新しいバードバス

鳥が水を飲み、更に水浴びできるようなバードバスは、ずっと、色も愛想もない茶色の金属製のものを使っていました。大昔、うちのだんながこの家を買った時に、売り手がそのまま置いていったものです。鳥たちは、暑い日などは、入れ替わり立ち代りの感じで、ここへ行水にやってきていました。お得意さんの大半は、クロウタドリ、そして、時にスターリン、あとは、ハト、すずめ。

先日、前庭用の植物をいくつかインターネットで注文した際、セラミック製のちょいと洒落た感じのバードバスが目に入り、一緒に注文。すでにある金属製のものより、少々、浅めなので、小さめの鳥にもよいかな・・・と。最終的には、見栄えがするので、鳥のためというより自分のためなんですけどね。

このバードバス、日本のサイトでも、全く同じものを見たことがあるので、どこかの中国の工場から、いろんな国に出荷されているのでしょう。セラミックはたしかに、金属製のものより、汚れが落としやすく、これが割れてしまったら、模様がきれいな、普通の大型の皿を使ってもいいな、と思っています。新しいバードバスの縁にとまった形になっている小鳥は、金属の棒の先についていて、縁に開いている穴に差し込むようになっていますが、この穴の周辺が、ちょいともろい感じで、ここから壊れそうな気がしますので。セラミック部分の模様は気に入ってますが。

古い金属製のものも、続けて使っていますが、鳥たちは、特にどっちがいいというより、気分しだいで・・・という感じで両方使っています。鳥には、見かけなどどーでもいい?実用性だけでなく、見た目もちょっといいものを使いたい、家を綺麗に飾りたい、などという欲求は、人間独特のものかな、などと考えながら、ふと、以前、自然番組で見た、オーストラリアのBowerbird(ニワシドリ、コヤツクリ)という鳥の事を思い出しました。

この鳥、メスを誘惑するために、オスは、巣を作る際に、いろいろな物で巣の周辺をデコレーションをするのです。特に、彼らにとって、自然界にあまり存在しない「青色」をしたものが非常に魅力的であるらしく、青色の装飾が多い巣ほど、メスは心引かれる事が多いらしいのです。これ以外にも、他の鳥でも、左右対称で、綺麗な形をした巣を作るオスに、メスは惚れる、とかもあるかもしれないし。孔雀の羽の美しさも、メスを感心させるためですし。だから、視覚的美的感覚は、人間特有、とは言えないですね。また、カササギなどは、きらきら輝くものに惹かれて、よく、道に落ちたコインや鍵などを拾って巣へ持っていくという話も聞きます。何の役にたつわけでもないので、これって、単なる、飾りか、コレクション。

できれば、目にも美しいもので周りを飾りたい・・・人間的というより、自然の感覚なのだ、と結論しておきます。

最後に、バードバスとフィーダーを庭に出している人は、まめに綺麗に洗いましょう。汚いバードバスやフィーダーのために、そこから菌をもらって、病気に感染して死んでしまう鳥というのが、かなりの数いるようなのです。鳥の手助け、と思って庭に設置したものが、鳥を殺す原因となっては、元も子もないので、設置したからには、怠けず、掃除。そして、その手入れが嫌な場合は、一切、そういうものは置かない方が、鳥のためにはいいと思います。

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