古い物のある庭

庭のデコレーション用に、訪れたアンティークセンターの中にあった、廃材やら古いテーブルやら、古い置物やらを売っている店を覗いてきました。昨今、多少、錆ているような古い物を庭に置くのがお洒落なのだそうです。

そこで、我家の庭も、お洒落な庭になるよう、安かったら何か買おうかな、とも思ったのですが、値札をひとつずつ取り上げてみて、その度にあきらめ。見ようによっては、ただの「がらくた」の様なものが、結構値段するものです。昔形のブリキのじょうろやバケツを植木鉢にしたもの、刃物研ぎ用のマシン、洗濯物の水絞り機、古い煙突、荷車の車輪、錆びた鉄製のテーブル、ランプ、街灯、手押し車、樽・・・。

その「がらくた」の中で特に気になったのが・・・
古いトイレを植木鉢にした代物。

トイレの座椅子をはずした便器に、パンジーが沢山植えてあったのです。お店の人は、きっと「すばらしい考えだ」と思ったのでしょう、同じようなのが3つもありましたから・・・。

50ポンド以上も出して、古いトイレを買って、家の庭に置きたいか?私は、「ノー」です。トイレは汚い、という偏見より、形がさほど良いとは思えないのと、50ポンド出せば、同じくらいの大きさで、新品の綺麗な色や形の植木鉢が3つは買えるだろうな、という経済的理由から。

・・・教訓は、しっかり作ってある古いものは、捨てる前に、じっくり考えよう、という事でしょうか。こんなもの要らぬ、と思ったような品物が、わりといい値段で、どこかで売られているかもしれません。実際、ここで売られていたものの中に、義理の両親の家からもらってきた、古い温室用ブリキのヒーターなどもありましたから。

古い便器ですら、捨てる前に、他に使用法は無いか一思案、というのは悪いことではないでしょう。ふと思いました、日本風のしゃがみ形便器は、スリッパの様で、庭のデコレーションとして、西洋物より、いい味出すかもしれません。
軒を並べて、似たようなお店が幾つかあり、そのうちの一軒で、お馴染みイギリスの赤い電話ボックスも売りに出されているのを目撃。この赤電話ボックスのお値段は、配達を頼むと1400ポンド、自分で持って帰ると1200ポンドだそうで。大きな庭だったら、こんなのはあると楽しいでしょうね。以前も、歩いていて、何度か、この電話ボックスが置かれている庭を見たことがあります。

店の外の道端には、昔の機関車が錆びたまま置かれており、やはり大きな庭があったら置いてみたいものだ、などと思いましたが、こちらは、さすがに売り物では無かったようで、どこを探しても、値札は付いていませんでした。

ご隠居機関車、そばを行き来する車の流れを、ぽつんと立って眺めていました。枯葉降る中。昔、実際、荷物を引いてレールの上を走っていた頃の夢でも見ているように。

コメント

  1. みにさんおはようございます。
    錆び錆びのブリキのバケツなんか、こっちでもいい値段で売っていますよ。私も欲しいのですが、送料とか考えると、割りにあわない商品なので、やっぱ灰皿コレクションかな?
    (^^)v

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  2. 新品のブリキのバケツを買って、雨風に打たせて錆び錆びにさせた方が安く上がる、なんて事あるかもしれませんね。

    ここは、前回いらした時、サイトのリンクをお渡ししたBattlesbridgeにあります。私は、庭に置くものばかり見てしまったのですが、ドアノブ、ランプなどのアンティークのお店も沢山ありました。見る方が見れば、掘り出し物あるかもしれません。灰皿、も多分。ロンドンから簡単に行けるので、次回時間があったら覗いてみて下さい。

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  3. いわゆるジャンクというものですね。
    あまり取っておきすぎるとゴミ屋敷になりそう。
    こういうのって嫌いじゃないので危険性ありですが、マンションでスペースが限られているので
    大丈夫(?)です。

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  4. ごみ屋敷は確かに、命にも危険で、こちらで、以前、物を捨てられないごみ屋敷に住んでいた女性が、寝ている間に、物が落ちてきて、圧死してしまったというニュースがありました。

    取っとく価値のあるジャンクとそうでないジャンクの判断が難しいですね。最近は、どんなジャンクでもeベイなどで意外と売れたりするので、捨てる前に、一考はいいかもしれません。

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