のための祭りが混じったものだそうです。ケルト人によると、この夜は、霊界と、この世との境界線が一番薄くなる日で、霊が、地上を徘徊する日であると。その霊を脅かし追い払うため、野菜を彫ったランタンに火をともし飾ったり、焚き火(bonfire)を燃やしたり。

19世紀に、アイルランドやスコットランドの移民が、この習慣も持ってアメリカへ渡ったわけです。

今では、クリスマスと同じく、そういった宗教や習慣とは無縁の国でも、フェステバルとして確立しつつある感じです。良い事なのか、悪い事なのか・・・。スーパーなどの棚に並ぶ、ハロウィーン・グッズを眺め、この国でも、これ以上商業化されすぎると、ちょっと鼻に付いてくるかな、という気もします。

コメント

  1. 死者の霊が帰ってくるというと
    お盆を連想します。
    日本の場合は送り火や迎え火
    追い払うのとは違いますね。

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  2. ケルト人の霊は、追い払いたくなるようなのばかりだったのでしょうか。

    そろそろ、ガイ・フォークスも近づいて、花火やボンファイヤーの時期です。昨夜も少しだけ、花火上がっていました。

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