イーストボーンそぞろ歩き
イーストボーン(Eastbourne)は、イングランド南岸(イーストサセックス州)にある海岸リゾート地です。位置的には、ロンドンからほぼ真南にあたるブライトンよりもやや、東より。7代目デヴォンシャー公ウィリアム・キャベンディッシュにより開発されたリゾートで、他の多くの海辺のリゾートと同じく、1840年代に鉄道によって繋がれた事により発展をみます。
海岸から海へ突き出す桟橋(pier ピア)もヴィクトリア朝のもの。こうした上に建物のある桟橋の風景は、典型的イングランドのシーサイド・リゾートのイメージです。
家にある、こちらの観光ガイドブックによると、イーストボーンがお気に入りだった著名人には、カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス、ジョージ・オーウェルなどがおり、作曲家、クロード・ドビュッシーは、「海」(La Mer)を、この地にて書き終えた、ということ。
人気の海岸リゾートは、時にして、海岸沿いに多くのアーケードやゲームセンターが入った醜い建物が並び、いささか品が無く安っぽい感じの場所もありますが、イーストボーンは、そうしたものはあまり目に入らず、なかなかエレガントです。お年寄りのリタイアメントの人気の場所だという事になっています。まあ、イーストボーンだけに限らず、比較的暖かい海岸沿いにリタイアしたがる人は、やはり多いでしょう。
桟橋のあたりから、西へ向けて、プロムナードをそぞろ歩いてみましょう。
この半円形のバンドスタンドは、1935年築。現在でも野外コンサートに使用され、夏は、コンサートと同時に花火が打ち上げられたりもするようです。上から押さえつけて、ちょっとつぶしたソフトクリームの様な屋根が面白いです。
更に西へすすむと、ナポレオン戦争の際、フランスの侵略に備えて立てられた砦、マーテロー塔(martello tower)へ辿り着きます。ナポレオンは最終的に、イングランド本土へは侵攻してこなかったので、実際に作られた目的に使用されること無く、現在にいたるまで保存されています。
こうして、バンドスタンドを超え、マーテロー塔を超え、見えてくるのは、ああ、チョーク層の白い崖。海と空に挟まれて、この白い崖が見える姿に、「これぞイングランド」と感じる人は多いかもしれません。このまま更に西にあるのは、有名なビーチーヘッドそして、更にはセブンシスターズ。これら観光地については、また後日書きます。
*****
さて、今回イーストボーンを訪れたのは、観光半分と、テニス観戦半分の理由。来週月曜日、6月20日から始まるウィンブルドンを前にして、今月は、各地でグラスコートのトーナメントが催されていましたが、イーストボーンのデヴォンシャー・パークでも、18日土曜日まで1週間のテニス・トーナメント(イーストボーン国際、エイゴン国際)が行われます。潮風流れ、かもめが空を舞い、のんびりしたムードのトーナメントです。
日本の錦織圭くんもプレーしてました。先週、ロンドンのクイーンズのトーナメントにも出場してましたが。見た目は、若い学生さん風です、彼。テニスプレーヤーなど、みな若いのですが、東洋人は、特に若く見えるのです。
長いあんよは、スロバキアのダニエラ・ハンチコバ。彼女は、先週はバーミンガムのトーナメントで、決勝まで進み(決勝では敗れてしまいましたが)、また、すぐこちらのトーナメントで試合。
テニス界の、モハメッド・アリのそっくりさん、フランスのジョー・ウィルフリード・ツォンガが、今大会で、男子シングルスのNO1シードでした。
今年のフレンチ・オープンの女子シングルスで見事優勝を果たし、アジア出身では初の、グランド・スラム・シングルス・チャンピョンとなった中国のリー・ナ選手も出場。高質のプレーで、前に座っていた女性2人が、「ああ、ワンダフル・ショット!」「そうよ、こういう良いテニスを見るために来たんだから。」と語らっており。
クールなサングラス姿は、セルビアのヤンコ・ティプサレビッチ。セルビアは小国なのに、現男子ワールドNo2のノバク・ジョコビッチを初め、男性も女性も、良い選手をじゃんじゃん輩出しています。去年、男子テニス国対抗のデイヴィス・カップで優勝していましたっけ。日本よりも、人口が少ないのに・・・。
しばらくの間、雨が降らない、降らない、このままでは干ばつだ、と心配していたのが、グラスコート・シーズンの到来と共に、待っていましたと言わんばかりに、雨の日が増えてきました。
私は、ラッキーにも好天の日に、イーストボーン・トーナメントを夜の8時頃までノン・ストップ観戦できましたが、昨日から、いくつかの試合は雨で遅れている模様で、今週の残りの日々の天気予報も芳しくありません。ウィンブルドンが始まったら、毎日どしゃぶり・・・?2年前、センターコートに設置された、雨天用の屋根が、今年は、大活躍する事になるやもしれません。
海岸から海へ突き出す桟橋(pier ピア)もヴィクトリア朝のもの。こうした上に建物のある桟橋の風景は、典型的イングランドのシーサイド・リゾートのイメージです。
家にある、こちらの観光ガイドブックによると、イーストボーンがお気に入りだった著名人には、カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス、ジョージ・オーウェルなどがおり、作曲家、クロード・ドビュッシーは、「海」(La Mer)を、この地にて書き終えた、ということ。
人気の海岸リゾートは、時にして、海岸沿いに多くのアーケードやゲームセンターが入った醜い建物が並び、いささか品が無く安っぽい感じの場所もありますが、イーストボーンは、そうしたものはあまり目に入らず、なかなかエレガントです。お年寄りのリタイアメントの人気の場所だという事になっています。まあ、イーストボーンだけに限らず、比較的暖かい海岸沿いにリタイアしたがる人は、やはり多いでしょう。
桟橋のあたりから、西へ向けて、プロムナードをそぞろ歩いてみましょう。
この半円形のバンドスタンドは、1935年築。現在でも野外コンサートに使用され、夏は、コンサートと同時に花火が打ち上げられたりもするようです。上から押さえつけて、ちょっとつぶしたソフトクリームの様な屋根が面白いです。
更に西へすすむと、ナポレオン戦争の際、フランスの侵略に備えて立てられた砦、マーテロー塔(martello tower)へ辿り着きます。ナポレオンは最終的に、イングランド本土へは侵攻してこなかったので、実際に作られた目的に使用されること無く、現在にいたるまで保存されています。
こうして、バンドスタンドを超え、マーテロー塔を超え、見えてくるのは、ああ、チョーク層の白い崖。海と空に挟まれて、この白い崖が見える姿に、「これぞイングランド」と感じる人は多いかもしれません。このまま更に西にあるのは、有名なビーチーヘッドそして、更にはセブンシスターズ。これら観光地については、また後日書きます。
*****
さて、今回イーストボーンを訪れたのは、観光半分と、テニス観戦半分の理由。来週月曜日、6月20日から始まるウィンブルドンを前にして、今月は、各地でグラスコートのトーナメントが催されていましたが、イーストボーンのデヴォンシャー・パークでも、18日土曜日まで1週間のテニス・トーナメント(イーストボーン国際、エイゴン国際)が行われます。潮風流れ、かもめが空を舞い、のんびりしたムードのトーナメントです。
日本の錦織圭くんもプレーしてました。先週、ロンドンのクイーンズのトーナメントにも出場してましたが。見た目は、若い学生さん風です、彼。テニスプレーヤーなど、みな若いのですが、東洋人は、特に若く見えるのです。
長いあんよは、スロバキアのダニエラ・ハンチコバ。彼女は、先週はバーミンガムのトーナメントで、決勝まで進み(決勝では敗れてしまいましたが)、また、すぐこちらのトーナメントで試合。
テニス界の、モハメッド・アリのそっくりさん、フランスのジョー・ウィルフリード・ツォンガが、今大会で、男子シングルスのNO1シードでした。
今年のフレンチ・オープンの女子シングルスで見事優勝を果たし、アジア出身では初の、グランド・スラム・シングルス・チャンピョンとなった中国のリー・ナ選手も出場。高質のプレーで、前に座っていた女性2人が、「ああ、ワンダフル・ショット!」「そうよ、こういう良いテニスを見るために来たんだから。」と語らっており。
クールなサングラス姿は、セルビアのヤンコ・ティプサレビッチ。セルビアは小国なのに、現男子ワールドNo2のノバク・ジョコビッチを初め、男性も女性も、良い選手をじゃんじゃん輩出しています。去年、男子テニス国対抗のデイヴィス・カップで優勝していましたっけ。日本よりも、人口が少ないのに・・・。
しばらくの間、雨が降らない、降らない、このままでは干ばつだ、と心配していたのが、グラスコート・シーズンの到来と共に、待っていましたと言わんばかりに、雨の日が増えてきました。
私は、ラッキーにも好天の日に、イーストボーン・トーナメントを夜の8時頃までノン・ストップ観戦できましたが、昨日から、いくつかの試合は雨で遅れている模様で、今週の残りの日々の天気予報も芳しくありません。ウィンブルドンが始まったら、毎日どしゃぶり・・・?2年前、センターコートに設置された、雨天用の屋根が、今年は、大活躍する事になるやもしれません。
おほようございます
返信削除伊達公子 クルム伊達 頑張りました。すごい!!
ウィンブルドン、センターコートの屋根も活躍し。ヴィーナスとは年の差より、背と体格の差、サーブのスピードの差が痛いところでしょうか。にもかかわらず、最後までどちらに転ぶか分からぬ、良い試合でした。
返信削除