キンギョとドラゴン

キンギョソウ・・・英語の一般名称はスナップドラゴン(Snapdragon)、正式名はアンティライナム(Antirrhinum majus)。夏、近所を歩いていて、道端のアスファルトの隙間などからもにょきにょき生えているものを見かけもし、前庭には、雑草の様に、毎年、幾本か勝手に生えてきたりもし。比較的丈夫な植物なのでしょう。

色は、多々ありますが、私が一番好きなのは、日本の名称のキンギョソウを一番地で行く感じのオレンジがかった赤、これに花の中心部がかすかに黄色がかっているものです。これが風に揺れると、なるほど、空中を泳ぐキンギョ。前庭に生えてくるものは、いつも黄色ばかりなので、去年、このタイプのものを、ガーデンセンターで3株買ったのですが、それから種を取って、今年は大量生産して花壇いっぱいに植えました。キンギョソウも、ものによっては、背が高いタイプもありますが、うちのは、比較的背丈の低いものです。

深い紅色の少々丈の高いものも去年取った種からいくつか伸びてきました。蜂たちが、近所の別タイプのキンギョソウの花粉をうちのものに受粉させた結果でしょうか。お父さん似となったわけです。

さて、英語一般名称のスナップドラゴン。スナップ(snap)には、「ぱくっと噛み付く、パタンと鳴る、パタンと閉まる(開く)」などなどの意味があります。

花を手に取り、花の下のところを指できゅっと押すと、

こうして、花がぱかっと口を開けるのです。獅子舞の獅子が、口をぱかぱか開けたり閉めたりするような感じで。

それにしても、キンギョとドラゴン、国によって随分とイメージが違うものです。

花の中心の蜜のある部分に接近するのに、蜂たちは、こうしてドラゴンの口の中に、もぞもぞと潜り込む必要がありますが、その様子を眺めるのが、また楽しい。

花が終わった茎をまめに摘み取り続けていますので、まだ、当分の間は咲いていてくれそうです。

コメント

  1. こんにちは
    太陽の光に花の色は美しく輝きます。どうしてあんなにたくさんの色があるんでしょうね。
    ドラゴンとは驚きました。花の名は学名の他にいろいろありますね。フロックスも日本ではおいらん草なんて言います。それはそれで粋な名ですよね。ジキタリスがキツネの手袋なんていうのも面白いです。

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  2. コモンネーム(俗名)は、それぞれ異なった土地の人たちの感想が入っているのでしょうから、色々違いがあって面白いです。

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