混み混みの広い場所

新型コロナウィルス騒ぎが始まってから、セルフ・アイソレーション(self-isolation、自己隔離)の他に、頻繁に聞く言葉は、ソーシャル・ディスタンシング(social distancing)で、こちらは、他人と接する時に、相手と、約2メートルの距離を置くこと。戸外では、この2メートルの距離を保つというのが、政府からのガイドラインとなっています。が・・・

先週末は、気持ちよく晴れたお天気となり、室内でじっとしているより、広々とした景色の良い場所に遊山に行こうと、車に乗り込み、お出かけした人たちが非常に多かったようです。結果、有名な海岸リゾート、戸外の観光地は、混み混み。ソーシャル・ディスタンシングもなにもあったものではない、芋の子洗う状態となったようです。

みな、コロナウィルスもあるし、比較的、戸外の観光地は空いていると思ったのか。おまけに、英国首相ボリス・ジョンソンが、運動は体にいいから、戸外に出よう、のような事を言ったのもいけなかったのか。いずれにせよ、今までに例の無いような混み具合になった景勝地もあったとやら。友人も、ニューフォーレストというウォーカーに人気の森に出かけて、その駐車場は、スーパーの駐車場より混んでいたそうです。

江戸川沿いを歩く女性

なぜみんな、もっとマイナーな、ひっそりとしている場所に行かなかったのか。コロナ騒ぎの、2月、日本にいる間、私が梅見に訪れた場所のほとんどが、人はあまりおらず、混んでいても、他人と2メートルの距離が取れないような事はなかったのに。河原の散歩なども幾度かしましたが、江戸川のほとりなどでも、人との距離は、大体4メートルは軽く取れましたね。まあ、有名観光地は、ちゃんとカフェやおトイレなどの施設が充実しているので、家族連れなどには、便利であるのかもしれません。

ロンドンの公園にも、一気に人がどーっと押し寄せたようで、こちらの歩道も、混んでるときの浅草の仲見世のようになったようです。このため、全てのロンドンの公園を閉鎖するとか、しないとかの話が持ち上がり、とりあえず、園内のカフェなどは閉めることとなった模様。

こういう時期の人間の行動というのは、社会心理学などを研究している人たちにとっては、興味深いものがあるかもしれません。

ソーシャル・ディスタンシングに関して、イギリス国民がアドバイスを聞かないなら、もっと厳しい処置を取ったらどうなのか、という批判の中、ポピュリスト(人気取り)政治家であるボリス・ジョンソンは、あまりにも個人の自由を束縛しすぎるような、要は、国民に不人気になるような対策をとるのに足をひきずっている感じで、対応が遅い・・・。イギリスは自由の国であるから、どーたら、こーたらと。自由と無責任をはき違えてる国民が多すぎる国では、政治家がしっかりするしかないのに。感染が最も多く、医療機関に負担がかかり始めたロンドンは、とっくの昔に閉鎖してしまえばよかったという話もあります。もう、遅いかな・・・。

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