エミレーツ・エア・ラインとドックランズ開発

エミレーツ・エア・ライン(Emirates Air Line)は、テムズ川を越えて渡る ロープウェイ。O2アリーナのあるノース・グリニッジと、ロイヤル・ビクトリア・ドックを繋いでいます。2012年のロンドン・オリンピックの始まる少し前に開通。

ロンドン・アイなどと比べ、一般的人気観光地から離れ、周辺も、O2やカナリーワーフ以外は、特に有名な建物も見えないせいか、常時、空いている感じです。

先日、O2の側から片道券だけ買って乗り込みました。どんよりとした冬の日だったのも手伝って、静か、静か。列で待つことも無く、来たものにさっと乗り込みました。片道、トラベルカードを持っている人は割引で3ポンド20ペンス。所要時間、片道約10分。

一番目に入るのは、やはりO2の白い丸屋根。後は、本当に、まだ開発中の土地です。国会議事堂も、バッキンガム宮殿も眺められないから、外国から来た観光客は、たしかに、わざわざ、ここまで乗りに来ないかも。

大英帝国に流れ込んできた物資を実際に荷上げ貯蔵し、またいくつかの工場も立ち並んだ、過去のドックランズが消えて行き、別のものに変身していく過程を上空から臨むのも面白いという見方もあります。お手ごろ値段なので、私は、また機会があったら乗ってみても良いかなと思ってます。

去年(2014年)の11月の、とある美しい快晴の日、O2付近から、ずっと川沿いに、グリニッジまで歩いた事があります。上の写真は、この時に、振り返って眺めたエミレーツ・エア・ライン。

O2を越すと川沿いはずっと、工事現場風で、対岸も、カナリーワーフの高層ビル以外は、まだまだ、これからの土地、という印象を、この時も受けたのでした。同じく川沿いを歩く人、向かいからやってくる人の数も、グリニッチに近づくまでは、非常にまばらで、時に、ちょっと歩いていて心細くなる時もあり。同時に、楽しくもあり。

こんな風景も、10年後などには、全く一変し、高級マンションなどが立ち並んでいるのでしょうか。そして、この写真を見直して、「おー、こんなだったか!」と思う日も来るのでしょう。オリンピック以来、ロンドン東部のストラトフォードの開発なども、どんどん進んでいますしね。今は今で、ちょっと寂れたこの風景を味わって、心に残しておく事にします。

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