フレッシュ・ミントティー

ミントは消化にいいという事なので、ティーバッグのミントティーは、時折買って、食後に飲んだりしていました。最近は、カフェやレストランでも、ティーバッグで出した、ミントティーを含むハーブティーを出す店も増えています。健康志向ブームですから。

先日、地元の町で、夕食に、大好きなトルコ料理店へ出向き、美味しい小皿の料理をいくつも頼んで、たらふく平らげました。

こんなに食べた挙句の果てに、更にデザートメニューを頼み、デザートには、トルコの、パイ生地に入った甘いお菓子と、フレッシュ・ミントティーなるものを注文。親切なウェイトレスのお姉さんは、まず、お菓子は自分で焼いたと自慢して、お菓子のお皿と、ほくほく湯気の上がる、長い透明の耐熱ガラスのカップに入ったミントティーを目の前に並べてくれました。フレッシュというのは、ティーバッグではなく、3,4茎のミントが、そのまま入っているから。グラスのふちにレモン。そこに熱湯をがーっと注いだだけなのですが、これが、結構いけました。特に食後は、口に残った料理の味をきれいに流して爽やかな気分にもなれます。砂糖を入れずに飲んだので、甘いお菓子にもぴったり。お菓子と一緒でなければ、はちみつ入れても美味しいでしょうね。

うちの庭にも、夏季、ミントは雑草のように繁殖し、料理などに、使用したりはしているのですが、このトルコ料理店で出たフレッシュ・ミントは、うちの庭のものより、葉の形が丸く、お茶にした時の味も、ずっとまろやか。ウェイトレスのお姉さんに、どんなミントを使用してるのか聞くと、「普通のミントよ。トルコ総菜を売る店から仕入れてるの。うちのお母さんの庭にも、同じのが雑草みたいに沢山生えてるわ。」という事は、トルコの一般家庭の庭で雑草化するミントと、うちの庭で雑草化しているミントは、違う種類なのでしょう。お姉さん、続けていわく「ミントは脂肪を溶かすのよ。だから、私も必ず一日一回は、これ飲んでるの。」ミントが脂肪を溶かすというのは、ちょっと眉唾物ですが、爽快な飲み物であることには間違いありません。

さっそく、翌日、最寄りのスーパーで、レストランで出されたのと同じコーン形のガラスのカップを見つけ購入。最近、カフェなどでカフェ・ラテを頼むと、この形のカップで出される事が多く、ラテ・カップなどとラベルに書かれてありました。同じスーパー内で、ミントを探したところ、うちの庭で生えているのと同じとがった細い葉っぱのものしか売っていませんでした。

見た目も綺麗なフレッシュ・ミントティーはいかが?
どのミントが、ハーブティーには最適かを調べたところ、スペアミント(Spearmint、学名Mentha spicata)という事。うちの庭のものも、スペアミントではないかと思っていたのですが、とにかく葉の形が、出されたものと違うのが気になり、更に調べると、モロッコ・スペアミント(Mentha spicata var crispa "Moroccan")と呼ばれるスペアミントの一種が、やさしい風味でハーブティーには最適とかいう話です。このモロッコ・スペアミントの葉の形を見てみるとレストランで出されたものとほぼ同じ。ミントと言っても色々あり、また更には、スペアミントと言っても色々あるものです。実際、トルコの総菜屋さんがトルコ・レストランに卸しているミントが厳密に同じ学名のものかも定かではありませんが、似ています。何事でも、突き詰めようとすると、結構大変。

モロッコでは、モロッカン・ミントティーというものが、良く飲まれているそうですが、これは、なんでも、緑茶に、この、お味まろやかなモロッコ・スペアミントを入れて、砂糖などで甘くしたもの。トルコでのミントティーは、レストランで出てきたもののように、単にミントと時にレモンを入れて熱湯を注ぐだけという、もっとシンプルなもの。これは、私も、自宅で、最高のフレッシュ・ミントティーを飲むためには、モロッコ・スペアミントをゲットしなければ。

そして、昨日、ちょっと高級感覚のあるスーパーのウェイトローズの前を通過した時、ここなら、気の利いたミントも置いているかも、と足を踏み入れ、見つけたのです、丸い葉っぱのモロッコ産ミント。料理用に、切って茎が束ねられているものと、鉢植えのものを、両方買ってきました。これで、冬季もフレッシュ・ミントティーを飲み続けることができる。普段は、ハーブティーなどには手を出さないだんなも、これは、かなり気に入ってるようで、がぼがぼ飲んでいます。

鉢植えは、冬の間大切に室内で育ててみます。ミントを家の中で育てるという事はやったことがないので、死んでしまわないように、気を付けながら。春になったら、大きな鉢に植え替え、外に出そうと企てていますが、なんでも、ミントは、種類が違うものを隣り合わせで育てると、簡単に交配してしまうようなので、雑草化している昔からあるミントからはずっと離れたところに鉢を置くという注意が必要。お茶専用ミントとしてキッチンドアのすぐそばにでも置く事にします。

その後のレポート(2019年7月)

冬に室内で育てていたモロッカン・ミントは、お日様が足りなかったせいか、元気なく、勢いもなく、細々と生きていました。春になり、大き目のポットに植え替え、戸外で育て始めると、あっという間に、生気を取り戻し、現在は、上の写真右手のものがそうです。買った時の3倍くらいのボリュームになっています。やはり室内で育てようというのは、ちと無理があるかもしれません。

写真左手の青いポットに入っているものは、春先に購入したアップル・ミント。葉が丸く、白っぽい毛が生えているのですが、これが、モロッコのミントよりも、フレッシュ・ミントティーにぴったりなのです。味が、とてもまろやかで。最近は、主に、お茶には、このアップル・ミントばかりを使用しています。近所の人に一度出した時、「美味しい。株分けてもらえないか。」と頼まれ、茎の先端を何本か切り取り、土に突っ込んで、それに根が生えて独り立ちするまで育て、あげました。私も、その際、自分用の予備を一緒に3株ほど増やしました。写真手前の3つの鉢が、そうして増やしたアップル・ミントです。

冬は、葉が枯れてしまうでしょうが、このまま、戸外に置いておいて、次の春にまたにょきにょき生えてくるのを待つことにします。ので、冬季のフレッシュ・ミントのサプライは、スーパーに頼ることとなるでしょう。

コメント

  1. ミントティー いいですね。生のフレッシュミントは手に入らないので、ティーバックのを愛飲しています。鮮やかな緑のこちらの方が絶対に美味しいはずですね。

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    1. 最近ブームのようで、これを出す飲食店が増えているようです。

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  2. ブログ再開嬉しいです。 私がロンドンに行った折、必ず行くトルコ料理店では、アップルティーを頂きます。小さなガラスコップに粉末にお湯という、紅茶なのにインスタントという珍しい代物ですが、これがとっても美味。本当にアップルジュースを暖めて出された感じなのです。トルコ料理は前菜盛り合わせだけでも十分ですね。

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    1. アップルティーも美味しそうですね。トルコ料理、ギリシャ料理、スペイン料理が、外食で一番好きな世界料理です。おっしゃる通り、私は大体、前菜盛り合わせを注文します。大きなメインがどーんと目の前に出るより、色々な料理をのせたお皿から、ちょんちょんつついて食べるというのが、日本人にはいいのかもしれません。

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