リンゴの実が熟す頃

リンゴの実が熟す頃、巷に現れるのは酔っ払いの動物達・・・。そんな事件が先日ニュースになっていました。

スウェーデンの民家の庭に、熟して発酵したリンゴの実を食べ過ぎた結果、酔っ払い、リンゴの木に体がもつれ、身動きができなくなったヘラジカが出現。警察と救助隊がかけつけ、リンゴの枝を切り落として、ヘラジカは自由の身になったものの、へべれけ状態で、庭で2,3日休養を取って行ったそうです。このニュースを載せたガーディアン紙記事は、こちらまで。

一方、我家では、先日、キッチンで皿洗いの最中、庭を、妙にジグザグな飛び方で横切った、マグパイ(magpie:かささぎ)を目撃しました。そして、直後に、開け放した窓から、ドサッという音。何だと思って、外へ出てみると、隣の家の壁に激突したのか、さっきのマグパイが、ころりと横になって倒れている。死んだのかと、近寄ってみると、お腹が膨らんだりへこんだり、息はしているのです。どうしたものかと、眺めていたら、ヨロヨロと起き上がり、しばらく呆然と、その場にたちつくしておりました。

マグパイはカラス科の賢い鳥で、警戒心が強いので、人が近づくとすぐに飛び去る事が多いのですが、私が1メートルくらい側で見ていても、そのまま、目をしばしばさせて動かない。壁にぶつかって脳しんとうでも起こしたのかと、放っておくと、おぼつかぬ足取りで歩き始めて、隣の家の鉄の門に、足とくちばしを使って、這い上がり、振り子のごとく、ゆらゆら揺れながら、門の上にとまっておりました。やがて、ふらふらとうちの庭まで飛んできて、どすんと芝生に不恰好な着地。再び、呆然とした後、やっと、どこかへ飛び去ったのです。

マグパイは雑食で、何でも食べますから、この方も、今の季節、そこいらに転がっている、熟したリンゴや梨、その他もろもろの果実を食べ過ぎて酔っ払ったのか。リンゴ酒、梨酒、梅酒のちゃんぽん?何せ、飛び方からして、本当にふらふらで、「酔っ払い運転しちゃいかんぞ。」という感じでしたから。

今年は、妙に暑かった4月の影響か、イングランドのリンゴは稀に見る豊作で大変美味なのだそうです。うちの庭のリンゴは、果肉がやわらかいタイプで、地面に落ちるとすぐに痛んだり、鳥につつかれてしまうので、例年、ダメージのないものを少量、思い出したように集めて食べるくらい。確かに今年は、味がいつもより甘い気がします。

もう、木に残っている実は、数えるほどとなりました。

コメント

  1. おはようございます
    今日は雨も降って涼しいです。リンゴ酒はダーリンが密かに作って、寝酒に飲んでいます。パンを焼く酵母をリンゴジュースに混ぜて、室温で温めると発酵して炭酸ガスが出てくるのですが、冷蔵庫で冷やすとちょっとアルコール分のあるシードルになります。熟したリンゴが自然発酵して飲み頃になるのも頷けます。稔りの秋なんですね。私はホットミルクを飲んで寝ます。

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  2. うちのリンゴも本当は、ジュースかサイダー(リンゴ酒の事は英語でサイダーといいます)にむいていると思うのですが、いつも大半は地に落ち、鳥につつかれ、終わりです。ワインあたりより、サイダーの方が、好きです。

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