クリスマスにヒヤシンスを

クリスマス期に飾る室内植物は何にしましょうかね?ポインセチア?いえいえ、何と言っても、甘い香りのヒヤシンス!

この頃、園芸店、マーケット、スーパーの植物コーナーで、小さな鉢にすでに3株のヒヤシンスが植えてあるもの、また、ブリキのポットに土と球根が3つ入って、後は家で埋めるだけのものが並びます。クリスマス期に室内でヒヤシンスを咲かせる、というのはイギリスでは、人気。室内用のものは、戸外用より球根サイズは大きいそうです。

クリスマス期などに、通常より時期早く、春咲きの球根を咲くように仕向ける事を、球根をforceする(強制する)などと表現します。

「force hyacinth for Christmas」(クリスマスにヒヤシンスを咲かせる)ためには、球根を、9月、10月頃から鉢に植え、冷たい暗いところに、8~10週間ほど置き、その後、明るく暖かい場所へ移して20日くらい開花を待つという根気のいる作業が必要。(実際の期間は、品種によって多少違いあり。)球根類は、冬の暗く寒い時期に、土の中で一度冷たくなってから、土が温かくなる春に咲く。要は、その自然の摂理を人工的にまね、球根に「もう春だよ」と嘘をつき信じ込ませ、「それじゃ、咲かなきゃ」と思わせる作業。

最近では、こうして、すでに冷たくする作業を済ませ、後は室内で咲くのを待つばかりのヒヤシンスの鉢植えが簡単に安価で手に入るので、私はこのforcingは、一度、経験のつもりで試したのみ。だんなのお父さんは、毎年の様に、車庫の中に置いてあった引き出し内にヒヤシンスの鉢を突っ込んだり、あの手この手で、「force hyacinth for Christmas」大作戦を繰り返していたようです。その過程自体が楽しいとか、きっちり12月24日に開花させる事に挑戦するのが面白い・・・という人もいるのかもしれません。

王立園芸協会(RHS)サイト内の、クリスマスに球根類を咲かせる方法はこちら(英語)まで。
天気は、明日も場所により、雪の予報。まだまだ春などは程遠い感じがする中、部屋の中に春の香りと春の色を運んでくれる、室内用のヒヤシンスは、とてもありがたいのです。

一度、室内で咲かせたヒヤシンスは、2年目は室内むきにはならないそうです。花が終わったら、花を切り落とし、葉が自然に枯れるまで、水をやり続け、肥料を時折あげて、多少のエネルギーを蓄えさせた後、抜いて、暗く乾燥した場所に球根を保存し、次回の秋に、外の花壇に植えることとします。

また、ヒヤシンスの頭が重たくなってきて、横に倒れそうな際は、ポットのふちに木の小枝などを突き刺して支えにすると、自然な感じで、装飾的にも良い、などと園芸番組でやっていたので、このアイデアは、借りてやっています。春先の庭のヒヤシンスなどは、花の咲いている小枝などで支えると、更に色が加わって、なかなかグッドです。

上の写真の、赤いバケツに植えられた、クリスマス用室内植物は、最近、衝動買いしたものです。スーパーで、夫婦で買い物中、だんなが、大好きなチーズ・カウンターでチーズを物色している最中、私は、植物コーナーを見て周り、お値段も見た目も気に入ったので、こそっとショッピング・カートに突っ込んだ代物。チーズの塊を何個か手にして戻って来ただんなは、カートに、これだけがちょこんと置かれているのを見て、「ジャガイモやにんじんを選んでると思ったら、また、こんな物に手出して。ちょっと目を離すといつもこうなんだから。」とぶつくさ。私は、「バケツ・プランターは毎年使えるし、小型ツリーは、クリスマスが終われば、徐々に寒さに慣らせて、あとで、外のポットに植えればいいから、お得よ。」と言い逃れ。

上写真内、右側に写る、お花の模様のブリキポットは、やはり容器に心引かれて買ったのですが、こちらには、室内用の白い水仙の球根が植えてあります。咲くのは、1月頭くらいでしょうか。楽しみ。ぶつくさ言いながら、うちのだんなも、実は、冬の室内のヒヤシンスや水仙は、大好きなのです。

コメント

  1. おふたりのやりとりが微笑ましいです。クリスマスに咲かせる・・リンクの写真に出ているアマリリスは以前友人からもらって咲かせたことがあります。また、室内で何か咲かせてみようかと。その前にお正月用にポット植えの三つ葉を買ってこようと思っています。うまくやると冬中利用できるという話です。

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  2. こんばんは
    イギリスの雪のニュース見ました。大変そうですね。
    でも、お部屋の中はヒヤシンスの甘い香りがいっぱいのようですね。ヒヤシンスは水栽培で楽しみます。そして、縁側のカトレアが咲いています。素人が育てたので小ぶりですが、奇麗なビロードの花弁は優雅です。
    今日は近くの骨董市に出かけました。クリスマスが近いので、古いクリスマスカードがたくさん出てました。イギリスのも在りましたよ。だいたい百年くらい前のもが多かったです。

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  3. アネモネさん
    三つ葉は最近、こちらでも、そのままミツバと呼ばれ、育てる人も増えている様です。
    アマリリスは、長年、植えたままになっているものが寝室にあります。放っておいても、たくましく生きていてくれるので助かります。毎年咲いてくれますが、これは、クリスマスに咲かせた経験は無しです。

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  4. せつこさん
    今、外は雪吹雪。降り出して1時間も経たず、庭は真っ白。早めに買い物済ませてよかったです。
    ヒヤシンスの水栽培の器も、色々な形や色の綺麗なものもあり楽しいですね。
    古いクリスマスカードなどは、買ったら額に入れて飾りたいです。日本で骨董市と言うと、西洋の骨董が多いようなのが、不思議です。日本の昔の木製の小さい引き出しの付いた小物入れなど欲しいところです。

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  5. 赤いバケツのプランターとよく似たのがうちにもあります。折鶴蘭やらポトスなどの観葉植物を水栽培しているものを中に入れて、室内に置いています。うちも二人でホームセンターへ行くと、彼は工具の所、私は植物の所をウロウロして「また、そんなもの買って」と言われていますよ。

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  6. 赤いバケツ、もしかしたら、同じ中国の工場辺りで製造されたのが、日本にもイギリスにも輸出されていたりするかもしれませんね。
    うちもDIYショップで似たようなシーンを繰り広げています。板やら道具やら、ねじ、くぎ類まで楽しそうに見ているだんなを置いて、植物コーナー徘徊です。

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