ブラックベリーの小道
この時期、田舎の小道を歩くと道沿いの茂みや生垣で、必ず目に入るのがブラックベリー( blackberry, 正式ラテン名:Rubus fruticosus )の実。
私も、道を歩きながら、時折、いくつか、つまんで食べたりします。あまりに酸っぱくて、後でおなかこわすんじゃないか、というようなものもあれば、甘くて美味しいのもあり。一般的に日当たりの良いところの実が甘い気がします。
赤い実はまだ半熟、熟したものは、その名のとおり黒。商業用に栽培されたものが売られているのをマーケットなどで見かけたりもしますが、一度買ってみたら、道端に生えてるものよりも酸っぱかった・・・。食べようと思えば、その辺で摘んでこられるものを、何もわざわざ買うこともないのです。
うちょのだんなは、子供時代、籠を持たされ、ブラックベリー摘みに駆り出されたという話をしていました。摘んで帰った実で、お父さんがブラックベリー・ワインを作り、お母さんが、リンゴとブラックベリーのパイを焼いたのだそうです。彼は、わりと大きな町の郊外に住んでいたのですが、それでも、ちょっと歩くと、自然や緑がいっぱいで、こういう牧歌的な事もできるわけです。
籠を持ってブラックベリーを摘みに行く、というと、どうしてもピーター・ラビットの話に登場する、フロプシー、モプシーとコットンテールの3匹の子うさぎがブラックベリーの茂みに手(前足?)を伸ばしている挿絵を思い出してしまいます。
3匹の足元には、ブラックバードが、実を食べている様子も描かれ。最近、うちの庭にブラックバードが餌をねだりに来なくなったのは、今の時期は、こうした食べ物が、茂みや藪の中に沢山あるからでしょう。
ピーター・ラビットが、「行ってはいけない」とお母さんに言い聞かされていたにも関わらず、マッグレガーさんの庭へ入り込んでいる間、いい子の3匹姉妹は、こうして、籠いっぱいのブラックベリーを摘む。
そして、ピーターは、マッグレガーさんに追い掛け回され、命からがら、家へ逃げ帰る。
ピーターが具合を悪くし、夜は寝込んでカモマイル・ティーしかもらえないのに、この3匹は、夕食にパンとミルクとブラックベリーを食べました・・・でピーター・ラビットの話は終わります。
パンとミルクとブラックベリー、とてもシンプルな食べ物なのに、この挿絵を見せられると、何だかすばらしいご馳走に思えてくるのです。
実家の庭に私が植えたブラックベリーは
返信削除とげ無しですがとても酸っぱい。
種が気になるのでジャムやソースを作るときは
こしていましたが手間がかかります。
昨日摘んで来たブラックベリーはお皿にのせて
砂糖をかけ、電子レンジで調理してみました。
そのままだとやっぱり種が気になりそうなので
リンゴのコンポートと合わせてみましょうか。
そちらにもブラックベリーあるんですね。確かにリンゴと合うなんて言います。私は、歩きながら、立ち食いするだけ。来シーズンは、ピーターラビット風に籠でも抱えて、摘んでこようかな。
返信削除沢山ある種が、鳥の糞に混じってあちこちに撒き散らされるから、色んなところににょきにょき生えてくるんでしょうね。
今年は、色々な果物類が豊作だという話です。
Miniさんこんにちは。
返信削除旭川の敏子さんにブログを紹介していただきました。
早速開いたのは、食いしん坊の私、食べ物の章です。
ブラックベリー、湖水地方のウインダミアのペンションに泊まり、早朝朝食を片手に丘に出かけ、道々ブラックベリーを摘んでデザートにした事を思い出します。楢の大木の根本に舞茸の大きな房を3つも見つけて帽子に入れていただいてきて、当時ロンドンに住んでいた息子のところでバターでソテー、舞茸ご飯にしてもらってたっぷりご馳走になりました。5年ほど前の9月末のことです。今年は5月にスコットランド他10日程旅してきました。インバネスがとっても気に入りました。また出かけたいと思います。 時々お邪魔いたします。どうぞよろしく!! Yumi
Yumiさん、こんにちは。
返信削除私は、湖水地方は、ヨークからの日帰り。スコットランドはエジンバラだけですので、Yumiさんの方がよく回られているかもしれません。イングランド南部より、風景が雄大ですよね。あれで、雨が少なく、暖冬であれば、もっと良いのですが。
今年の夏秋は、果物も木の実も豊作だったようで、道になるブラックベリーもそうだし、果物野菜マーケットなども、よりどりみどりでした。
こちらこそ、よろしく。