ドイツめ、憎きドイツめ!

本日は気温も今年最高を記録し、ロンドンも30度を越えることが予想されています。かんかん照りの午後のイギリスのメインイベントは、ワールドカップのイングランド対ドイツ。朝からラジオなどでもさかんに盛り上がっています。

タブロイド紙(週刊誌的な話題の多い大衆紙)では、連日この対戦の話題。数日前は、サファリパークで車に乗って3匹のライオンを眺めているドイツの選手達の写真を各紙掲載し、「ドイツ陣営は、3匹のライオン(イングランドのシンボル)を怖がっている」という似たり寄ったりのトップ記事。ドイツが、今のイングランドとの対戦を怖がってるとは、私にはとても思えないんですが!

本日も、タブロイド各紙、この試合を第2次世界大戦に関連つけて盛んに書きたてているそうです。初めてこの国に来た時に思ったのですが、とにかく戦後何10年というのに、この国、第2次大戦のドキュメンタリーや、その関連の記事がやたら多い。討論などでも、今でも大戦中の話はやたら言及されるのです。勝利国のメンタリティーと言ってしまえばそれまでですが。今朝のラジオで、ドイツのコメディアンが一人ゲストで招かれ、ワールドカップの話題となり、イギリスは未だ昔に勝った戦争にしがみついて、ドイツはその間、経済大国として成功している、イギリスもそろそろ、前向きになったら、のような事を言ってました。そして、前回イングランドがドイツに破れた際、暴れ者のイギリス人が町へ繰り出し通りに止めてあるドイツ車を破壊しまくったというエピソードを話し、その後に、「今回、また負けたら、どんどんドイツ車を壊して欲しい。所有者が、新しいドイツ車を注文するだろうから、ドイツの経済にいいよ。」

また、ドイツは、ワールドカップのペナルティーで負けた事が無い国だとも。1990年イタリアのワールドカップも、イングランドは西ドイツとのセミファイナル、ペナルティーで負けたのでした。この大会は、西ドイツの優勝に終わり。

日本でも昔プレーしたことのあり、今ではBBCのフットボール番組の司会ゲイリー・リネカーが以前言った有名な言葉があります。
Soccer is a game for 22 people that run around, play the ball, and one referee who makes a slew of mistakes, and in the end Germany always wins.
サッカーは、22人が走り回ってボールを蹴り、1人のレフリーが沢山の間違いをしでかすスポーツ。そして最後には、ドイツがいつも勝つんだよ。

さて、今日の午後もそんな事になってしまうのでしょうか。うちもドイツ車・・・車庫の中に隠しておかないと。

イギリスとドイツに関するクイズ
イングランド対ドイツのサッカー試合因縁の歴史

コメント

  1. おはようございます
    昨夜の試合、残念、イングランド惨敗。11時のキックオフでしたので、今はやっと目が覚めて、これから仕事なのですが、気分もがっくりですのでどうなることやら。それにしてもランパートのゴールは悔しいですね。
    でも、選手は冷静でした。ドイツ車はねらわれるとおもいますよ。因縁の対決ということですが、今回は若さに追いつけなかった。でしょうか。ルーニーのゴールはゼロに終わりました。これも残念。

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  2. まぼろしのゴール事件で、人間に頼らずテクノロジーを導入すべきだという話がまた沸きあがっていますが、FIFA会長のセップ・ブラッターが、がんとしてゆずらないのだそうで。アルゼンチンーメキシコ戦でも、オフサイドのゴールがカウントされて不穏な空気になってました。
    イングランドの選手、過大評価されてると思うんですよね。ドリブル技術も無く、まともなパスすらできない。ディフェンドはいいはずなのに、今回はそれすらボロボロ。ルーニーも名声ばかり。昔のチームメイトのテヴェスが、アルゼンチンのために大活躍だというのに。プレミアリーグで、技術のある外人選手にサポートされながらプレーするから良く見えるだけじゃないか、という気がします。負けて当然・・・かもしれません。

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