かもめ飛ぶイーストボーン国際

今年もまた、イーストボーン国際(エイゴン国際)テニスチャンピョンシップを見に、晴天の19日の火曜日、イーストサセックス州へ繰り出しました。会場の上空を、時に高く、時に観客が頭をつつかれそうなほど低く、かもめが飛ぶ、リラックスムードのトーナメントです。

見た選手と、試合内容は、去年の方が豊作だった気がしますが、私には、何より雰囲気を楽しむイベントです。センターコートで私の前に座っていたアメリカ人女性は、非常に熱心に、終始、望遠鏡をあてがって観戦していました。

(リゾートとしてのイーストボーン紹介と、イーストボーン国際については、去年の記事、「イーストボーンそぞろ歩き」まで。)

イギリスの若手ローラ・ロブソンのプレーするコートの周りは、やはり人が多かったです。2008年、ウィンブルドンのジュニア女子シングルスで優勝し、脚光をあびた女の子。ジュニアで優勝したから、そのままプロでも世界トッププレーヤーになれるか・・・というとそういうわけにもいかんのですが。

こちらは、やはり、イギリス若手のヘザー・ワトソン。彼女の方が、ローラ・ロブソンより、素早くアスレチックな感じですが、背丈がちょいと低いんですよねー。

グランドスラムで一回も優勝経験が無いながら、小さめのトーナメントで、幾度も優勝していたためか、一時は、ワールドナンバー1だったデンマークの金髪娘、キャロライン・ウォズニアッキ。この日は・・・あーあ、負けちゃった。

今大会、男子のトップシードだったフランスのリシャール・ガスケも、オーストラリアの比較的名の知れない選手に負けてしまいました。夕暮れになり、座っていた席が、もろ日陰で、途中であまりに寒くなってきたため、この試合は、最終セットを待たずに、出ることにしました。コートの反対側の席は、まだお日様サンサンで、タンクトップ姿も見えたというのに。

残りの時間は、毎日テニス三昧をするために、1週間滞在している友達と落ち合って、外のコートの周りを歩き回り、ダブルスをひやかしながら過ごしました。

会場から見える上の写真の建物。屋根の風見鶏が、テニスをしている人の姿を模してあるのが面白いです。

もうお開きかな、という時刻に会場を後にし、イーストボーンの町内で食事。のち、腹ごなしに海岸をふらふら散歩。この日の夜は、また、サッカーの欧州選手権(Euro 2012)で、イングランド対ウクライナ戦が行われており、散歩中、ホテルのバーやパブの、窓や戸口から、「うわー!」という大歓声が聞こえてきたため、これは、イングランド、勝って、ベスト8の進出決まったな・・・という話をしていましたが、案の定でした。今回の欧州選手権では、イングランドのチームには、あまり期待がかかっていなかったので、なんと、グループリーグを首位で通過してしまったのには、驚き、桃の木、山椒の木。ということで、今度の日曜日はイングランド対イタリアです。おっと、話がそれた・・・。

去年、このイーストボーン国際を見に来たときは、宿も前もって確保せず、海岸沿いに、全国チェーンの安ホテルを見つけて飛び込んだのですが、いささか味気ない宿だったので、今回は、少々内陸へ入ったアルフリストンという小さい村のB&Bを、前もって予約。宿へむかうため、車に乗り込み、海と空の境界線がにじんで見えなくなった、暮れ行くシーサイドリゾートを後にしました。

つづく

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