さあ、腕まくりして、かき混ぜる日曜日


本日は、Stir-up Sundayである、と、BBCのサイトに書いてありました。何の事かと読んでみると、クリスマスへの準備期間であるAdvent(待降節)の始まる前の最後の日曜日を指してこう呼ぶそうです。Advent自体は、12月25日に至る4週前の日曜日(来週の日曜日)から始まります。

このStir-up Sundayは、この国では伝統的に、クリスマスプディングを作る日なのだそうです。リカーで浸したドライフルーツの入ったプディングは、作ってすぐ食べるより、多少時間を置いた方が、味がじわじわ染み出てきて美味しいなどとい言います。だから、クリスマスより1ヶ月前から準備してしまうのでしょう。

ボールに材料をどーんと入れてStir up する(かき混ぜる)日曜日・・・なるほど。ただ、この名前はプディングの材料をかき混ぜる事とは全く関係なく、この日に、各地の教会の牧師さんが読んだ、英国国教会の祈祷書の一節の出だし、

Stir up, we beseech thee, O Lord, the wills of thy faithful people; that they, plenteously bringing forth the fruit of good works, may of thee be plenteously rewarded; through Jesus Christ our Lord. Amen.

から来ているそうです。

病院いるだんなに、Stir-up Sundayって知ってるかい、と携帯で電話。知らないという答えに、私は、自慢げに、とうとうと説明してあげました。「自分の国でも知らないこと、まだまだ沢山あるでしょう。」と締めくくって。彼曰く、「うちの母さんは、クリスマスプディングは、いつもクリスマスの数ヶ月前に作って準備していた。」

という事で、今年は、この伝統にのっとって、本日、プディングを作ろうと、早めに買い物に出て、ドライフルーツとナッツ類をどっさり買ってきました。ドライフルーツはすりおろしたオレンジの皮と一緒に、午前中に、ラム酒とオレンジの絞り汁につけこんでおき、先ほど、他の材料とミックスして、蒸し始めたところです。3分間待つのだぞ、どころか、4時間待つのだぞ!まあ、寝る前に蒸し終われば。

レシピは、去年使ったものが、わりと良かったので、同じものを使います。(別のレシピを調べるのが面倒くさい、という理由も少々ありますが。)

室内には、オレンジの皮をすりおろした香りと、スパイスの香りが漂っています。クリスマスを連想させる香りではあります。

コメント

  1. うまくできたでしょうか。早く作ると本当にクリスマス前に食べて無くなってしまいそうですね。クリスマスプディングも美味しそうですが、私はもう少し軽いドイツ風のシュトーレンを作ってみようかと思っています。

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  2. こんばんは
    クリスマスシーズンですね。私、クリスマスソングとか大好きなんです。ジョンのハッピークリスマス、ワムのラストクリスマス、などなど、、。私はいつもブッシュドノエルを作ります。なぜか、日本ではイチゴがすごい高値になるのもクリスマスなんです。赤はクリスマスカラーだからかしら?

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  3. アネモネさん、
    せつこさん、

    一人はドイツのクリスマス菓子、一人はフランスのクリスマス菓子を作るというのが面白いです。日本人には、コンチネンタル・ヨーロッパ風の味の方が合うのかもしれません。イギリスのものは、私にも、いまだ重たく感じます。

    プディング上手く出来ました。今回は食べずにクリスマスまで我慢する気でいます。イタリアのパネトーネを、この時期、スーパーから買ってくることも多いです。(私はパネトーネあたりの方が好きですが、だんながプディング・ファンなので。)

    冬季のいちごは、イギリスでも高めですが、こちらで、いちごは、クリスマスのフルーツのイメージは無いです。

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