キンドルは読みやすすぎる?

先日、朝、ラジオで聞いた話です。

アマゾン・キンドルでの読書は、大変読みやすいのだが、読んだ後、内容があまり記憶に残らない・・・これは何故だろう・・・というのです。何でも、脳は、あまり読みやすいフォントを使ったものだと、読んだ内容がわりと簡単に頭から出て行ってしまうのだそうです。それとは逆に、多少読みにくいフォントや、筆記体でくにゃくにゃ書かれたものの方が、しっかりと脳にインプットされやすいと。

理由は、読みにくいフォントを見ると、脳が、情報を吸収する際、「むむ、これは何と書いてあるんじゃ!」と努力をするからなのだそうです。あまりにも、見た目に明確で、読みやすく、すらすら脳に入っていくと、その分、簡単に出て行ってしまう。

Easy come, easy go.(簡単に手に入ったものは、簡単に失せてしまう)

No pain, no gain.(苦労なくして、得るものはなし)

と昔の人が言った通りか。

脳にも、多少の苦労をさせて、イバラの道を踏ませねば、しっかりとその可能性を発揮しないと言うわけです。

それでも、読感快適、ハンドバッグに収まるサイズで、場所をとらないキンドルは、もう手放せませないのです。私は、所詮、英語は母国ではないから、英語を読むときは、脳みそはすでに、普通のイギリス人よりは、努力しているはずだ、と勝手に解釈しています。読んだ後に、簡単な概要をメモったり、読後感想文などを書けば、効果あるかもしれませんが、読んだ本、一つ残らずに、一々そんな事もやっておれない。

気なった部分、覚えておきたい部分に、キンドルを使ってアンダーラインをひいたりすると、後からすぐにその部分を再度読めるので、この機能は重宝して使っています。

*写真は、Guardian on lineから拝借。

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