ブラッセルズ・スプラウツの季節

久しぶりに、町の土曜日のマーケットが開いていたので、野菜の屋台からこの鬼の金棒の様な野菜を買ってきました。ブラッセルズ・スプラウツ(Brussels sprouts: メキャベツ)、ただ単に、スプラウツと呼ばれる事が多いです。

ブラッセルは、当然ベルギーの首都の名。(イギリス人は、最後のsを発音するので、ブラッセルズ。)

この野菜の名の由来は、13世紀頃に、現ブラッセルの周辺でこれが栽培されたからだという話ですが、定かでは無いそう。元々は、ローマ人が栽培していたという話も、今ひとつ信憑性に欠けるとか。イギリスで栽培されるようになるのは、18世紀になってからという事で、比較的新顔です。アメリカへの導入は、フランス人によるそうで、初期の頃は、フランスの植民地だったルイジアナで栽培されたという話です。

スーパーなどでは、ばらしたものを売っているのがほとんどですが、こうして茎に付いたものを買って冷たいところに置いておくと、ばらものより、少々長持ちするのだとか。

収穫は、2月の終わりくらいまでと、冬の野菜なので、今ではクリスマスの食卓でもレギュラー。主人のお父さんが、庭の奥の家庭菜園で、冬季は必ず育てていたと言います。霜や雪にかじかむ指で、収穫した記憶があるようです。


寒い日が続いており、大晦日にも雪がちらりとですが降りました。散歩に出ると、野原のロバも、しっかりジャケットを着せてもらっていました。

井上陽水の「氷の世界」の歌詞に

僕のテレビは寒さで
画期的な色になり
とても醜いあの子を
ぐっと魅力的な子にして
すぐ消えた

とかいうのがありました。

寒さのせいではないと思うのですが、昨日の元日の夜、うちのテレビがついに壊れてしまいました。隣の家が2年前にフラットスクリーンを衝動買いした際に、古い物をもらってきて使っていたのですが、ここ2,3週間、じりじり変な音がするな、とは思っていたのです。新年と共に、ボン!と、膨らませた紙袋を叩き破る様な音を立て、画面が消え、寿命をまっとう。

テレビから流れてきた最後の言葉は、なんと、「グッドバイ」でした。おそらく、「去年にグッドバイして、今年にウェルカム」などと言おうとしている最中だったと思うのですが、テレビからお別れを言われる、それはシュールな経験でした。

という事で、新年早々、インターネットで良いテレビ選びです。

コメント

  1. あけましておめでとうございます
    日本はおだやかな新年を迎えました。芽キャベツは最近スーパーにも並びますが、いま一つ和食には不向きです。イギリスは葉ものの野菜があまりないと聞きました。どうなんですか?
    テレビは我が家も薄型液晶テレビに先月買い替えました。今、政府がエコポイントという補助金を出しているので、少し割安になっているのです。それに来年からデジタル放送に変わるので、テレビは買い替えのチャンスになっています。ただ、テレビ番組が貧困で大人向けの良質な番組があまりありません。BBCのドキュメンタリーなど放送されると興味深く見ています。  今年2010年がミニさんにとって素晴しい年でありますように。
    私も英会話 がんばって続けたいと思っています。

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  2. あけましておめでとうございます。
    葉物で、我家で一番良く買うのはグリーン(スプリング・グリーン)という葉キャベツの様な野菜です。あとは普通のキャベツ、サボイ・キャベツ、ほうれん草、ケール、もちろん、レタス。白菜あたりは、それらしいものがスーパーに売ってますが、こちらは高めですのであまり買いません。
    テレビ、ソニーのものを注文しました。配達まで20日ほどかかるらしく、しばらくテレビ無しです。
    英会話、楽しんで続けられて下さい。

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  3. 無事に帰って来ました。帰国して一週間、ようやく疲れがとれました。芽キャベツ、こちらでは高値ですが、アイルランドではネット入り二袋で1ユーロなんて時もあり、リクエストされて日本風のを何度も作りました。あんなにたくさん料理したのも食べたのもこれまでの長い人生で初めての経験でした。こんな風に実るものなのですね。日本であまり出回らないのは日本人好みの味ではないのかもしれません。お別れの言葉、テレビも壊れるタイミングを図っていたのかも。

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  4. 芽キャベツ、今季は豊作だったのか、この次の週、またマーケットで、4株で1ポンドでたたき売りしていて、重いけれど、4株担いで戻りました。長持ちしました。そんなに食べたら、アイルランドの思い出は芽キャベツとか。
    味、ちょっと苦いですね。

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