2月の窓辺

2月は、一年の中で、一番嫌いな月です。春がもうすぐで、その気配が感じられる時期ではありますが、この、春がもうすぐなのに・・・というのが、私には、とてもまどろこしいのです。マラソンで、ゴールが見え始めた、あと、一息だ~という最後の距離が一番つらいく、非常に長く感じられるのと同じように。一番短い月であるのに、一番長く感じる月。

バレンタインデーに、「花は何がいい?」とだんなに聞かれ、ダファデル(ラッパ水仙)とチューリップを頼みました。バラの花よりも、何よりも、家の中だけでも春を感じられる花がいいなと。バレンタインの当日には、まだ黄色のきの字も見えないつぼみだったダファデルも、窓辺の光と室内の暖かさで咲きそろいました。庭には、まだクロッカスがちらほらと咲くのみなので、室内に光が溢れたようなうれしさがあります。

暖冬ではあったものの、イングランド南部は特に大洪水で大騒ぎとなった冬でした。うちの周辺は、庭の芝生がぐしょぐしょとなっている程度で、被害と呼べる規模のものでなく、調度、この時期に更新の家財保険料金も、洪水にあった地域に比べ、比較的安めで済みそうです。

春の花が咲きそろう窓辺から外を眺めつつ、今年の抱負、今夏は絶対実行に移したい事などを、色々と思い巡らしています。過去10年ほど、ほぼ毎年、同じような抱負を抱いてきた気がするのですが、そんな意気込みも、2,3ヶ月で、いつも、日々の生活の間に消えうせていくのでした。毎年、災いも経験しながらも、それなりに良い年だったと思える事はあったのですが。10年などと言葉ではとても長く思える月日が、気がつくと、するりと指からすり抜けて行ってしまっているものです。

ダファデルの黄色い顔を見ながら、自分に言ってみています。「今年こそは、抱負を実行し続けようね。」と。

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