O2アリーナでテニス
1999年11月に公開された、OO7映画「The world is not enough」の冒頭のテムズ河のボート・チェイスのシーンに、出来立てのほやほやの姿で登場していました。ボンドが、ドームの屋根から釣り下がるところで、オープニングの曲が入ったのでした、確か。私が、唯一、映画館で見たボンド映画です。
ボート・チェースのシーンでミラニアム・ドームを見てみよう。
最近では、マイケル・ジャクソンが This is It と銘打ったコンサートを行う予定のヴェニューでもありました。
さて、毎年この時期に開催される男子テニス・ワールド・トップ8が競う、ATPワールド・ツアー・ファイナルが、今年から5年間、このO2アリーナで行われることとなりました。来週末に予定されている男子国対抗のデビス・カップの決勝を除けば、一年最後のテニス・トーナメントです。
ここぞとばかりに、チケットをかなり前から予約。
当大会の対戦方は、4人ずつ、2グループにわかれての、ラウンド・ロビン(round robin)・・・どういう意味かと言うと、それぞれのグループ内で、1人の選手が他の3人全員と対戦し、うち、勝ち数、得点の多い2人が、準決勝、決勝へと進出します。
このラウンド・ロビンという言葉は、元はフランス語のrond(円形の)ruban(テープ・リボン)から来た言葉の発音が崩れて、こうなったという事ですので、鳥のロビンとは関係ないのです。スポーツで、この様に、1人が他の全員と対戦する意味の他に、上の者に抗議、反対の手紙などを提出する際、抗議者達が、サインを上から順番にするのでは無く、誰が抗議のリーダーかわからない様にするため、抗議者全員が、円形になるようにサインをした事を指すそうです。元は、船乗りに使われた言葉だと手持ちの辞書にはありました。
私達のチケットで当たった試合は、ラファエル・ナダルと相対するは、アンディー・ロディックが怪我で欠場のため、代わりに入った、スウェーデンのロビン・ソデルリング。
プレイの仕方から、体にボロが早く来て、もしかしたら選手寿命が短いのではないかなどと言われているナダルを今のうちに見れたのはラッキーでした。いまひとつ、波に乗っていないのか、この日も負け、今年のフレンチ・オープンでの結果を繰り返す事となり、ラウンド・ロビンでも脱落してしまいましたが、迫力はありました。テニスは血を流す事が無い、平和的なグラディエーター・・・そう思います。
観客収容人数1万7千と、巨大なアリーナなので、安い席だし、あまり良く見えないのでは、と思ったのですが、明るく照らされたコートと、適度なスロープで非常に見やすかった。
ただ、こういう会場に来て、いつも目撃するのが、試合前と試合後の、女性トイレの前の大行列。男性トイレは、そんな事ほとんど無いのに、女性トイレはいつもこうで、10分くらいは列で待たされるのです。設計家さん、女性トイレは、男性トイレの3倍くらいの大きさで、個室の数も沢山入れて下さいな。
と、文句はさておき、このイベントの経済効果はなかなかのようです。それは、1週間、毎日、午後の部、夜の部、それぞれ1万7千人が、ここで、食事や喫茶、お土産買って行くのですから。今後5年間、ウィンブルドン効果、ならぬ、O2アリーナ効果が、イギリス経済にも貢献してくれるのでしょう。
BBCで放送してくれる予定なので、午後はお天気も悪そうだし、テレビでテニス観戦となりそうです。どちらか応援して見た方が楽しいので、常時、上のランキングにつけているにもかかわらず、28歳にして若はげしてしまい、地味で、今ひとつ人気のないダビデンコに声援を送ることにします。
O2 Arena公式サイト
ATP World Tour公式サイト
Davis Cup公式サイト
ボンドシリーズはほとんど見たはずなのに記憶にない・・で調べてみるとソフィー・マルソーが出ていた・・だったら見たような。記憶とはいい加減なものです。特にTVで見た映画はよく覚えていません。この建物、ツノのように突き出た照明(?)が印象的ですね。
返信削除そうそう、ソフィー・マルソーものです。ロバート・カーライルが情けない感じの悪役でした。007、余程ファンでないと、皆似たような感じで、確かに、どれがどれだかわからなくなります。O2アリーナ今回初めて入ったのですが、なかなかいいヴェニューでした。
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